巣立つエイブラハムにチェルシーからエール「いつまでもブリッジ凱旋を歓迎します」

ローマ移籍が発表されたイングランド代表FWタミー・エイブラハムに、チェルシーから別れとエールの言葉が送られた。

17日、ローマとチェルシーがエイブラハムの移籍を発表した。移籍金はローマのクラブ記録となる4000万ユーロ(約51億7000万円)で背番号は9番。イタリア首都クラブの高い期待が窺える契約となった。

一方、チェルシーとエイブラハムの関係は、同選手が7歳だった頃から始まり、下部組織ではFAユースカップやUEFAユースリーグ優勝に貢献。ファーストチームには2016年5月のリバプール戦でデビューし、通算で82試合30ゴール12アシストを記録した。
本格的にトップチームに定着した2019-20シーズンは、序盤戦でウォルバーハンプトン戦のハットトリックを含むリーグ戦3試合で7ゴールを挙げて強烈な印象を与え、同シーズン中にイングランド代表で初ゴールも挙げるなど、飛躍の年となった。

入団から16年を経てクラブを巣立つエイブラハムに対し、チェルシーはディレクターのマリナ・グラノフスカイア氏を通じて別れとエールの言葉を送った。「タミーはいつまでもスタンフォード・ブリッジに戻ってくることを歓迎されるでしょう。我々はアカデミーやファーストチームを通じて彼が成長していく姿を楽しく見守っていました。そして、シニアレベルにおいてもユースレベルにおいても彼が成功に大きな貢献をしてくれたことに感謝しています」

「彼がチェルシーのユニフォームを着て数々のゴールを決めたこと、そしてもちろん、昨シーズンのチャンピオンズリーグ制覇に貢献したことは、決して忘れられることはありません。チェルシーのすべてのサポーターは、私と一緒にタミーの末永い成功を祈ってくれることでしょう」

「チェルシーに関わる全ての人が、スタンフォード・ブリッジでのタミーの貢献に感謝し、最高の未来となることを願っています」

なお、報道によると、チェルシーは8000万ユーロ(約100億円)の買い戻しオプションを有している世のことだ。