セビージャ移籍のラメラがスパーズファンに別れ…「スパーズに対する大きな愛情を永遠に持ち続ける」

2021.07.26 22:21 Mon
Getty Images
U-24スペイン代表FWブライアン・ヒル(20)とのトレードという形でセビージャ移籍が決定した元アルゼンチン代表MFエリク・ラメラ(29)が、トッテナムのファンに別れのメッセージを送った。

2013年にローマからトッテナムに加入したラメラはここまで公式戦257試合に出場し、37ゴール47アシストを記録。昨シーズンは公式戦35試合に出場し、4ゴール1アシストの数字を残していたが、筋肉系に慢性的な問題を抱えており、現行契約が2022年までとなっていることから、今夏の放出候補の一人にも挙がっていた。

そういった中、ブライアン・ヒルの獲得を望むトッテナムが交渉の一部としてセビージャへの譲渡を決断すると、アンダルシア行きを受け入れたラメラは、この度2024年までの3年契約にサインした。
度重なる負傷や球離れの悪さ、好戦的過ぎるプレーでやきもきさせた一方、チームのために戦う姿勢、2つの超絶ラボーナ弾を含む創造性に溢れるプレーで多くのサポーターを魅了した“ココ”の愛称で知られる元アルゼンチン代表MFは、セビージャ移籍決定直後に自身の公式『インスタグラム』を通じて別れのメッセージを綴っている。

「スパーズファンのみんな、何て言えばいいのかな…」
「僕らが共に歩んだ道のりはとても長く、もしかしたら自分が思っていた以上のものだったかもしれないけど、このクラブは僕にとって心の拠り所だったんだ」

「ファンのみんなが感じているように、僕もこのシャツに特別なものを感じているよ。長年にわたる多くの良い思い出と共にね」

「そして、ここで共に過ごしたチームメイト、いつも素晴らしい対応をしてくれたクラブで働くすべての人たちに感謝を伝えたい」

「毎試合、僕に声援を送ってくれたファンのみんなにも感謝しているよ。そして、みんなのことが恋しいよ。そして、僕はこのクラブに対する大きな愛情を永遠に持ち続けるよ」

昨シーズンのノースロンドン・ダービーでは前述の超絶ラボーナ弾で先制点を奪った一方、後半に退場するという、記録よりも記憶に残るタイプのプレーヤーだったが、間違いなくスパーズで一時代を築いたスタープレーヤーの一人だ。

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2季連続CL出場に望みを繋いだアストン・ビラ、エメリ監督「良い気分で最高の瞬間を迎えている」

アストン・ビラのウナイ・エメリ監督が16日に行われ、2-0で勝利したプレミアリーグ第37節トッテナム戦後にコメントした。 連勝でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の5位チェルシーに前節勝ち点で並んだ6位アストン・ビラ(勝ち点63)は、ヨーロッパリーグ決勝を控えるトッテナムに対し、ポゼッションする展開とするとゴールレスで迎えた後半の59分にCKからDFエズリ・コンサが決めて先制。 そして73分、MFブバカル・カマラが追加点を決めてリードを広げ勝利とした。3連勝で暫定5位に浮上し、最終節マンチェスター・ユナイテッド戦を迎えることになったアストン・ビラ。 2季連続のCL出場に望みを繋げた中、エメリ監督はまず無敗記録を21試合に伸ばした要塞ビラ・パークでのサポーターの後押しに感謝した。 「サポーターにはとても感謝している。ここでは力強く、快適にプレーできている。プレミアリーグでは今季のホーム初戦だったアーセナル戦しか負けていない。サポーターの皆さんを誇りに思う。彼らからエネルギーをもらい、シーズンを通して我々を支えてくれた」 そして第27節終了時には10位まで落ち込んだものの、最終節にCL出場の望みを繋げた今季のプレミアリーグを振り返った。 「徐々にチーム状態が良くなった。もちろん、道中に引き分けもあって勝ち点を落としたが、それを受け入れなければならない。我々はこれまでの37試合、概ね安定して戦えた。そして今、良い気分で最高の瞬間を迎えている」 「プレミアリーグは我々が重視している最も重要な大会だ。プレミアリーグを通じてヨーロッパの大会に出場するという目標を実現できるからだ。来季のヨーロッパ行きは決まっているが、CL出場権を争っている。マンチェスターでの最終戦でその権利を得られるチャンスとなった。できる限りのことは全てやっている」 2025.05.17 08:00 Sat

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