ホンジュラス戦控えるU-24日本代表、森保一監督は五輪無観客に「試合ができることに喜びを感じてもらいたい」
2021.07.11 13:20 Sun
U-24日本代表の森保一監督が、12日に行われるU-24ホンジュラス代表とのキリンチャレンジカップ2021の前日会見に出席した。
東京オリンピックの初戦を10日後に控えた中で行われる一戦。同じく東京オリンピックに出場するU-24ホンジュラス代表との対戦は、グループで同居するU-24メキシコ代表を想定しての試合となる。
東京オリンピック本大会が無観客試合となることが決定し、このホンジュラス戦と15日のU-24スペイン代表戦が有観客で行われる最後の試合となる。
金メダルを目指す上で、しっかりと本大会に繋がる試合を見せたいU-24日本代表。森保監督は、試合に向けてオンラインでの記者会見に出席し、意気込みを語った。
-東京五輪初戦まで10日となる中で行われるホンジュラス戦のテーマは
「トレーニングキャンプで大学生と2試合練習試合を組みましたが、試合感覚を取り戻そうと選手たちには言っていました。ホンジュラス戦で相手チームのレベルが上がった中で、本大会に向けたゲーム感、ゲーム体力を個々、チームとして上げていければと思います」
ー海外組が想像以上に暑さを感じていると話しているが、コンディションはどう見ているか
「海外組の選手たちはほとんどが前回のU-24の活動からチームとしては1カ月ぐらい活動していない中で、オフを挟んでコンディションを自主トレで、チームのキャンプで上げて来たところは、順調に本大会に向けてコンディションは整えて来ていると思います」
「彼らはヨーロッパで活動していて、キャリアの長さは人それぞれ違いますが、ヨーロッパでの生活が長くなっていって、夏場の日本の高温多湿なところは少しコンディションを作っていくのは難しく、体質も変わって来ているかもしれないので、選手としてはきつい部分もあるのかなと思います」
「そして、トレーニングも密度が濃く、量的にもハードにしているので、選手としてはかなり大変な部分があるかとも思います」
「選手が暑さを感じる、キツさを感じる部分においては、コンディションを崩すことになってはいけませんが、ギリギリのところでオリンピック本大会に向けて良いコンディションを作れるように、厳しい環境の中プランして、選手たちが積極的にトライしてくれていると思います」
ー日本での暑さ対策に関しては、これまでと違った暑さ対策はやっているのか。また、森保監督自身の対策は
「これまでのオリンピックとどういう暑さ対策の違いがあるかは、以前のことを全て把握しているわけではないので比較はできないですけど、選手たちの練習後のクールダウンの部分で、体を少しでも冷やせるように、まずは飲料であったり、摂取するもので体内を冷やせるようにということ。アイスバスは以前もやっていたと思いますが、選手たちには少しでもトレーニング後に、体を冷やせるように回復できるようにということで、対策しています」
「逆に発汗するために、トレーニングの中ではもともと夕方練習する予定でしたけど、時間を早めて少しでも暑い中でトレーニングをしたり、選手たちが高温のお風呂に入ったり、暑さに慣れるということもチームとしてはやっていますし、選手個々もやってくれています」
「私自身の暑さ対策ですが、特にこれといってはないですが、よく食べるということと、休む時は休んで体調を回復するということです」
「現役時代から技術的には高くないですが、体力勝負していたので、自分の方が最後走り切れると思ってやっていたので、夏は大好きです」
ー実戦面では90分のゲームから離れている選手が多いが、ホンジュラス戦で90分使うなどの考えはあるか
「まだ決めているわけではないですけど、ホンジュラス戦、スペイン戦を使って、選手たちには長い時間プレーしてもらえることをチーム全体でうまくローテーションさせていきたいと思っています」
「90分1試合通して高温多湿な中、選手にはプレーして欲しいとは思っているところはありますが、招集から本大会までにというのは時間が限られていますし、Jリーグ組はシーズンの中で疲労を取りながらコンディションを上げていかなければいけないです」
「Jリーグ組はゲーム体力はあまり心配ないと思いますが、海外組はジャマイカ戦からゲームをやっていないというところはあるので、そこは90分時間があればやってもらうことも考えていますけど、90分プレーしなくてもある程度長い時間プレーできれば、十分トレーニングは積んでいますし、逆にコンディション落とすことなく、良いコンディションでオリンピックの開幕を迎えられると考えています。90分プレーしなくても少し長い時間プレーしてくれるように環境づくりをすれば問題ないと思っています」
「これまでの選手がやってきたことに積み上げがありますし、キャンプでも積み上げて来れています。チームとしてもコンセプトの部分では、大学生とのトレーニングマッチを見ても、そんなに選手たちが活動がなくなってゼロになっているという感じにはなかったと思うので、これまでやってきたことを自信を持って選手たちには準備してもらって、できる限りのプレー時間で大会に臨むということで、与えられた条件の中で少しでもベストなコンディションを作って、試合に臨んでもらいたいです」
ーホンジュラスは仮想メキシコになると思う。試合では何を見ていきたいか
「まずは対戦相手のホンジュラスを見たときに、個々の力が非常にしっかりしていること、フィジカル的にも強く、技術的にも優れているチームだと感じました」
