バルセロナが大逆転勝利で決勝進出! セビージャはPK失敗に後半土壇場被弾で無念の敗退…《コパ・デル・レイ》
2021.03.04 07:49 Thu
コパ・デル・レイ準決勝2ndレグ、バルセロナvsセビージャが3日にカンプ・ノウで行われ、延長戦までもつれ込んで激闘を制したバルセロナが2戦合計3-2のスコアで決勝進出を決めた。
敵地での前回対戦で0-2の完敗を喫したバルセロナだが、先週末に行われたラ・リーガではデンベレとメッシの2ゴールによって今季3度目の対戦でセビージャに初勝利。その勝利の勢いを持ち込んで臨んだ今回の2ndレグでは、その試合と全く同じスタメンを採用。負傷交代したペドリも無事スタメンに名を連ねた。
一方、ホームで先勝し大きなアドバンテージを得たセビージャだが、前述のように直近のリーグ戦での敗戦により、ラ・リーガの連勝が「6」でストップ。その影響が懸念される中で臨んだ苦手カンプ・ノウでの一戦では先発6人を変更。負傷かベンチ外となった守護神ブヌに代わってヴァツリークが起用された一方、スソとエン=ネシリに加えて負傷明けのアクーニャが復帰。同じく負傷明けのオカンポスがベンチに戻ってきた。
バルセロナが[3-5-2]を継続したのに対して、並びを合わせてくる可能性もあったセビージャは普段通りの[4-3-3]でスタート。逆転での突破に向けて3点が必要なホームチームがボールを握って押し込んでいく中、10分にはブスケッツがミドルシュートで最初の枠内シュートを放つ。
すると、直後の12分にはボックス左でDFクンデとのイーブンボールの奪い合いを制したデンベレがそのままキープして一瞬相手守備の動きが止まった隙を突いて右足を一閃。ジョルダンにディフレクトしてややコースが変わったシュートがゴール左上隅の完璧なコースに決まった。
以降も完全に主導権を握るホームチームは30分過ぎにペドリのミドルシュート、ボックス左で仕掛けたメッシのシュートのこぼれ球がゴールに向かうなど、決定機を幾度も作り出すが、最後のところで身体を張るセビージャを前に2点目を奪い切れずに前半を終えることになった。
後半も引き続きバルセロナが主導権を握るが、割り切って守るセビージャの守備をなかなか崩し切れない。
そういった流れの中で先に動きを見せたのはアウェイチーム。54分、足を痛めたアレイシ・ビダル、アクーニャ、ルーク・デ・ヨングを下げてヘスス・ナバス、レキク、ラキティッチを一気に投入。さらに、63分にはオリベル・トーレスに代えて負傷明けのオカンポスをピッチへ送り出した。
一方、後半に入ってなかなか決定機まで至らないバルセロナは63分、デストを下げて切り札のグリーズマンを投入。この交代で並びを[4-3-3]に変更した。すると、67分にはボックス左でデンベレの浮き球のクロスに反応したジョルディ・アルバが左足のジャンピングボレーで合わすが、これは惜しくもクロスバーを叩く。
粘り強く守りながらアウェイゴールを奪って試合を決めたいセビージャは71分、千載一遇のチャンスを得る。ボックス手前で仕掛けたオカンポスがミンゲサと入れ替わりかけてボックス内で交錯。すると、微妙な判定ながらPKを獲得する。しかし、キッカーのオカンポスが左を狙って蹴ったシュートはGKテア・シュテーゲンに完璧に読まれて痛恨の失敗となった。
守護神のビッグセーブで首の皮一枚繋がったバルセロナは、完全に専守防衛の構えを見せるアウェイチームに対してここから決死の猛攻を仕掛けていく。
試合終盤にかけてはイライクス、ジュニオル・フィルポ、トリンコン、ブラースヴァイトと次々に交代カードを切ってパワープレーを仕掛けていくと、最後の最後に劇的同点ゴールを奪う。
94分、右CKの二次攻撃から左サイドで相手のクリアボールを回収したグリーズマンが絶妙なクロスを入れると、これをゴール前で競り勝ったピケがドンピシャのヘディングシュートをゴール右隅に流し込んだ。そして、前ラウンドのグラナダ戦に続く後半ラストプレーで追いついたバルセロナが延長戦に持ち込んだ。
失点直前にフェルナンドが2枚目のカードをもらったことで、数的優位で延長戦に入ったバルセロナはすぐさま勝ち越しに成功する。延長前半5分、左サイドのアルバが上げた絶妙なクロスをゴール前に飛び込んだブラースヴァイトがダイビングヘッドで合わせ、一気に試合を引っくり返した。
これでいよいよ厳しくなったセビージャだが、アウェイゴールを奪えば一気に優位に立てることもあり、バルセロナの猛攻を凌ぎながらカウンターでワンチャンスを狙う。110分にはオカンポスがボックス内で競った際にボールがDFラングレの手に当たり、この試合2度目のPK奪取かに思われたが、ここはノーファウルの判定となった。
やや微妙な判定に救われて何とか窮地を脱したバルセロナはここから冷静に時計を進めると、延長後半のセビージャの猛攻をGKテア・シュテーゲンを中心に凌ぎ切った。
