攻守に圧倒のメキシコがフランス相手に4ゴール挙げる快勝スタート! 次節は埼スタで日本戦!《東京オリンピック》
2021.07.22 19:10 Thu
東京オリンピックのグループA第1節、U-24メキシコ代表vsU-24フランス代表が22日に東京スタジアムで行われ、メキシコが4-1で快勝した。
ホスト国の日本と南アフリカと同居するグループAの強豪同士による初戦。
2012年ロンドン・オリンピックの優勝チームである中南米屈指の強豪のメキシコは、A代表でも守護神を務めるオチョア、ロモ、マルティンと3人のオーバーエイジをスタメンで起用したほか、今大会屈指のタレントの1人であるライネスを右ウイングで起用した。
一方、本来であれば優勝候補筆頭に挙がるフランスだが、多くのクラブからの派遣拒否の影響もあり、世代最高のタレントと評されるムバッペらA代表で活躍する主力は招集できず。それでも、直近のU-24韓国代表とのテストマッチのスタメンと同じ11人を起用し、サヴァニエ、ジニャック、トヴァンのオーバーエイジ3人やカルル、トゥザールという実力者が名を連ねた。
共に[4-3-3]の布陣を採用した中、メキシコが普段通り、後方からボールを繋ぎ地上戦での仕掛けを見せる一方、フランスは最前線のジニャックへのロングボールを積極的に使い、よりダイレクトなプレーでゴールを目指す。
17分、DFサニャンの不用意な縦パスをカットしたライネスからラストパスを受けたベガがボックス左からカットインし、右足のシュート。だが、GKの脇を抜けたボールはサニャンが決死のゴールカバーで阻止。続く19分には右サイドから得意のドリブルを仕掛けたライネスがそのままゴール右まで突破し、ゴールライン際で決定的な折り返しを供給。しかし、マルティンのシュートは枠の右に外れた。
10番の輝きによって戦局がメキシコに傾き始めるが、フランスも粘り強い守備で先に失点を許さず。逆に30分には右サイドに流れたジニャックからのクロスのこぼれに反応したノルダンがボックス中央から右足を振るが、ここはGKオチョアがビッグセーブで防いだ。
前半終盤にかけても一進一退の攻防となった中、メキシコがより多くのフィニッシュの場面を作り出したが、フランスの守備をこじ開けるまでには至らず。ゴールレスで前半終了を迎えた。
互いに選手交代なしで臨んだ後半はいきなり試合が動く。アグレッシブな入りを見せたメキシコは47分、ボックス手前右で縦に仕掛けたライネスがDFカチを抜き去り、カバーに入ったDFに寄せられる手前で浮き球のクロスを供給。これをベガがダイビングヘッドで合わせた。
開始早々の先制点で勢いづくメキシコは直後にもボックス内でのマルティンのキープからの折り返しにゴール前のベガが反応するも、ここはGKベルナルドーニのビッグセーブに阻まれる。
しかし、完全に流れを掴んだメキシコは55分、ベガへのファウル気味のプレーでフランスの守備陣が一瞬動きを止めた隙を突いたカルロス・ロドリゲスの浮き球パスに反応したコルドバがボックス左に抜け出すと、難なくGKとの一対一を制し、大きな2点目を奪った。
まずい対応から厳しい2失点目まで喫したフランスは60分、トゥザールとノルダンを下げてベカ・ベカ、コロ・ムアニを同時投入。フレッシュな選手の投入で戦局を変えようとする中、この交代策が嵌る。
68分、ジニャックのキープからル・フェのスルーパスに抜け出したコロ・ムアニが快足を飛ばしてボックス内に侵入すると、相手DFをファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのジニャックがGKオチョアに読まれながらも強いシュートで決め切り、フランスがようやく1点を返した。
この失点によりフランスの勢いが出始めると、メキシコはここまで存在感を放っていたライネスを下げてアントゥナを投入。すると、今度はメキシコの交代策が次のゴールをもたらす。80分、右サイド深くでボールを持ったアントゥナが鋭いカットインでDFカチを振り切ると、腰の捻りを利かせた左足のシュートをゴールネットに突き刺した。
その後、試合は完全にメキシコペースで進んでいくが、両ベンチの采配が最終盤に試合を決定づけることに。91分、フランスがカチに代えてバールをピッチに送り出すと、そのバールの不用意なバックパスに反応した同じく途中出場のエドゥアルド・アギーレがゴール右角度のないところから右足のシュートを突き刺した。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、後半に4ゴールを奪ったメキシコがフランスに4-1の完勝を収めた。
なお、白星発進のメキシコは25日に埼玉スタジアムで日本と、敗れたフランスは同じく埼玉スタジアムで南アフリカとの第2節に臨む。
