シティが大会4連覇で今季初タイトル! 終盤のラポルテ弾でスパーズに競り勝つ!《EFLカップ》
2021.04.26 02:32 Mon
EFLカップ(カラバオカップ)決勝、マンチェスター・シティvsトッテナムが25日にウェンブリー・スタジアムで行われ、1-0で勝利したシティが4年連続8度目の優勝を果たした。
通算8度目の優勝を目指すシティは準決勝でマンチェスター・ユナイテッドとのダービーを制して大会4連覇に王手をかけた。28日に重要なパリ・サンジェルマン(PSG)とのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグを控える中、今季初タイトルを狙うグアルディオラ監督は2-1のスコアで競り勝ったリーグ戦のアストン・ビラ戦から先発6人を変更。GKにステッフェンを起用し、最終ラインでは出場停止のストーンズ、ジンチェンコに代わってラポルテ、カンセロ。それ以外ではベルナルド・シウバ、ガブリエウ・ジェズス、ロドリに代えて負傷明けのデ・ブライネ、フェルナンジーニョ、スターリングを起用した。
一方、2007-08シーズン以来となる通算5度目の優勝を目指すトッテナムは準決勝でチャンピオンシップ(イングランド2部)勢のブレントフォードを破り、2014-15シーズン以来のファイナルの舞台にたどり着いた。モウリーニョ監督の電撃解任に伴い、U-19チームを率いていたライアン・メイソン氏を暫定指揮官に据えた中、その初陣となったサウサンプトン戦では試合終盤のソン・フンミンのゴールで2-1の逆転勝利を収めた。29歳の青年指揮官はそのセインツ戦からベイル、エンドンベレに代えて足首のケガからギリギリ間に合ったエースのケインとウィンクスを起用した。
イギリスの有観客イベント復活に向けたテストイベントとして8000人の観客の入場が認められた注目のファイナル。最前線にフォーデン、トップ下にデ・ブライネを配した[4-2-3-1]を採用したシティに対して、トッテナムはルーカス・モウラ、ケイン、ソン・フンミンを前線に並べた[4-3-3]で迎え撃った。
戦前の予想通り、立ち上がりからボールを握り、守備時もフォーデンとデ・ブライネの2トップが前から激しく圧力をかけるシティが押し込む入りを見せる。7分にはカンセロとの好連携で左サイドを破ったスターリングがボックス左ゴールライン際で短く折り返したボールをフォーデンがワンタッチで合わせるが、これはわずかに枠の左。続く14分には左CKの二次攻撃からボックス中央でフリーのスターリングが決定的なシュートを放つが、これはDFアルデルヴァイレルトの見事なブロックに阻まれた。
前半半ばを過ぎて再びがっちりと試合の主導権を握ったシティはここから攻勢を強めていく。26分には相手陣内でのボール奪取から右サイドの深い位置に抜け出したデ・ブライネから高精度のクロスが入り、DFアルデルヴァイレルトがブロックしたこぼれをゴール至近距離のフォーデンが蹴り込むが、ここはアルデルヴァイレルトの見事なリカバリーブロックと右ポストに阻まれる。
さらに、流動的なポジションチェンジでうまくサイドで数的優位を作り出す場面が目立つシチズンズは、35分に右サイドからカットインしたマフレズのファーポストを狙った左足のミドルシュート、前半終了間際にはカンセロがボックス手前から右足のミドルシュートを狙うが、GKロリスのビッグセーブなどに阻まれ、前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。
攻守両面で圧倒されながらも粘りの守備によって0-0のイーブンで試合を折り返したトッテナムは、後半立ち上がりにこの試合最大の決定機を作り出す。相手をうまく押し込んでボックス手前右のロ・チェルソにルーカスのパスが繋がると、アルゼンチン代表MFが枠の左隅を捉えた鋭いシュートを飛ばす。だが、手前でバウンドする難しいシュートはGKシュテッフェンが見事な反応ではじき出した。
ロ・チェルソとホイビュルクの配置変更や全体の立ち位置を修正し、前半の問題点をうまく改善したトッテナムは、後半はボールこそ握られるものの簡単に決定機を作らせず。逆に、なかなか機能しなかったケインを起点としたカウンターアタックで相手を引っくり返すシーンを増やして完全にイーブンな展開に持ち込む。さらに、67分にはルーカスとロ・チェルソを下げてベイル、ムサ・シソコを同時投入した。
一方、後半に入ってやや難しい展開を強いられたシティだったが、相手が前に出てきたことで前半はあまり見られなかった鋭いロングカウンターを仕掛ける場面が増え、チャンスの回数自体は減ったものの、相変わらず決定機を作り出す。70分過ぎにはスターリングのマイナスの折り返しに反応したギュアンドアンの右足ボレー、マフレズの鮮やかな個人技からの左足ミドルシュートで相手ゴールに迫るも、シュートミスとGKロリスの圧巻のセーブに阻まれる。