「そういった意味で、オリンピック本大会のメキシコ戦等々を考えると、まず我々も個々の局面で相手を上回っていくということを試合の中で確認していきたいなと。選手たちにも、発揮してもらいたいと思います」
「良さである組織的に戦うという部分を、強度高く戦ってくる相手との対戦で選手たちには確認して、感覚を合わせて欲しいなと思っています」
ー選手の背番号について。10番を背負う堂安律についての評価
「背番号については私はノータッチでいます。選手たちとマネージャーが話をしてもらって、一方的にこちらが決めるのではなく、選手個々に色々な思いがあるので、その話を繋ぎながら決めていくことをやってもらっています」
「律については、彼は非常に向上心があって、良い意味で野心がある選手だと思います。自分のため、チームのためにオリンピックで全力で戦ってもらって、チームの勝利に貢献してくれる、チームが大きな成果をあげる中で、力を発揮してもらいたいなと思っています」
「これは律だけではないですが、このオリンピックで我々が考えている、選手たちに考えながらやってもらいたいのは、結果を出して自分の価値を上げる。自分の価値を上げることから、日本のサッカーの価値を上げる、世界に認められるようにということです」
「そして、サポーターや国民の皆さんに結果や戦う姿勢を見て喜んでもらうということを選手たちには考えて欲しいなと思います」
「自分のことをやること、それが自然とチームのためになる、そして応援してくれる方のためにもなると考えてオリンピックに臨んで欲しいなと思います」
「そこは律は常に負けず嫌いで、勝ちたい、少しでも上に行きたいという気持ちを持っていると思うので、自分が実践してもらって、周りにもそういう刺激を与えてもらえればと思います」
ーボールポゼッションではマイボールを大事にすることを言っているように感じる。暑い時期での大切にすることは
「今練習をやっているこの暑さよりも、オリンピック本大会はもっともっと暑い中で戦わないといけないと思いますので、無駄な体力ロスはない方が良いと思っています」
「我々ができるだけボールを保持して戦うということ。ボールを動かしながら相手を動かすことができれば、我々にとって有利な戦いになると思うので、選手たちには言っています」
「その前にボール保持だけに走らないように気をつけなければいけないと思います」
「これまでやってきた攻撃にしても守備にしても優先順位を考えること。攻撃であれば、良い守備をして、奪った時点でできるだけ相手のゴールに向かってプレーするということを、パスの受け手も出し手も、しっかり縦に早くプレーするということを優先順位第一にに持ってやらなければいけないと思います」
「縦に行けなかった場合に、横や後ろを使ってボールを保持して、相手のディフェンスラインを崩すということを優先順位をもって考えられればと思います」
「守備でもボールを失った後、これまで同様できるだけ早くボールを奪い返しに行ければ行くということ。自分たちがボールを保持して有利に戦えると思います」
「切り替わった瞬間ボールを奪いに行く、奪いに行けなければ、これまでやってきた通り優先順位を考えて、コンパクトブロックを作って、相手の攻撃を限定していく、ボールを奪いにいくということを優先順位を持ってやっていければと思います」
「暑いから単純に体力を温存して戦うのではなく、アグレッシブに戦うチャレンジすることを大前提に戦いながら、試合をコントロールできる状況になった時にはコントロールしていくという、これまでやってきたことを優先順位を持って発揮していきたいです」
「これまでやってきたことは攻守において優先順位がある中で、選手たちはやっていて、特別なことはやっていないので、ノーマルフットボールをしっかり実践できるように、相手の嫌なことをやれるように、夏場の戦いをノーマルフットボールから、プラス試合の状況に応じて力を発揮できるように賢くプレーしてもらいたいと思います」
ー今大会は無観客での開催になり、応援でのホームアドバンテージはないと言えるが
「できることならば観客がいるスタジアムでプレーをしたかった、選手にプレーをしてもらいたかったという思いはありますし、そうすることがおっしゃられる通り、ホームのアドバンテージがさらに生かせるのかなというのはありますが、これまでもそうですが、色々な活動の中で、試合もそうですし、与えられた条件の中で、決められたルールの中で我々は戦っていきベストを尽くしていこうということでやってきていました。無観客になったことは決まったことなので、その中で最大限力を発揮して、結果を残すということを考えていきたいと思います」
「無観客での試合決定になりましたけど、テレビの画面を通して、メディアの皆さんの発信を通して多くの方々が我々を応援してくださると感じながら、選手たちには戦って欲しいですし、有観客であっても無観客であっても、選手個人、チームの目標であったりは全く変わりないので、逆に環境に左右されず目標に向かって戦っていける我々の強さを発揮できればと思います」
ーホンジュラス戦とスペイン戦は有観客で開催される。選手に感じてもらいたいものは
「選手に向けて感じてもらいたいことは、まずは有観客であっても無観客であっても、我々が自分が好きなこと、高みを目指して喜びをもってできることを今このコロナ禍で色々な自然災害等々で苦しんでおられる方がいる中で、好きなことができるということを、どんな条件であれ試合ができることに喜びを感じてもらいたい、幸せに感じてもらいたいと思います」
「ホンジュラス戦とスペイン戦のキリンチャレンジカップでは、サポーターの皆さん、観客の皆さんの前で応援してもらってプレーできる喜びを感じながら、プレーして欲しいなと思います」
