DF井上黎生人が6年過ごした鳥取離れ岡山でJ2初挑戦「言葉よりプレーで魅せられる選手に」

2020.12.27 16:01 Sun
©︎J.LEAGUE
ファジアーノ岡山は27日、ガイナーレ鳥取からDF井上黎生人(23)が完全移籍加入することを発表した。

鹿児島実業高校卒業後、2015年から鳥取でプレーしていた井上。一度も出場機会がないシーズンもあったものの、ここ3年は主力としてリーグ戦30試合以上に出場しており、今季はキャリアハイの3ゴールを記録した。

プロデビューからJ3通算120試合に出場したが、来季からはJ2初挑戦。岡山の公式サイトでは色々な思いがあると語っている。
「初めてのJ2でのプレー。色々な思いがあります。言葉よりプレーで魅せられる選手になります。監督をはじめ、サポーターの皆さん、スタッフの方々、選手の皆さん、たくさん学ばせていただきます。よろしくお願いいたします」

また、6年在籍した鳥取の公式サイトでは別れの言葉を残した。思い出の詰まったクラブで離れるのは簡単な決断ではなかったようだ。
「とても思い出が詰まった場所。沢山の愛情を注いでくれたガイナーレ鳥取。そんなクラブを離れる決断は決して簡単なものではなかったです。沢山悩みました。沢山考えました」

「そのくらい僕にとってガイナーレ鳥取では沢山の経験をさせて頂きました。これからもっともっとサッカーを楽しんで、その度に成長出来るよう努力し続けます。試合に出る姿を皆さんにお見せする事が、僕ができるガイナーレ鳥取への、最低限の恩返しだと思っております」

「良い時も悪い時もいつも同じように応援してくださったサポーターの皆様。スポンサーの皆様。ガイナーレ鳥取を支えるフロントスタッフの皆様。髙木監督、僕を信じてくれて本当にありがとうございました」

「6年間お世話になりました!行ってきます!!」

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岡山へ横浜FCのGKブローダーセンが加入!J1昇格争うライバルへ完全移籍「日本は私の第二の故郷」

ファジアーノ岡山は2日、横浜FCの元U-24ドイツ代表GKスベンド・ブローダーセン(26)が完全移籍で加入することを発表した。 ブローダーセンはザンクト・パウリの育成組織で育ち、ファーストチームへ昇格しながらも、セカンドチームでのプレーが中心に。一方で、年代別のドイツ代表には名を連ね続け、2021年には東京オリンピックメンバーとしても来日。同年7月に横浜FC加入が伝えられ、大会後にチームへ合流した。 加入初年度は明治安田生命J1で16試合に出場するも、チームは降格。翌年はJ2で35試合に出場し、1年でのJ1復帰へ貢献したが、昨季は定位置争いの中で、J1は13試合の出場にとどまった。 J1昇格を争うライバルチーム、新天地への移籍を決断したブローダーセンは、両クラブを通じて次のようにコメントしている。 ◆ファジアーノ岡山 「2021年の東京オリンピックの後、日本での冒険がこんなに長く続くとは思っていませんでした。今、日本は私の第二の故郷となり、ファジアーノ岡山のような野心的なクラブでの新たな挑戦をとても楽しみにしています」 「2022シーズンのアウェイ戦では、岡山のファンの皆さんに本当に感動したのを覚えています。クラブとの話し合いはとても前向きで、私に特別な感謝と敬意を示してくれました。また、クラブの野心とビジョンが、私の目指すものとマッチしていたので、最終的にこのクラブに決めました」 「ドイツと日本のプレー哲学を融合させ、お互いの長所を引き出せることをとても楽しみにしています。もちろん、新しいことをたくさん学び、自分の経験をチームと分かち合いたいです」 「そして、ファジアーノ岡山の選手一人ひとりが、どんなときでも勝利のために全力を尽くせるような、ポジティブな雰囲気を一緒に作っていきたいと考えています」 「勝利のために戦えることは、誰もが持っているわけではない大きな特権です。だからこそ、私はピッチの中だけでなく、ピッチの外でも全力を尽くします。全員の力でJ1昇格しましょう!」 ◆横浜FC 「横浜FCに関わる全ての皆様。2年半にわたり、素晴らしいサポートをしていただきありがとうございます」 「良い時も悪い時も、ファン・サポーターとスタッフの皆様が支えてくれました。私を日本に招いてくれた横浜FCの事は決して忘れません。また、横浜という素晴らしい街は、私の心の中に特別な場所として残り続けます。なぜなら、私は横浜で、人生の愛を見つける事ができたからです。私と家族は、横浜FCの皆様が与えてくれた全ての愛に感謝をします」 「ピッチ上では、常に恩返しができるように良いプレーをしたいと思っており、これからも皆様に見せたいと思います。しかし、人生は必ずしも自分が望んだようにいくとは限りません。私は、自分を必要としてくれる岡山に行く事になりますが、新しい挑戦を楽しみにしています。J1昇格を狙う、横浜FCと岡山の試合を三ツ沢でできる事を嬉しく思います。三ツ沢でまたお会いしましょう!!本当にありがとうございました!!」 2024.01.02 14:25 Tue

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