バスク人の矜持! アスレティック主将ムニアインはコパ決勝敗戦後、1人でラ・レアルの優勝称える
2021.04.07 00:15 Wed
先週末に行われた2019-20シーズンのコパ・デル・レイ決勝、アスレティック・ビルバオとレアル・ソシエダによるバスク・ダービーにおいて、敗れたアスレティック主将FWイケル・ムニアインがまさに圧巻の振る舞いを見せた。『ESPN』が伝えている。今回の一戦は当初、2020年4月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって延期に。その後、一時はラ・リーガ同様に無観客開催での実施を検討していたが、滅多にないバスク・ダービーを愛するサポーターの前で戦いたい両クラブは、優勝チームに付与されるヨーロッパリーグ(EL)出場権を辞退してまで、有観客開催にこだわった。
しかし、1年近く経過した段階でもコロナウイルスの終息の目途が立たず、今月17日には2020-21シーズンの決勝戦(バルセロナvsアスレティック)が控えている事情もあり、最終的に両クラブは有観客での開催を断念。今月3日に中立地セビージャにて、一部ゲストと報道陣のみの入場を認めた無観客で戦うことになった。
その試合では見ごたえのある拮抗した攻防が繰り広げられた中、後半半ばにFWミケル・オヤルサバルが決めたPKによるゴールが決勝点となり、1-0で勝利したソシエダが33年ぶり3度目の優勝を果たした。
試合終了後には歓喜に沸くソシエダ陣営と、多くの選手がピッチに突っ伏すアスレティック陣営という、勝者と敗者のコントラストが明瞭に。
そういった中、唯一ピッチ上に残っていたのが、カピタンのムニアインだった。
ムニアインは準優勝チームに贈呈された盾を脇に抱えてソシエダのトロフィーリフトに合わせて惜しみない拍手を捧げた。さらに、両手を身体の前で組みながら歓喜に沸くライバルチームから目をそらさずに、最後まで敬意を示し続けた。
以前からバスク人としての連帯感を強調する両クラブは互いを尊重し、サポーター同士の関係性も良好であることが知られているが、敗戦直後にムニアインが見せた矜持はなかなか真似できない素晴らしい振る舞いだった。
なお、今回のムニアインの素晴らしい振る舞いによって、17日に控えるバルセロナとの今シーズンの決勝戦ではラ・レアルのサポーターからも盛大な後押しが期待できるかもしれない。
しかし、1年近く経過した段階でもコロナウイルスの終息の目途が立たず、今月17日には2020-21シーズンの決勝戦(バルセロナvsアスレティック)が控えている事情もあり、最終的に両クラブは有観客での開催を断念。今月3日に中立地セビージャにて、一部ゲストと報道陣のみの入場を認めた無観客で戦うことになった。
試合終了後には歓喜に沸くソシエダ陣営と、多くの選手がピッチに突っ伏すアスレティック陣営という、勝者と敗者のコントラストが明瞭に。
そして、敗れたアスレティックの多くの選手たちはセレモニー後、ピッチで大騒ぎするライバルをしり目に足早にロッカールームへと引き上げていった。
そういった中、唯一ピッチ上に残っていたのが、カピタンのムニアインだった。
ムニアインは準優勝チームに贈呈された盾を脇に抱えてソシエダのトロフィーリフトに合わせて惜しみない拍手を捧げた。さらに、両手を身体の前で組みながら歓喜に沸くライバルチームから目をそらさずに、最後まで敬意を示し続けた。
以前からバスク人としての連帯感を強調する両クラブは互いを尊重し、サポーター同士の関係性も良好であることが知られているが、敗戦直後にムニアインが見せた矜持はなかなか真似できない素晴らしい振る舞いだった。
なお、今回のムニアインの素晴らしい振る舞いによって、17日に控えるバルセロナとの今シーズンの決勝戦ではラ・レアルのサポーターからも盛大な後押しが期待できるかもしれない。
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レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が、アスレティック・ビルバオ戦後にインタビューに応じ、自身のゴールやゴールパフォーマンスについて語った。 9月30日、ラ・リーガ第8節でソシエダはアスレティックをホームに迎えた。久保は前節のバレンシア戦を休んだがこの試合は先発フル出場。6位のソシエダと、4位のアスレティックによる今シーズン最初のバスク・ダービーとなった中、久保がまたしても結果を残した。 ソシエダは30分にロビン・ル・ノルマンのゴールで先制すると、1-0で迎えた後半早々に久保がゴール。48分、ソシエダは自陣からロングボールを送ると、これを拾ったブライス・メンデスが左サイドのスペースから中央へとグラウンダーのパス。ウマル・サディクへのパスだったが、これが流れると、フリーで走り込んだ久保が左足でダイレクトシュートを流し込んだ。試合は3-0でソシエダが勝利した。 試合後、『U-NEXT』のインタビューに応じた久保は勝利を喜び、ここまで8試合で5ゴールという自身の好調ぶりについても語った。 「嬉しいです。順位もひっくり返りましたし。残り2試合代表ウィークまでしっかり勝ち点を積み上げて、チャンピオンズリーグでも首位で終われたら良いなと思います。とりあえず今日のダービーは格別な勝利だと思います」 「結果が出ているのはすごく嬉しいですけど、今日のゴールはチームの崩しから押し込むだけでした。