「選手たち、チームとして目標を持ってこれまで通り一戦一戦勝利を目指して戦っていきます。オリンピックでは目標に向かって、目標を掴み取るためにチャレンジする戦いをすることを、ホンジュラス戦、スペイン戦で選手たちに見せてもらって、自分たち、チームの価値を上げてもらいたいと思うとともに、どんな形であっても我々を応援してくださる方はたくさんいる、環境づくりをしてくださる方がたくさんいることには変わりないので、試合でのプレーを持って、見てくださっている方に勇気や元気をお届けする、励ましのエールとなる試合をしてもらいたいと思っています」
東京オリンピックの初戦を10日後に控えた中で行われる一戦。同じく東京オリンピックに出場するU-24ホンジュラス代表との対戦は、グループで同居するU-24メキシコ代表を想定しての試合となる。
東京オリンピック本大会が無観客試合となることが決定し、このホンジュラス戦と15日のU-24スペイン代表戦が有観客で行われる最後の試合となる。
-東京五輪初戦まで10日となる中で行われるホンジュラス戦のテーマは
「オリンピックに向けて、チームが始動して来て、昨日までキャンプという形で準備をして来た中で、攻守のコンセプトの確認という部分で、選手たちがピッチ上で共有してくれることをまずは見ていきたいと思います」
「トレーニングキャンプで大学生と2試合練習試合を組みましたが、試合感覚を取り戻そうと選手たちには言っていました。ホンジュラス戦で相手チームのレベルが上がった中で、本大会に向けたゲーム感、ゲーム体力を個々、チームとして上げていければと思います」
ー海外組が想像以上に暑さを感じていると話しているが、コンディションはどう見ているか
「海外組の選手たちはほとんどが前回のU-24の活動からチームとしては1カ月ぐらい活動していない中で、オフを挟んでコンディションを自主トレで、チームのキャンプで上げて来たところは、順調に本大会に向けてコンディションは整えて来ていると思います」
「彼らはヨーロッパで活動していて、キャリアの長さは人それぞれ違いますが、ヨーロッパでの生活が長くなっていって、夏場の日本の高温多湿なところは少しコンディションを作っていくのは難しく、体質も変わって来ているかもしれないので、選手としてはきつい部分もあるのかなと思います」
「そして、トレーニングも密度が濃く、量的にもハードにしているので、選手としてはかなり大変な部分があるかとも思います」
「選手が暑さを感じる、キツさを感じる部分においては、コンディションを崩すことになってはいけませんが、ギリギリのところでオリンピック本大会に向けて良いコンディションを作れるように、厳しい環境の中プランして、選手たちが積極的にトライしてくれていると思います」
ー日本での暑さ対策に関しては、これまでと違った暑さ対策はやっているのか。また、森保監督自身の対策は
「これまでのオリンピックとどういう暑さ対策の違いがあるかは、以前のことを全て把握しているわけではないので比較はできないですけど、選手たちの練習後のクールダウンの部分で、体を少しでも冷やせるように、まずは飲料であったり、摂取するもので体内を冷やせるようにということ。アイスバスは以前もやっていたと思いますが、選手たちには少しでもトレーニング後に、体を冷やせるように回復できるようにということで、対策しています」
「逆に発汗するために、トレーニングの中ではもともと夕方練習する予定でしたけど、時間を早めて少しでも暑い中でトレーニングをしたり、選手たちが高温のお風呂に入ったり、暑さに慣れるということもチームとしてはやっていますし、選手個々もやってくれています」
「私自身の暑さ対策ですが、特にこれといってはないですが、よく食べるということと、休む時は休んで体調を回復するということです」
「現役時代から技術的には高くないですが、体力勝負していたので、自分の方が最後走り切れると思ってやっていたので、夏は大好きです」
ー実戦面では90分のゲームから離れている選手が多いが、ホンジュラス戦で90分使うなどの考えはあるか
「まだ決めているわけではないですけど、ホンジュラス戦、スペイン戦を使って、選手たちには長い時間プレーしてもらえることをチーム全体でうまくローテーションさせていきたいと思っています」
「90分1試合通して高温多湿な中、選手にはプレーして欲しいとは思っているところはありますが、招集から本大会までにというのは時間が限られていますし、Jリーグ組はシーズンの中で疲労を取りながらコンディションを上げていかなければいけないです」
「Jリーグ組はゲーム体力はあまり心配ないと思いますが、海外組はジャマイカ戦からゲームをやっていないというところはあるので、そこは90分時間があればやってもらうことも考えていますけど、90分プレーしなくてもある程度長い時間プレーできれば、十分トレーニングは積んでいますし、逆にコンディション落とすことなく、良いコンディションでオリンピックの開幕を迎えられると考えています。90分プレーしなくても少し長い時間プレーしてくれるように環境づくりをすれば問題ないと思っています」
「これまでの選手がやってきたことに積み上げがありますし、キャンプでも積み上げて来れています。チームとしてもコンセプトの部分では、大学生とのトレーニングマッチを見ても、そんなに選手たちが活動がなくなってゼロになっているという感じにはなかったと思うので、これまでやってきたことを自信を持って選手たちには準備してもらって、できる限りのプレー時間で大会に臨むということで、与えられた条件の中で少しでもベストなコンディションを作って、試合に臨んでもらいたいです」