そして、1stレグの0-2から驚異的な勝負強さを発揮して逆転したバルセロナが2戦合計3-2で見事に決勝進出を決めた。
敵地での前回対戦で0-2の完敗を喫したバルセロナだが、先週末に行われたラ・リーガではデンベレとメッシの2ゴールによって今季3度目の対戦でセビージャに初勝利。その勝利の勢いを持ち込んで臨んだ今回の2ndレグでは、その試合と全く同じスタメンを採用。負傷交代したペドリも無事スタメンに名を連ねた。
一方、ホームで先勝し大きなアドバンテージを得たセビージャだが、前述のように直近のリーグ戦での敗戦により、ラ・リーガの連勝が「6」でストップ。その影響が懸念される中で臨んだ苦手カンプ・ノウでの一戦では先発6人を変更。負傷かベンチ外となった守護神ブヌに代わってヴァツリークが起用された一方、スソとエン=ネシリに加えて負傷明けのアクーニャが復帰。同じく負傷明けのオカンポスがベンチに戻ってきた。
すると、直後の12分にはボックス左でDFクンデとのイーブンボールの奪い合いを制したデンベレがそのままキープして一瞬相手守備の動きが止まった隙を突いて右足を一閃。ジョルダンにディフレクトしてややコースが変わったシュートがゴール左上隅の完璧なコースに決まった。
逆転に向けて士気が高まる早い時間帯のゴールで勢いに乗るバルセロナは、以降も相手の連動性を欠くプレスをいなしながら相手を押し込み続ける。また、ボールを奪われても素早い囲い込みで相手のプレーを制限し、3バックがことごとくデュエルを制して攻撃を起点を作らせない。
以降も完全に主導権を握るホームチームは30分過ぎにペドリのミドルシュート、ボックス左で仕掛けたメッシのシュートのこぼれ球がゴールに向かうなど、決定機を幾度も作り出すが、最後のところで身体を張るセビージャを前に2点目を奪い切れずに前半を終えることになった。
後半も引き続きバルセロナが主導権を握るが、割り切って守るセビージャの守備をなかなか崩し切れない。
そういった流れの中で先に動きを見せたのはアウェイチーム。54分、足を痛めたアレイシ・ビダル、アクーニャ、ルーク・デ・ヨングを下げてヘスス・ナバス、レキク、ラキティッチを一気に投入。さらに、63分にはオリベル・トーレスに代えて負傷明けのオカンポスをピッチへ送り出した。
一方、後半に入ってなかなか決定機まで至らないバルセロナは63分、デストを下げて切り札のグリーズマンを投入。この交代で並びを[4-3-3]に変更した。すると、67分にはボックス左でデンベレの浮き球のクロスに反応したジョルディ・アルバが左足のジャンピングボレーで合わすが、これは惜しくもクロスバーを叩く。
粘り強く守りながらアウェイゴールを奪って試合を決めたいセビージャは71分、千載一遇のチャンスを得る。ボックス手前で仕掛けたオカンポスがミンゲサと入れ替わりかけてボックス内で交錯。すると、微妙な判定ながらPKを獲得する。しかし、キッカーのオカンポスが左を狙って蹴ったシュートはGKテア・シュテーゲンに完璧に読まれて痛恨の失敗となった。
守護神のビッグセーブで首の皮一枚繋がったバルセロナは、完全に専守防衛の構えを見せるアウェイチームに対してここから決死の猛攻を仕掛けていく。
試合終盤にかけてはイライクス、ジュニオル・フィルポ、トリンコン、ブラースヴァイトと次々に交代カードを切ってパワープレーを仕掛けていくと、最後の最後に劇的同点ゴールを奪う。
94分、右CKの二次攻撃から左サイドで相手のクリアボールを回収したグリーズマンが絶妙なクロスを入れると、これをゴール前で競り勝ったピケがドンピシャのヘディングシュートをゴール右隅に流し込んだ。そして、前ラウンドのグラナダ戦に続く後半ラストプレーで追いついたバルセロナが延長戦に持ち込んだ。
失点直前にフェルナンドが2枚目のカードをもらったことで、数的優位で延長戦に入ったバルセロナはすぐさま勝ち越しに成功する。延長前半5分、左サイドのアルバが上げた絶妙なクロスをゴール前に飛び込んだブラースヴァイトがダイビングヘッドで合わせ、一気に試合を引っくり返した。
これでいよいよ厳しくなったセビージャだが、アウェイゴールを奪えば一気に優位に立てることもあり、バルセロナの猛攻を凌ぎながらカウンターでワンチャンスを狙う。110分にはオカンポスがボックス内で競った際にボールがDFラングレの手に当たり、この試合2度目のPK奪取かに思われたが、ここはノーファウルの判定となった。
やや微妙な判定に救われて何とか窮地を脱したバルセロナはここから冷静に時計を進めると、延長後半のセビージャの猛攻をGKテア・シュテーゲンを中心に凌ぎ切った。
そして、1stレグの0-2から驚異的な勝負強さを発揮して逆転したバルセロナが2戦合計3-2で見事に決勝進出を決めた。
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