ああいうゴールがもっと増えることが、僕のサイドもそうですけど、チームがもっと強くなるのかなと思います」 ラ・リーガでは好調を維持し、今シーズンもチームを牽引している久保。この試合でのゴールについても振り返り、スペイン代表GKウナイ・シモンとの駆け引きに勝ったと語った。 「サディク選手が潰れてくれたら良いなと思って走り込んでいたら、潰れてくれたので、キタと思いました」 「ファーを狙おうと思ってっていたんですが、読まれているなと思ったので、途中でニアに切り替えて、上手くGKの逆を突けたかなと思います」 「(GKが)ファーを狙っているなと感じて、直前で狙って上手くいきました」 その久保は、ゴール後にチームメイトの元へといくとお尻を振る独特なパフォーマンスを見せていた。 パフォーマンスの理由については「今日決めたらアレをやれと言われていて、本当に決めたので約束通りやろうと思いました」とコメント。チームの雰囲気の良さも感じる中、「最初の3試合の引き分けは悔やまれますけど、チームとしてやっていることは今季も間違いないので、このまま上のチームを追いかけられたらと思います」と、手応えを感じていることも理由の1つと考えているようだ。 今季ゴールが量産できている理由については「余裕を持ってプレーできていることが一番かなと思います」と語る久保。「前半1本僕が入っていれば得点だったなというプレーがあって、試合中にも反省を生かして次のプレーに行かせているというのがあると思います」と、試合中にも自分の動きなどを変えていることが結果に繋がっているとした。 次はチャンピオンズリーグ(CL)の戦い。ザルツブルクとのアウェイゲームとなる。リーグ戦では4位以内を目指して来季もCLに出場することを目指す中、CLに向けて意気込みを語った。 「今年もリーグ戦で、ダービーの勝利は特別ですが勝ち点3でしかないので。終わったことですし。こういう勝ち点3を積み上げて、最後はCL圏内で終われれば良いかなと思っています」 「彼ら(ザルツブルク)は前回番狂わせみたいな感じで勝ったように見られていますが、そうではないかもしれないです。それは対峙するまでわからないので、しっかり気を抜かずに、アウェイなのでチャレンジャーの気持ちで戦って勝ち点3を持ち帰りたいと思います」 <span class="paragraph-title">【動画】難しいシュートを簡単に魅せる久保建英の今季5点目!お尻振るゴールパフォーマンスも話題</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="61H6ijbQicI";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.10.01 17:05 Sun4
ムバッペ不在のマドリー、バルベルデの後半ATゴラッソで堅守アスレティック撃破【ラ・リーガ】
レアル・マドリーは20日、ラ・リーガ第32節でアスレティック・ビルバオをホームに迎え、1-0で競り勝った。 前節はムバッペが退場した中、アラベスにウノセロ辛勝とした2位マドリー(勝ち点69)は首位バルセロナを暫定7ポイント差で追う中、4日前に行われたチャンピオンズリーグではアーセナルに敗れてベスト8敗退となった。そのアーセナル戦のスタメンから3選手を変更。出場停止のムバッペが欠場となり、セバージョスが先発となった。 ヨーロッパリーグでベスト4に勝ち上がった4位アスレティック(勝ち点57)に対し、ヴィニシウスとロドリゴがワイドに開き、ベリンガムが中央で構える[4-3-1-2]で臨んだマドリーがボールを持つ入りとなる。 しかし重心を下げて対応するアスレティックを打開しきれず時間が経過。28分にようやくヴィニシウスがドリブルからの強烈なミドルシュートで牽制したマドリーは、36分にCKからバルベルデのヘディングシュートで初のオンターゲットを記録した。 ハーフタイムにかけても押し込んだマドリーだったが、決定機を生み出すには至らずゴールレスで前半を終えた。 迎えた後半、開始2分にボックス左からロドリゴがコントロールシュートでゴールに迫ったマドリーが良い入りとすると、2分後にもカマヴィンガがボックス左まで持ち上がってGK強襲のシュートとギアを上げていく。 攻勢のマドリーはセバージョス、バルベルデとミドルシュートで牽制すると、61分に決定機。左サイドのヴィニシウスの右足アウトでの絶妙クロスにベリンガムがヘッド。枠を捉えたシュートだったが、GKウナイ・シモンのファインセーブに阻まれた。 さらに直後のCKからまたもベリンガムがヘッドで合わせる好機もわずかに枠を外れたマドリーは67分、バルベルデのカットインシュートで牽制。 そして79分には均衡を破りかける。ヴィニシウスが左サイドからのカットインシュートでネットを揺らしたが、その前にエンドリッキにオフサイドがあったとしてノーゴールに。 不運な判定に見舞われ、このまま引き分けやむなしかと思われたが、追加タイム3分に劇的弾。ボックス右からバルベルデの放った強烈なボレーでネットを揺らした。 バルベルデのゴラッソで競り勝ったマドリーがバルセロナとの4ポイント差を維持している。 レアル・マドリー 1-0 アスレティック 【レアル・マドリー】 フェデリコ・バルベルデ(後48) 2025.04.21 07:26 Mon5