ーホンジュラスは仮想メキシコになると思う。試合では何を見ていきたいか
「まずは対戦相手のホンジュラスを見たときに、個々の力が非常にしっかりしていること、フィジカル的にも強く、技術的にも優れているチームだと感じました」
「そういった意味で、オリンピック本大会のメキシコ戦等々を考えると、まず我々も個々の局面で相手を上回っていくということを試合の中で確認していきたいなと。選手たちにも、発揮してもらいたいと思います」
「良さである組織的に戦うという部分を、強度高く戦ってくる相手との対戦で選手たちには確認して、感覚を合わせて欲しいなと思っています」
ー選手の背番号について。10番を背負う堂安律についての評価
「背番号については私はノータッチでいます。選手たちとマネージャーが話をしてもらって、一方的にこちらが決めるのではなく、選手個々に色々な思いがあるので、その話を繋ぎながら決めていくことをやってもらっています」
「律については、彼は非常に向上心があって、良い意味で野心がある選手だと思います。自分のため、チームのためにオリンピックで全力で戦ってもらって、チームの勝利に貢献してくれる、チームが大きな成果をあげる中で、力を発揮してもらいたいなと思っています」
「これは律だけではないですが、このオリンピックで我々が考えている、選手たちに考えながらやってもらいたいのは、結果を出して自分の価値を上げる。自分の価値を上げることから、日本のサッカーの価値を上げる、世界に認められるようにということです」
「そして、サポーターや国民の皆さんに結果や戦う姿勢を見て喜んでもらうということを選手たちには考えて欲しいなと思います」
「自分のことをやること、それが自然とチームのためになる、そして応援してくれる方のためにもなると考えてオリンピックに臨んで欲しいなと思います」
「そこは律は常に負けず嫌いで、勝ちたい、少しでも上に行きたいという気持ちを持っていると思うので、自分が実践してもらって、周りにもそういう刺激を与えてもらえればと思います」
ーボールポゼッションではマイボールを大事にすることを言っているように感じる。暑い時期での大切にすることは
「今練習をやっているこの暑さよりも、オリンピック本大会はもっともっと暑い中で戦わないといけないと思いますので、無駄な体力ロスはない方が良いと思っています」
「我々ができるだけボールを保持して戦うということ。ボールを動かしながら相手を動かすことができれば、我々にとって有利な戦いになると思うので、選手たちには言っています」
「その前にボール保持だけに走らないように気をつけなければいけないと思います」
「これまでやってきた攻撃にしても守備にしても優先順位を考えること。攻撃であれば、良い守備をして、奪った時点でできるだけ相手のゴールに向かってプレーするということを、パスの受け手も出し手も、しっかり縦に早くプレーするということを優先順位第一にに持ってやらなければいけないと思います」
「縦に行けなかった場合に、横や後ろを使ってボールを保持して、相手のディフェンスラインを崩すということを優先順位をもって考えられればと思います」
「守備でもボールを失った後、これまで同様できるだけ早くボールを奪い返しに行ければ行くということ。自分たちがボールを保持して有利に戦えると思います」
「切り替わった瞬間ボールを奪いに行く、奪いに行けなければ、これまでやってきた通り優先順位を考えて、コンパクトブロックを作って、相手の攻撃を限定していく、ボールを奪いにいくということを優先順位を持ってやっていければと思います」
「暑いから単純に体力を温存して戦うのではなく、アグレッシブに戦うチャレンジすることを大前提に戦いながら、試合をコントロールできる状況になった時にはコントロールしていくという、これまでやってきたことを優先順位を持って発揮していきたいです」
「これまでやってきたことは攻守において優先順位がある中で、選手たちはやっていて、特別なことはやっていないので、ノーマルフットボールをしっかり実践できるように、相手の嫌なことをやれるように、夏場の戦いをノーマルフットボールから、プラス試合の状況に応じて力を発揮できるように賢くプレーしてもらいたいと思います」
ー今大会は無観客での開催になり、応援でのホームアドバンテージはないと言えるが
「できることならば観客がいるスタジアムでプレーをしたかった、選手にプレーをしてもらいたかったという思いはありますし、そうすることがおっしゃられる通り、ホームのアドバンテージがさらに生かせるのかなというのはありますが、これまでもそうですが、色々な活動の中で、試合もそうですし、与えられた条件の中で、決められたルールの中で我々は戦っていきベストを尽くしていこうということでやってきていました。無観客になったことは決まったことなので、その中で最大限力を発揮して、結果を残すということを考えていきたいと思います」
「無観客での試合決定になりましたけど、テレビの画面を通して、メディアの皆さんの発信を通して多くの方々が我々を応援してくださると感じながら、選手たちには戦って欲しいですし、有観客であっても無観客であっても、選手個人、チームの目標であったりは全く変わりないので、逆に環境に左右されず目標に向かって戦っていける我々の強さを発揮できればと思います」
ーホンジュラス戦とスペイン戦は有観客で開催される。選手に感じてもらいたいものは