U-24メキシコ代表 4-1 U-24フランス代表
【メキシコ】
ベガ(後2)
コルドバ(後10)
アントゥナ(後35)
エドゥアルド・アギーレ(後46)
【フランス】
ジニャック(後24[PK])
ホスト国の日本と南アフリカと同居するグループAの強豪同士による初戦。
2012年ロンドン・オリンピックの優勝チームである中南米屈指の強豪のメキシコは、A代表でも守護神を務めるオチョア、ロモ、マルティンと3人のオーバーエイジをスタメンで起用したほか、今大会屈指のタレントの1人であるライネスを右ウイングで起用した。
共に[4-3-3]の布陣を採用した中、メキシコが普段通り、後方からボールを繋ぎ地上戦での仕掛けを見せる一方、フランスは最前線のジニャックへのロングボールを積極的に使い、よりダイレクトなプレーでゴールを目指す。
序盤は睨み合いの状況が続く中、フランスがサヴァニエとトヴァンの関係性をうまく使いながら攻撃の形を作り出したが、最初の決定機はメキシコに訪れる。
17分、DFサニャンの不用意な縦パスをカットしたライネスからラストパスを受けたベガがボックス左からカットインし、右足のシュート。だが、GKの脇を抜けたボールはサニャンが決死のゴールカバーで阻止。続く19分には右サイドから得意のドリブルを仕掛けたライネスがそのままゴール右まで突破し、ゴールライン際で決定的な折り返しを供給。しかし、マルティンのシュートは枠の右に外れた。
10番の輝きによって戦局がメキシコに傾き始めるが、フランスも粘り強い守備で先に失点を許さず。逆に30分には右サイドに流れたジニャックからのクロスのこぼれに反応したノルダンがボックス中央から右足を振るが、ここはGKオチョアがビッグセーブで防いだ。
前半終盤にかけても一進一退の攻防となった中、メキシコがより多くのフィニッシュの場面を作り出したが、フランスの守備をこじ開けるまでには至らず。ゴールレスで前半終了を迎えた。
互いに選手交代なしで臨んだ後半はいきなり試合が動く。アグレッシブな入りを見せたメキシコは47分、ボックス手前右で縦に仕掛けたライネスがDFカチを抜き去り、カバーに入ったDFに寄せられる手前で浮き球のクロスを供給。これをベガがダイビングヘッドで合わせた。
開始早々の先制点で勢いづくメキシコは直後にもボックス内でのマルティンのキープからの折り返しにゴール前のベガが反応するも、ここはGKベルナルドーニのビッグセーブに阻まれる。
しかし、完全に流れを掴んだメキシコは55分、ベガへのファウル気味のプレーでフランスの守備陣が一瞬動きを止めた隙を突いたカルロス・ロドリゲスの浮き球パスに反応したコルドバがボックス左に抜け出すと、難なくGKとの一対一を制し、大きな2点目を奪った。
まずい対応から厳しい2失点目まで喫したフランスは60分、トゥザールとノルダンを下げてベカ・ベカ、コロ・ムアニを同時投入。フレッシュな選手の投入で戦局を変えようとする中、この交代策が嵌る。
68分、ジニャックのキープからル・フェのスルーパスに抜け出したコロ・ムアニが快足を飛ばしてボックス内に侵入すると、相手DFをファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのジニャックがGKオチョアに読まれながらも強いシュートで決め切り、フランスがようやく1点を返した。
この失点によりフランスの勢いが出始めると、メキシコはここまで存在感を放っていたライネスを下げてアントゥナを投入。すると、今度はメキシコの交代策が次のゴールをもたらす。80分、右サイド深くでボールを持ったアントゥナが鋭いカットインでDFカチを振り切ると、腰の捻りを利かせた左足のシュートをゴールネットに突き刺した。
その後、試合は完全にメキシコペースで進んでいくが、両ベンチの采配が最終盤に試合を決定づけることに。91分、フランスがカチに代えてバールをピッチに送り出すと、そのバールの不用意なバックパスに反応した同じく途中出場のエドゥアルド・アギーレがゴール右角度のないところから右足のシュートを突き刺した。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、後半に4ゴールを奪ったメキシコがフランスに4-1の完勝を収めた。
なお、白星発進のメキシコは25日に埼玉スタジアムで日本と、敗れたフランスは同じく埼玉スタジアムで南アフリカとの第2節に臨む。
U-24メキシコ代表 4-1 U-24フランス代表
【メキシコ】
ベガ(後2)
コルドバ(後10)
アントゥナ(後35)
エドゥアルド・アギーレ(後46)
【フランス】
ジニャック(後24[PK])
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