ESL構想崩壊を喜ぶキャラガー氏「選手たちの反対表明を見て、構想が実現しないと確信した」

2021.04.22 13:28 Thu
Getty Images
リバプールのレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏が、崩壊したヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)構想について語った。イギリス『ミラー』が伝えている。

キャラガー氏の古巣であるリバプールを含めた欧州12のビッグクラブは、18日に相次いでESLへの参加を正式表明。しかし、この一方的な決定に対しては、欧州サッカー連盟(UEFA)を始め、各国サッカー協会、各リーグが激しい批判を展開し大きな騒動となった。
ESLに対しては、ユルゲン・クロップ監督やジョゼップ・グアルディオラ監督だけでなく、選手たちも猛反発。また、伝統をないがしろにするビッグクラブのオーナーたちにはファンも怒りを爆発させ、抗議活動を行っていた。

こうした反応を受け、各クラブは参加表明からわずか48時間で続々とESLからの離脱を発表。プレミアリーグの6クラブは全てが脱退しており、首謀者の1人であるユベントスのアンドレア・アニェッリ会長も、これ以上ESLの構想を進めることは難しいと認めている。

『ミラー』のインタビューに応じたキャラガー氏は、こうなる未来は予想できたと語りつつ、ここまで早くESL構想が崩壊したのは意外だったと明かした。
「正直に言って、この構想は人々の力で止められると信じていた。ただ、この速さについては信じられないね。とはいえ、私が予測したように、1つのクラブが揺らげば他クラブもそれに続いた。つまり、誰が最初に離れるかという問題だけだったのだ」

ユルゲン・クロップ監督や、(マーカス・)ラッシュフォード、(ジョーダン・)ヘンダーソンら選手たちが反対を表明したのを見て、私はこの構想が実現しないと確信したよ。ファンはこれを本当に誇りに思うべきだ。クラブ間のライバル関係は毎週のようにあっても、今回は全員が一丸となった」

また、キャラガー氏はこれからのクラブ運営について、1つの企業やオーナーがクラブの決議権の50%以上を持つことを禁止する「50+1ルール」などの仕組みを採用するブンデスリーガを見習うべきだとコメント。外国人オーナーによる暴走を制御する制度が必要だと語っている。

「できることなら、これが何か新しいことの始まりになれば良いね。もしかしたら、これからはクラブの意思決定にファンが関われるようになるかもしれない」

「私はドイツのモデルがどのように機能しているのか、100%理解しているわけではない。ただ、検討する価値はあると思う。今回は1つのクラブだけでなく、6つのビッグクラブすべてが同じように悪かったからね」
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