試合終盤にかけても膠着状態が続くが、先にゴールをこじ開けたのはやはりディフェンディングチャンピオンだった。82分、スターリングの仕掛けで得た相手陣内左サイド深くのFKの場面でキッカーのデ・ブライネが右足インスウィングの鋭いボールを入れると、シソコを振り切ってゴール前に飛び込んだラポルテのドンピシャのヘディングシュートがゴール右隅に突き刺さった。
見事なセットプレーからようやくトッテナムゴールをこじ開けたシティは、フェルナンジーニョ、デ・ブライネを下げてロドリ、ベルナルド・シウバを続けて投入し逃げ切り態勢に入る。
対するトッテナムは守備的なプレーヤーを下げてデレ・アリ、ベルフワインを投入し、何とか同点に追いつこうとしたが、冷静に時計を進めるシティを前に最後まで見せ場を作ることができず。
そして、トッテナムとの接戦をラポルテの終盤のゴールによって競り勝ったシティが大会4連覇を達成すると共に、今シーズンの初タイトルを獲得。週明けのPSG戦に向けて最高の結果を手にした。
通算8度目の優勝を目指すシティは準決勝でマンチェスター・ユナイテッドとのダービーを制して大会4連覇に王手をかけた。28日に重要なパリ・サンジェルマン(PSG)とのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグを控える中、今季初タイトルを狙うグアルディオラ監督は2-1のスコアで競り勝ったリーグ戦のアストン・ビラ戦から先発6人を変更。GKにステッフェンを起用し、最終ラインでは出場停止のストーンズ、ジンチェンコに代わってラポルテ、カンセロ。それ以外ではベルナルド・シウバ、ガブリエウ・ジェズス、ロドリに代えて負傷明けのデ・ブライネ、フェルナンジーニョ、スターリングを起用した。
一方、2007-08シーズン以来となる通算5度目の優勝を目指すトッテナムは準決勝でチャンピオンシップ(イングランド2部)勢のブレントフォードを破り、2014-15シーズン以来のファイナルの舞台にたどり着いた。モウリーニョ監督の電撃解任に伴い、U-19チームを率いていたライアン・メイソン氏を暫定指揮官に据えた中、その初陣となったサウサンプトン戦では試合終盤のソン・フンミンのゴールで2-1の逆転勝利を収めた。29歳の青年指揮官はそのセインツ戦からベイル、エンドンベレに代えて足首のケガからギリギリ間に合ったエースのケインとウィンクスを起用した。
戦前の予想通り、立ち上がりからボールを握り、守備時もフォーデンとデ・ブライネの2トップが前から激しく圧力をかけるシティが押し込む入りを見せる。7分にはカンセロとの好連携で左サイドを破ったスターリングがボックス左ゴールライン際で短く折り返したボールをフォーデンがワンタッチで合わせるが、これはわずかに枠の左。続く14分には左CKの二次攻撃からボックス中央でフリーのスターリングが決定的なシュートを放つが、これはDFアルデルヴァイレルトの見事なブロックに阻まれた。
立ち上がりの劣勢を何とか凌いだトッテナムは19分、相手のファーストプレスを外して良い流れで相手を押し込むと、オーリエが際どい右クロスを入れるが、これはゴール前でDFのクリアに遭う。さらに、この流れで得た左CKの二次攻撃からアルデルヴァイレルトが枠のわずか左に外れるミドルシュートを放った。
前半半ばを過ぎて再びがっちりと試合の主導権を握ったシティはここから攻勢を強めていく。26分には相手陣内でのボール奪取から右サイドの深い位置に抜け出したデ・ブライネから高精度のクロスが入り、DFアルデルヴァイレルトがブロックしたこぼれをゴール至近距離のフォーデンが蹴り込むが、ここはアルデルヴァイレルトの見事なリカバリーブロックと右ポストに阻まれる。
さらに、流動的なポジションチェンジでうまくサイドで数的優位を作り出す場面が目立つシチズンズは、35分に右サイドからカットインしたマフレズのファーポストを狙った左足のミドルシュート、前半終了間際にはカンセロがボックス手前から右足のミドルシュートを狙うが、GKロリスのビッグセーブなどに阻まれ、前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。
攻守両面で圧倒されながらも粘りの守備によって0-0のイーブンで試合を折り返したトッテナムは、後半立ち上がりにこの試合最大の決定機を作り出す。相手をうまく押し込んでボックス手前右のロ・チェルソにルーカスのパスが繋がると、アルゼンチン代表MFが枠の左隅を捉えた鋭いシュートを飛ばす。だが、手前でバウンドする難しいシュートはGKシュテッフェンが見事な反応ではじき出した。