「99%の希望を失った」スペインの名医がガビの負傷に言及「劇的な状況になってしまう」、原因は「選手の試合数」
スペインで最高の外傷学者の1人であるペドロ・ルイス・リポル氏が、重傷を負ったスペイン代表MFガビについて言及した。スペイン『カデナ・セール』が伝えた。 19日に行われたユーロ2024予選のジョージア代表戦に先発出場したガビは、20分過ぎに着地の際にヒザを捻りピッチに倒れ込むことに。すぐに大きなケガにも見える反応を見せ、そのまま交代していた。 重傷だとすぐにわかると、20日にバルセロナは右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷と診断されたことを発表。手術を受けることが決定していた。 今季絶望とも言われ、19歳のガビにとっては非常に大きなケガとなった中、チームメイトやライバルからもエールが送られていた。 そんな中、リポル氏は「カルーセル・カナーラ」の中でガビの負傷について言及している。 「ケガはもっと大きなものであるとも予想していた。彼のヒザが突然曲がった最初の動作を見た時、私は99%の希望を失った」 「全てが十字じん帯であることを示していた。私にとっては最初の動きで心が折れてしまった」 「関連するケガにもよる。半月板が関係していれば、予後は長くなる。半月板だけなら、7、8カ月だろう。半月板が断裂した場合は、19歳にとっては劇的な状況になってしまう」 結果として半月板に損傷はあったが、断裂までとはいかなかったが、それでも大きなケガとなった。 また、リポル氏はあまりにも多い試合数が原因だとコメント。試合数を減らす努力をすべきだと指摘している。 「全てのケガは、選手の試合数と関係している。走れば走るほど、プレーすればプレーするほど悪くなる。どのチームも勝ちたい。これは変わらない」 「やるべきことはルールとスケジュールを適応させることだ。現状に合わせて何かをしなければならない。サッカー選手がプレーする時間を分散させなければならない」 ガビは今シーズンの3カ月で21試合に出場。およそ4日に1回のペースで試合を行っており、移動も伴い、高いレベルでの試合をこなしている。 リポル氏はこうしたことが起きたことで、今一度考えるべきだとコメント。代表チームでポジションを確保するために無理をする可能性も指摘した。 「この数字はあまり合理的とは思えない。サッカー選手は多くの試合に出場することができるが、このような休みでは立ち止まって考え、解決策を探さなければならない」 「代表チームに参加すれば、“チップ”が変わってしまう。誰もがゼロからのスタートとなり、チームのようにメンバーが固定されていないからだ」 <span class="paragraph-title">【動画】悲劇…ガビが自滅で右ヒザの重傷に…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="5zJRlKDxWQY";var video_start = 267;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.11.21 20:40 Tue2
デパイが自身のゴールパフォーマンスについて解説! 「何も感じず、何も見ず、集中している」
バルセロナのオランダ代表FWメンフィス・デパイが、自身のゴールパフォーマンスを解説した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。 デパイは昨季限りでリヨンとの契約が満了となり、今夏バルセロナにフリーで加入。ユーロ2020後に休暇を挟み、先月の19日に現地入りしていた。 その5日後に行われた24日のジローナとのプレシーズンマッチでは、途中出場から新天地デビュー。PKを決めて早くも初ゴールを記録すると、続く31日のシュツットガルトとの試合でもスーパーゴールを決め、開幕に向けて順調にコンディションを整えている。 そんなデパイといえば、ゴールを決めた後に目をつぶって人差し指で両耳を塞ぐポーズで有名。スペイン『TV3』のインタビューに答えた際に、その所作について説明した。 「世界に対して盲目で、耳が聞こえない状態になろうとしているんだ」 「基本的には集中した『トンネル・ビジョン』さ。何も感じず、何も見ず、集中している」 「人生においては、時にトンネル・ビジョンを持ち、本当に集中することが重要だと思う」 「そうすれば、雑念に邪魔されることなく最高の自分になれるんだよ」 トンネル・ビジョンとは、自身の望むこと以外は一切考慮しない姿勢のこと。良い意味でも悪い意味でも使われる言葉だが、デパイはこの状態に入ることでプレーに没入しているようだ。 2021.08.03 16:34 Tue3
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu4