理由はズラタン? 古巣復帰で輝きを取り戻しつつあるヨビッチがミラン移籍拒否の理由

2021.01.22 21:50 Fri
Getty Images
レアル・マドリーからフランクフルトへとレンタル移籍で加入したセルビア代表FWルカ・ヨビッチ(23)だが、ミランへの移籍を断っていたようだ。
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ヨビッチは、フランクフルトから2019年夏にマドリーへと完全移籍。移籍金6000万ユーロ(約73億5000万円)、年俸1000万ユーロ(約12億2000万円)の5年契約を結んだとされている。その移籍金に大きな期待を寄せられていたが、在籍1シーズン半で公式戦32試合で2ゴール2アシストと思うような活躍を見せられず。加えて、新型コロナウイルスのパンデミックが起こっていた昨年3月にクラブに無断でセルビアに帰国し、隔離措置も取らずに恋人の誕生日パーティーに参加する愚行もあった。
さらに、挙げ句の果てには、同年11月に自らも感染し、その後のケガも重なって以降は公式戦出場が一度もない状況となっていた。

そのヨビッチは古巣に復帰すると、復帰初戦でいきなり2ゴールの活躍。マドリー時代の1年半でやっと奪ったゴールをすぐさま取り戻すと、20日のフライブルク戦にも途中出場を果たしていた。
今冬の移籍市場では、ミランへの移籍も噂され、ウェストハムやウォルバーハンプトンも獲得に動いていたがフランクフルトへの復帰を決めていた。

中でもミランを選ばなかった理由はドイツ『ビルト』によると、出場時間をしっかりと得られない恐れがあること。さらに、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチを差し置いてプレーできないと考え、拒否したようだ。

ミランは、39歳になったイブラヒモビッチに頼り切るわけにもいかず、新たなストライカーを探しており、最終的には無所属だった元クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチを獲得した。

そのイブラヒモビッチはケガによりおよそ1カ月半の離脱。18日のセリエA第18節カリアリ戦で久々に先発出場すると2ゴールを記録しチームを勝利に導いていた。

ヨビッチがミランを選択しなかったことは正解だったかもしれない。

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遠藤航の移籍をリバプールは許可? フランクフルトが問い合わせも問題は移籍金か

リバプールの日本代表MF遠藤航(32)に対してフランクフルトが問い合わせを行ったとのこと。ただ、問題もあるようだ。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えた。 2023年8月にシュツットガルトからリバプールに完全移籍した遠藤。ユルゲン・クロップ監督の下では、徐々にその存在感を発揮すると、中盤の底でポジションを確保し、大きく守備で貢献していた。 今シーズンからアルネ・スロット監督が就任すると、中盤の構成が変わり、遠藤はポジションを失うことに。それでも、守備の貢献度と献身性は高く評価され、試合のクローザーとしての起用が増加。プレミアリーグでは137分間のプレータイムだが、14試合に出場。全体でも26試合で742分と、1試合あたりのプレータイムは30分に満たないながら、チームに貢献している。 リバプールとの契約は2027年夏まで残っている遠藤。スロット監督は、戦力以上にその人間性や取り組む姿勢を高く評価し、若手のお手本としても遠藤を重宝している中、フランクフルトが夏に獲得に関心を示しているとされてきた。 中盤を補強したいフランクフルトにとって、シュツットガルトでの経験がある遠藤は魅力的な補強候補。経験値もさることながら、その献身性もチームとして魅力を感じている。 そんな中、獲得に向けて問い合わせを行ったとされるフランクフルトだが、リバプールは遠藤の移籍を許可しているとのこと。ただ、移籍金が高すぎるようで、フランクフルトは遠藤を最優先で考えていないと見られている。 リバプールがどの程度の移籍金を求めているかは不明だが、シュツットガルトには1600万ポンド(約31億円)を支払って獲得している状況。2024年夏にはマルセイユからの1180万ポンド(約22億8500万円)のオファーを拒否しており、どこまでの値段を設定しているかが移籍の争点となりそうだ。 2025.04.01 14:40 Tue
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「スリリングな戦いになる」トッテナム戦を控えるフランクフルト指揮官、個の能力が高い相手にも「対抗できるチームがある」

フランクフルトのディノ・トップメラー監督が、トッテナム戦へ意気込みを語った。『UEFA.com』が伝えた。 10日にヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグでトッテナム・ホットスパーと対戦するフランクフルト。2021-22シーズンに続くEL優勝を目指して戦っている。 トップメラー監督は、スパーズとの一戦に向けて意気込みをコメント。チームにとっても大きな試合になると語った。 「この試合にとても興奮しており、我々全員にとってはまさにハイライトとなるだろう。両チームともに、準々決勝に進んできた実力を持っている」 「スリリングな戦いになるだろうし、もちろん勝利を掴みたいと思っている」 難敵との戦いを迎える中、スパーズの韓国代表FWソン・フンミンやイングランド代表FWドミニク・ソランケを警戒。ただ、チームとして対抗していきたいと語った。 「チームとして最高のパフォーマンスを発揮する必要がある。ソン・フンミンや(ドミニク・)ソランケのような選手の個々の能力はよく理解している」 「他にも多くの選手がいるが、我々にはトッテナムに対抗できるチームがある」 2025.04.10 19:50 Thu
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「最大限に活かしたい」ELでベスト4入りを目指すスパーズ、ポステコグルー監督はフランクフルトを警戒「厳しい試合になる」

トッテナム・ホットスパーのアンジェ・ポステコグルー監督が、フランクフルト戦へ意気込みを語った。『UEFA.com』が伝えた。 10日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグで、トッテナムはホームにフランクフルトを迎える。 今シーズンはここまでプレミアリーグ14位と低迷。6日に行われたプレミアリーグ第31節ではサウサンプトンに勝利し連敗をストップさせたが、調子が上がらないシーズンが続いている。 ELでのベスト4入りを目指す中で、フランクフルトを迎えるスパーズ。ポステコグルー監督は、貴重な機会だと語り、しっかりと戦って勝ち上がりたいと意気込んだ。 「クラブがヨーロッパの大会で何度準々決勝に進出したかは分からない。だから、毎回準々決勝に進出するたびに、当然のこととは思わず、最大限に活かしたいと思っている」 また、フランクフルトを警戒。3シーズン前の王者を迎えるにあたり、簡単ではない戦いになるとした。 「厳しい試合になるだろう。フランクフルトは強豪であり、ブンデスリーガでも好調だ。エキサイティングな若手もいるが、経験豊富な選手もいる」 「良いチャレンジになるだろうが、ヨーロッパの大会でベスト8に進めば、そういった状況に直面するのは当然だ」 2025.04.10 18:45 Thu

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