ロ・チェルソとホイビュルクの配置変更や全体の立ち位置を修正し、前半の問題点をうまく改善したトッテナムは、後半はボールこそ握られるものの簡単に決定機を作らせず。逆に、なかなか機能しなかったケインを起点としたカウンターアタックで相手を引っくり返すシーンを増やして完全にイーブンな展開に持ち込む。さらに、67分にはルーカスとロ・チェルソを下げてベイル、ムサ・シソコを同時投入した。
一方、後半に入ってやや難しい展開を強いられたシティだったが、相手が前に出てきたことで前半はあまり見られなかった鋭いロングカウンターを仕掛ける場面が増え、チャンスの回数自体は減ったものの、相変わらず決定機を作り出す。70分過ぎにはスターリングのマイナスの折り返しに反応したギュアンドアンの右足ボレー、マフレズの鮮やかな個人技からの左足ミドルシュートで相手ゴールに迫るも、シュートミスとGKロリスの圧巻のセーブに阻まれる。
試合終盤にかけても膠着状態が続くが、先にゴールをこじ開けたのはやはりディフェンディングチャンピオンだった。82分、スターリングの仕掛けで得た相手陣内左サイド深くのFKの場面でキッカーのデ・ブライネが右足インスウィングの鋭いボールを入れると、シソコを振り切ってゴール前に飛び込んだラポルテのドンピシャのヘディングシュートがゴール右隅に突き刺さった。
見事なセットプレーからようやくトッテナムゴールをこじ開けたシティは、フェルナンジーニョ、デ・ブライネを下げてロドリ、ベルナルド・シウバを続けて投入し逃げ切り態勢に入る。
対するトッテナムは守備的なプレーヤーを下げてデレ・アリ、ベルフワインを投入し、何とか同点に追いつこうとしたが、冷静に時計を進めるシティを前に最後まで見せ場を作ることができず。
そして、トッテナムとの接戦をラポルテの終盤のゴールによって競り勝ったシティが大会4連覇を達成すると共に、今シーズンの初タイトルを獲得。週明けのPSG戦に向けて最高の結果を手にした。
トッテナムの関連記事
EFLカップの関連記事
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】
20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed2
バイエルンとトッテナムが2年連続プレマッチで対戦! 今年はアリアンツ・アレーナで
バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナイテッドと王者を争うこととなる。 両チームは、8月7日にアリアンツ・アレーナで対戦することが決定した。 2024-25シーズンに向けてもプレシーズンで対戦している両者は、韓国で1度目の対戦。2度目はトッテナム・ホットスパースタジアムで3-2とバイエルンが勝利を収めていた。 2025.05.16 19:30 Fri3
「本当に日本のアニメ好きなのね」 スパーズ新加入FWが新たなアニメパフォを披露! SNS上ではその姿に「進撃のソランケ」「ソランケが巨人化」
トッテナム新加入のイングランド代表FWドミニク・ソランケが愛する日本アニメから新たなゴールパフォーマンスを披露した。 昨季のプレミアリーグで19ゴールと大ブレイクを遂げ、イングランド屈指のストライカーに数えられるまでになったソランケ。一方で、大のアニメ好きとしても有名で、ゴールパフォーマンスはキャラクターをモチーフにしたものが多い。 この夏の来日時も『東映アニメーションミュージアム』を訪問したりと、アニメ好きをさらけ出す27歳FWは26日に行われたヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第1節のカラバフ戦で68分のチーム3点目をマーク。3-0の勝利に貢献した。 そして、今回のゴールセレブレーションでは『進撃の巨人』の主人公であるエレン・イェーガーをインスパイア。イェーガーが巨人化の直前にやる自らの手を噛む仕草をお披露目した。 SNS上ではファンから「進撃の巨人パフォーマンス最高っす」「進撃のソランケ」「本当に日本のアニメ好きなのね」「ソランケが巨人化」などの声が上がっている。 ソランケはこれで公式戦2戦連発。