「選手に向けて感じてもらいたいことは、まずは有観客であっても無観客であっても、我々が自分が好きなこと、高みを目指して喜びをもってできることを今このコロナ禍で色々な自然災害等々で苦しんでおられる方がいる中で、好きなことができるということを、どんな条件であれ試合ができることに喜びを感じてもらいたい、幸せに感じてもらいたいと思います」
「ホンジュラス戦とスペイン戦のキリンチャレンジカップでは、サポーターの皆さん、観客の皆さんの前で応援してもらってプレーできる喜びを感じながら、プレーして欲しいなと思います」
「選手たち、チームとして目標を持ってこれまで通り一戦一戦勝利を目指して戦っていきます。オリンピックでは目標に向かって、目標を掴み取るためにチャレンジする戦いをすることを、ホンジュラス戦、スペイン戦で選手たちに見せてもらって、自分たち、チームの価値を上げてもらいたいと思うとともに、どんな形であっても我々を応援してくださる方はたくさんいる、環境づくりをしてくださる方がたくさんいることには変わりないので、試合でのプレーを持って、見てくださっている方に勇気や元気をお届けする、励ましのエールとなる試合をしてもらいたいと思っています」
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スペイン代表を劇的な逆転勝利で下し、ラウンド16に駒を進めた日本代表。日本サッカー協会(JFA)が、公式YouTubeチャンネルでスペイン戦の「Team Cam」を公開した。 1日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)グループE最終節の日本vsスペイン。日本は勝てば自力でグループステージ突破を決められる試合となった。 初戦でドイツ代表を下す大金星を挙げ、世界中の注目を集めることとなった日本。スペインも撃破することは難しいとの見方が強かった中、試合は前半にアルバロ・モラタにヘディングを決められて失点。その後も支配されるが、1点ビハインドで前半を終えた。 1失点はプラン通りだという言葉が試合後には語られたが、ハーフタイムに投入された途中出場の堂安律が豪快な左足ミドルを決めて追いつくと、三笘薫の執念の折り返しを田中碧が押し込み逆転。その後、スペインに押し込まれ続けるが、集中して守り切り、2-1で逆転勝利。ドイツに続きスペインも撃破した。 試合前とハーフタイムにはキャプテンの吉田麻也が選手たちに気合いを入れる声をかけ、森保一監督も声を懸けた中、選手たちの頑張りで見事に勝利。そして、グループ首位でラウンド16に駒を進めた。 試合後のドレッシングルームでは選手たちがそれぞれ勝利を噛み締めると、ケツメイシの「仲間」を流し、板倉滉と川島永嗣がタオルを振って喜ぶ姿が。選手たちも抱き合って喜びを露わにしていた。 そしてスタジアムからホテルに戻る道中のバスでもケツメイシの曲が。久保建英がスピーカーを抱えて流れていたのは「涙」。選手たちは歌いながらバスを降り、ファンが出迎えるホテルに入って行った。 ホテルの外、ホテテルの中でも多くのファンが日本代表を歓迎。そして、日本以外のファンもしっかりと祝福してくれる事態となった。 <span class="paragraph-title">【動画】日本代表選手たち、勝利を祝いみんなで歌った曲は?</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="G5XuGhH4wYU";var video_start = 1071;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.12.03 23:05 Sat5
森保監督続投で歴代最長監督はというと…/六川亨の日本サッカーの歩み
まだ正式決定ではないが、森保一監督の『2年間の』続投が決まったようだ。正式には来年のJFA(日本サッカー協会)理事会での承認待ちになる。その頃にはコーチ陣などのスタッフの詳細も決定しているだろう。 93年のJリーグ誕生以降、日本代表の監督は基本的にW杯の4年サイクルで交代してきた。例外は94年のアジア大会で韓国に敗れたロベルト・ファルカン氏、97年のアウェー中央アジア2連戦で更迭された加茂周氏、07年に病に倒れたイヴィチャ・オシム氏、15年に契約解除されたハビエル・アギーレ氏、そして18年に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏の5人しかいない。 そうした過去30年の歴史のなかで、初めて『続投』が決定的となったのが森保監督である。目標としていた「ベスト8」には届かなかったものの、大国ドイツとスペインに逆転勝ちを収めたことが高く評価されたことは言うまでもない。 そこで過去の歴代監督の任期を振り返ると、上には上がいるもので、長沼健氏(元JFA会長)は1962年から69年までの7年間と、さらに72年から76年までの4年間、トータル11年間も日本代表の監督を務めた。「時代が違う」と言ってしまえばそれまでだが、おそらく2度と破られることのない記録と言っていいだろう。 長沼氏が“長期政権"を担うことになったのには理由がある。64年に東京五輪があったからだ。このため62年に33歳の若さで監督に抜擢された。そして東京五輪ではグループリーグでアルゼンチンを倒して決勝トーナメントに進出。準々決勝で銀メダルに輝いたチェコスロバキアに0-4で敗れたが、ベスト8進出で日本に“第1次サッカーブーム"を巻き起こした。 さらに4年後のメキシコ五輪では、アジア勢初となる銅メダル獲得の快挙を達成。その再現を半世紀後の21年東京五輪で森保監督は期待されたが、残念ながらメダルにはあと一歩届かなかった。 長沼氏は69年のメキシコW杯アジア1次予選で、韓国とオーストラリアの後塵を拝したことで監督の座をコーチだった岡野俊一郎氏(元JFA会長)に譲る。しかし岡野氏が71年のミュンヘン五輪予選で韓国とマレーシアに負けたことで、日本サッカーの復権は再び長沼氏に託されることになった。 ところが73年の西ドイツW杯アジア予選はイスラエル(当時はアジアに所属し、中東勢が対戦を拒否したため予選は東アジアに組み込まれた)とマレーシアに敗れ、76年のモントリオール五輪アジア予選も韓国とイスラエルに敗れて監督から退くことになった。 当時の日本サッカーは、「W杯予選は負けても当たり前」であり、五輪予選で敗退するたびに監督は交代していた。Jリーグ開幕以前では、92年のバルセロナ五輪アジア最終予選で敗れた横山謙三総監督、88年ソウル五輪アジア最終予選で中国に逆転負けを喫した石井義信氏(故人)、80年モスクワ五輪アジア予選で韓国とマレーシアに及ばなかった下村幸男氏らである。 しかし96年のアトランタ五輪に28年ぶりに出場して以来、五輪出場は7大会連続して出場。その間には12年ロンドン五輪と21年東京五輪ではメダルまであと一歩に迫った。もう五輪は出場するのは当たり前で、次の24年パリ五輪は「メダル獲得」がノルマになるだろう。 同じようにW杯も98年以降7大会連続して出場中で、さらに2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ大会は出場国が48に増えるため、出場権を失うことはまず考えられない。森保監督にとっては「ベスト8」への再チャレンジになるが、その前に横内昭展ヘッドコーチは磐田の監督に、上野優作コーチはFC岐阜の監督に転身するなどスタッフの陣容は一新せざるを得ない。 果たして新たなスタッフの顔ぶれはどうなるのか。そこに外国人コーチが入るのかどうかなどは楽しみなところ。 そして森保監督は、23年こそ秋まで親善試合しかない“静かな"一年になるものの、21年東京五輪は「金メダル」を目標に掲げながらも4位に終わり、カタールW杯も「ベスト8」が目標だったがラウンド16で敗退した。このため、まだ先の話ではあるが、24年のアジアカップでは『優勝』がW杯まで続投するためのノルマにすべきではないだろうか。 2022.12.26 22:00 MonU-23日本代表の人気記事ランキング
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「中村俊輔2世よりも“山田楓喜”を見て」輝く左足で日本を頂点に立たせたレフティー、“喜”を背負う山田家の長男が見据えるものは「最高の“山田楓喜”」
日本人の約9割だと言われているのが右利き。かつては左利きを矯正する動きもあったほど、日常生活における様式も右利き仕様が多い。 一方で、残りの1割に属する左利きは、スポーツ界では特に稀有な存在でありながら、偉大な記録の持ち主は左利きが多い。日本代表の歴史において、これまでも記憶に残る数々の左利きの選手がいる。かつて背番号10を背負った名波浩、中村俊輔。現在の10番を背負う堂安律も左利きだ。若くして大きな注目を集め、世界にその名を知らしめる久保建英も左利き。強烈なキャラクターで人々を今も魅了し続ける本田圭佑も左利き。攻撃のキーマンにはどの時代も“左利き”の選手がいた。 パリ五輪出場を決め、8大会連続12回目のオリンピックの舞台に立つU-23日本代表。AFC U23アジアカップで見事にチームを優勝に導いた男もまた“左利き”。東京ヴェルディの山田楓喜だ。 パリ五輪世代として、U-21日本代表時代から招集を受けていた山田。左利きながら、右サイドのアタッカーとして起用されてきたが、所属していた京都サンガF.C.ではレギュラーではなく、代表でも出番は限られていた。 その山田は心機一転、今シーズンは東京ヴェルディに移籍。すると、開幕戦の横浜F・マリノス戦では強烈なFKを直接叩き込みインパクトを残すと、ここまで3ゴール。今大会では5試合に出場すると、2ゴール1アシストと数字を残した。 山田が決めたゴールは準々決勝のU-23カタール代表戦での開始早々の強烈ミドルと、決勝のU-23ウズベキスタン代表戦での値千金のミドル。いずれもその左足から繰り出されたシュートがチームの勝利に貢献した。 「今まで自分は準備してきましたし、こういう大舞台で決めるために苦しい時も腐らずに常に準備してきたので、当然かなとも思いますし、大舞台で日本代表という大きなチームを優勝に導けたことは凄く嬉しいなと思います」 決勝の翌日に帰国した山田はそう語り、自身が重ねてきたモノが、結果になって現れただけ。「今までちゃんと準備してきたので、昂ることなく、いつも通り臨めました」と、決勝の終盤に出場しても、普段通りにプレーできたという。 自信を持っているものは強い。プロの世界では特にそれを感じることが多い。常に自身の100%を出すためには、安定したメンタルが重要であり、そのメンタルの支えになるのは、しっかりとした準備と積み上げてきたことによる自信だろう。山田にはそれが備わっている。 東京Vでの好調ぶりももちろん後押しになったはず。ただ、山田は「今までずっと変化し続けてきて、成長し続けてきているので、自分がちゃんと活躍できる場を選んだ道で結果を出せています。いつでもどのタイミングでも結果を出せる自信もありましたし、移籍して自分が輝ける場所を選んで、代表にもつながってきているので、決断というのは良かったと思います」とコメント。京都で燻っていた中で、移籍を決断した結果として、今の活躍がある。それも自信からくる決断のおかげだ。 取材の受け答えを見ていても、淡々と思っていることを語る山田。ただ、そこには確固たる自身の考えと、ブレることのない意志を感じる。それは、パリ五輪に向けての18名のメンバー争いを聞かれた山田の答えからも窺えた。 「とりあえずはこのアジアカップで代表期間が終わったので、オリンピックのことを考えず、ヴェルディの選手として戦わないといけないので、代表のことは忘れて、ヴェルディのために戦いたいなと思います」 「その先のことは何も考えず、ヴェルディのために結果を出し続けるだけです」 アジアで優勝を果たした。パリ五輪の切符も掴んだ。目標としていたものに対し、やれることをやって結果を残した。ただ、次はパリ五輪ではなく、東京V。所属クラブのためにプレーすることが、やるべきこと。その積み上げを続けているからこそ、今の山田がある。 また、強烈な左足のキックについても同様だ。「才能はある程度あったと思いますけど、プロになっている選手であれば誰でもあると思うので、努力は才能を勝らないと思います。努力というのは自分で努力していたという気持ちはないんですけど、それが良かったかなと思います。どんどん上積みしていった日々の練習というのを大事にしてきましたし、これからも必要だと思うので、それは忘れずにずっとやっていきたいです」とコメント。必要なことを積み上げたことだけが重要ということだ。 FKの精度、キック精度を持って、中村俊輔氏と比較される山田。ただ本人は全くそう思っていない。そのメンタリティも、活躍の要因と言える。 「(中村氏とは)全く別の選手ですし、素晴らしいフリーキッカーで左足の選手と比べられることは嬉しいですけど、全く別の選手で、全く違う特徴を持っているので、中村俊輔2世というよりは、山田楓喜というのを、誰かの後釜ではなく山田楓喜というものを見てもらいたいです」 誰もが似たような選手を真似しそうなものだが、「誰もないですね。自分のスタイルを貫き通してきたという感じです」と、山田は昔から誰かを手本にはしていないという。自分は“山田楓喜”。これを大事にしている。 「今年の目標としては、自分の価値を高めて名を売っていくということを移籍した時から決めていました。その途中ですし、まだまだこれからどんどん山田楓喜というものを世界に知らしめていかなければいけないと思います。まだ途中ですし、全然満足していないので、これからという感じです」 今回の大会の活躍で、間違いなく“山田楓喜”の価値は高まり、その名は今まで以上に知られることとなっただろう。その名前にも特徴が。人々に“喜”を与える存在になるべくして、体現している。 「『喜』が先祖代々長男についていて、それが自分も長男なので、『喜』を第一に考えた名前となっています」と、「楓喜」という名前の由来について語ってくれた。そして「自分が喜んでいる姿を出しながら、周りの人にも喜んでもらうという感じです」と、自身が楽しく、喜んでプレーすることで、喜びを与えていく。代表選手にとって、最も大事な要素を、名前として背負っている。 そんな山田の目標は、最高の“山田楓喜”になること。 「最終目的はないですが、自分がどれだけ成長できるか。日々成長したいなという思いがあったから、今までも成長できたと思うので、それを忘れず、変な目標とか高みを見せずに、日々成長することにフォーカスしたいです」 間違いなく注目を集めるその左足。多くの“喜び”をこれからも多くの人々に与えて行ってもらいたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 <span class="paragraph-title">【動画】歓“喜”をもたらした山田楓喜の後半AT弾! 日本を優勝へ導く左足ミドル!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="QYyvg_78ZLE";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.06 09:00 Mon2
「『天才』だと思ってた」小学生の頃のチームメイト・植中朝日を語った大畑歩夢、地元で揃って日の丸を背負う「一緒にできることは嬉しい」
U-23日本代表のDF大畑歩夢(浦和レッズ)が、メディア取材に応じ、地元で行われるU-23ウクライナ代表戦へ意気込みを語った。 22日に京都でU-23マリ代表と対戦したU-23日本代表。パリ・オリンピックへの出場が決定している相手に1-3で敗れていた。 翌日、試合会場の北九州へとチームは移動。試合会場の北九州スタジアムでトレーニングを行った。 22日の試合に先発出場した11名と、後半頭から出場した細谷真大、染野唯月はリカバリーを実施。大畑はフルメニューをこなした。 大畑は北九州市出身で、小倉南FCからサガン鳥栖U-18に加入していた。FW植中朝日(横浜F・マリノス)とは小学校時代にチームメイト。代表として2人揃って地元に凱旋することとなる。 地元での試合について大畑は「このスタジアムは初めてなので、見たこともなかったです。芝の感じもやりやすいなと思いますし、楽しみです」とコメント。初めて立った北九州スタジアムの印象を語った。 家族や友人も試合を観戦に来るという大畑。植中と共に北九州で日本代表として戦うことについては、「一緒の地元で、小学校時代のチームメイトで、中学校の時もオフにはサッカーをしていたので、それが代表で一緒にプレーできることは嬉しいですね」とコメント。植中は「大畑のクロスからゴールできたら」と語っていたが、「できたら良いですね」とコメントしている。 