新天地でもゴールが決まり始めたとあって、今後もセレブレーションに注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】ソランケが新たなアニメパフォを披露</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Dominic Solanke. Poacher. <a href="https://t.co/ghVIKb6ivP">pic.twitter.com/ghVIKb6ivP</a></p>— Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) <a href="https://twitter.com/SpursOfficial/status/1839583255592624255?ref_src=twsrc%5Etfw">September 27, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【画像】ソランケの進撃の巨人パフォに現地メディアも反応</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Dominic Solanke continues his anime celebration tradition with the Eren Yeager hand bite <a href="https://t.co/raRzIXSXoP">pic.twitter.com/raRzIXSXoP</a></p>— Football on TNT Sports (@footballontnt) <a href="https://twitter.com/footballontnt/status/1839415445943697479?ref_src=twsrc%5Etfw">September 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.27 19:45 Fri4
「トッテナム」は禁止、「スパーズ」で…クラブが改めて通達、放送局からも「トッテナム」表記が消える
現在はアンジェ・ポステコグルー監督が指揮し、韓国代表FWソン・フンミンらが所属。かつては戸田和幸氏も在籍したことがあるトッテナム・ホットスパーだが、クラブは「トッテナム」と呼ばれることを望んでいない。 チーム名は「トッテナム・ホットスパー」。愛称は「スパーズ」として知られているが、「トッテナム」と称されることも多い。 「トッテナム」と言えば、「トッテナム・ホットスパー」と誰もが考える状況。イギリス『スカイ・スポーツ』もプレミアリーグの順位表などを伝える時には「Tottenham(トッテナム)」とこれまで表記してきた。しかし、ここにきて「Spurs(スパーズ)」の表記に変更されていた。 『The Athletic』によると、2月10日、クラブからプレミアリーグの放送局に通達があったとのこと。「トッテナム・ホットスパーの名称変更」というメールが届いたという。 「トッテナム・ホットスパーはクラブ名に関して説明を行った。クラブは主にトッテナム・ホットスパーとして知られるよう要請し、短縮形としてスパーズが好まれている。クラブはトッテナムと呼ばれないよう要請する」 この通達は世界中のプレミアリーグの放送局に対して送られたとのこと。プレミアリーグの公式サイトでも、「Tottenham(トッテナム)」の表記はなく、「Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)」か「Spurs(スパーズ)」のみになったという。 そもそも、クラブは2011年以来、「トッテナム」と呼ばれることは好ましくないというスタンス。「トッテナム」とは地域の名前であり、クラブ名ではないということが理由だ。 2024年11月にリマスターされたブランドアイデンティティを発表。「ユナイテッド、シティ、ローバーズが溢れるこの世界で、ホットスパーはただ1つ、トッテナム・ホットスパーだけです。チームやブランドについて言及する際は、『トッテナム・ホットスパー』、『トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ』、または『THFC』を使用してください。決して我々のクラブを『トッテナム』、『トッテナム・ホットスパーFC』、または『TH』と呼ばないでください」とのことだ。 「スパーズ」でも確かに多くの人にとっては印象付けられる一方で、世界的に見ればNBAの「サンアントニオ・スパーズ」もあり、混同される可能性もゼロではない。むしろ「トッテナム」の方が唯一無二。いずれにしても、クラブの方針としては「トッテナム」とは呼ばれなくないようなので、ファン・サポーターの方は改めて認識すると良いかもしれない。 2025.02.22 23:55 Sat5