小学生時代から植中は飛び抜けていたようで、大畑は中学でも小倉南FCでプレーしていたが、植中はJFAアカデミー福島U-15に加入。2人は別のチームでプレーすることとなった 「植中選手は小学校の時から飛び抜けていて、1人だけ全然違って、自分は『天才』だと思ってたので、自分が追いついた感じです」 「入ってきた時から1人だけリフティングがめちゃくちゃできて、ドリブルも絶対剥がせて、シュートも打てて、本当に天才だなと思っていました」 小学生の頃から図抜けていた植中を追いかけ、追いつこうと思っていたという大畑。パリ・オリンピックを目指すチームで共にプレーするまでになっている。 そのオリンピックについては「この年代で一番目指す大きな目標です。僕たちの世代はそこを目指してやってきていると思いますし、出ることが夢なので頑張っていきたいです」とコメント。アジア相手の厳しい最終予選が残っているが、「そんなに簡単にはいかないと思いますし、グループリーグも突破できるかは分からないぐらい難しい試合になると思います」と簡単ではないとの見解を示した。 2024.03.23 21:55 Sat3
U-22日本代表メンバーが決定! 松岡大起、郷家友太、田中聡ら23名《U-23アジアカップ予選》
日本サッカー協会(JFA)は19日、AFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選に臨むU-22日本代表メンバーを発表した。 今回は先日に行われた合宿時の顔ぶれを主体に23名がメンバー入り。パリ・オリンピック世代が軸となり、MF松岡大起、MF田中聡といった明治安田生命J1リーグでも活躍する選手たちが招集を受けた。 また、高体連からDFチェイス・アンリが唯一の招集を受けたほか、DF山原怜音、DF角田涼太朗、MF郷家友太、MF松井蓮之はパリ五輪世代より上の世代からの選出に。幅広い世代のメンバー構成になった。 グループKに属するU-22日本はJヴィレッジスタジアムで予選に臨み、26日にカンボジア代表と対戦後、続く28日に香港代表と激突。なお、ロールモデルコーチとして元日本代表DFの内田篤人氏も帯同するという。 ◆招集メンバー一覧 GK 23.杉本光希(立正大学) 1.小畑裕馬(ベガルタ仙台) 12.佐々木雅士(柏レイソル) DF 2.山原怜音(筑波大学) 4.角田涼太朗(横浜F・マリノス) 15.加藤聖(V・ファーレン長崎) 5.馬場晴也(東京ヴェルディ) 16.半田陸(モンテディオ山形) 3.畑大雅(湘南ベルマーレ) 20.佐古真礼(藤枝MYFC) 22.チェイス・アンリ(尚志高校) MF 10.郷家友太(ヴィッセル神戸) 6.松井蓮之(法政大学) 8.松岡大起(清水エスパルス) 11.佐藤恵允(明治大学) 7.鈴木唯人(清水エスパルス) 14.藤田譲瑠チマ(徳島ヴォルティス) 17.櫻井辰徳(ヴィッセル神戸) 13.田中聡(湘南ベルマーレ) 19.中村仁郎(ガンバ大阪ユース) 21.甲田英將(名古屋グランパスU-18) FW 18.藤尾翔太(水戸ホーリーホック) 9.細谷真大(柏レイソル) 2021.10.19 16:47 Tue4
【パリ行きの命運を託された23選手】頭脳とテクニックに優れた万能型CB、世代を代表する柱・鈴木海音
パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねるAFC U23アジアカップが15日に開幕する。出場16カ国が4組に分かれてのグループステージから始まる五輪出場もかけた戦いは約2週間ちょっとのスケジュール的にも勝ち上がれば勝ち上がるほど総力戦が必至。ここではパリ行きの命運が託されたU-23日本代表の23選手を紹介し、鈴木海音にフォーカスする。 ■鈴木海音(DF/ジュビロ磐田) 静岡県出身の鈴木は中学生の時に磐田に加入。U-15、U-18とアカデミーで育ち、2020年4月にトップチーム昇格。プロ契約を結んだ。 U-15から世代別の日本代表を経験しているこの世代のエリート。2018年のAFC U-16選手権では見事優勝に貢献。2019年のU-17ワールドカップにも出場したが、チームはベスト16で敗退となった。 鈴木のプレースタイルの特長は、そのバランス感覚。ディフェンダーとしては堅実な守備を見せ、しっかりと安定感を与えるプレーが特徴。一方で、攻撃時には積極的に参加する他、キックの精度も高く、ロングフィードも得意とする。 182cmという飛び抜けて上背があるわけではないが、空中戦を得意としており、対人守備の能力も高い。テクニックと賢さ、そして強さを持ち合わせた万能型のCBと言って良い。 特に試合を読む力、戦術理解度が高く、攻守両面でプレー選択がしっかりとできるところが特徴。また、ポジショニングに長けているため、守備時には危険なゾーンをカバーし、攻撃時にはタイミングを間違えずに前線に上がる動きに加え、足元の技術とポジショニングはビルドアップをする際にも大きな力となる。もちろん一対一の守備も得意で、ボールを奪いにいく動きや、決定機の前に潰しに行くことも得意としている。 2022年には栃木SCへ育成型期限付き移籍を経験し、リーグ戦34試合に出場するなど、多くの試合経験を積んで帰還。2023年はJ2を戦うチームで22試合に出場し初ゴールも記録。チームのJ1昇格に寄与した。 守備陣の経験値に若干の不安を抱えるパリ五輪世代。アジアの戦いも経験しており、世代別の国際経験が豊富な鈴木。対戦相手の特徴に合わせ、試合展開を読んでプレーができる鈴木が守備陣を牽引していけるのか注目が集まる。 2024.04.15 11:00 Mon5
