首位・徳島が昇格争いをリード! 長崎は必死の追い上げも及ばず…《J2》

2020.12.02 22:25 Wed
明治安田生命J2リーグ第38節の11試合が2日に各地で行われた。

鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムでは、首位の徳島ヴォルティスと4位のギラヴァンツ北九州が激突した。立ち上がりは北九州が攻撃的な姿勢を見せた中で、徳島は6分に前線の垣田が得た右CKのチャンスをモノにする。キッカーを務めた岩尾の長いクロスを岸本がファーサイドでバックステップを踏みながら右足で合わせると、相手DFに当たってゴールイン。
幸先よく先制した徳島は13分にも右サイドの岸本のクロスに垣田がヘディングシュートを放ったが、GK永井の正面に飛んだ。一方、前線からのプレッシャーでリズムを作る北九州は38分に決定機。針谷の縦パスに反応した髙橋がボックス右からフリーでシュートを放つが、絶妙な飛び出してコースを絞ったGK上福元のビッグセーブに阻まれる。

後半からは追い掛ける北九州が攻勢に。しかし、流れるようなパスワークで徳島のゴール前まで持ち込むも決定的な場面は作れない。すると、またも徳島が一瞬の隙からネットを揺らす。59分、フィールド中央でボールを持った鈴木徳真がタイミングを見計らってゴール前に浮き球のパス。これに走り込んだ渡井がコントロールから右足シュートを放つと、先制点同様にDFに当たってゴールに吸い込まれた。

引き離された北九州は72分にハンドからPKを獲得。これを鈴木国友が冷静に沈めて1点差に。しかし、逃げ切りを図る徳島も追い討ち。84分、ボックス右からの藤田のグラウンダーのクロスを垣田が流し込み3点目。さらに、試合終了間際には左CKのクロスがゴール前で混戦になると、途中出場の浜下が移籍後初ゴールを挙げてダメ押し。結局、4-1でホームの徳島が勝利を収めて連勝とした。
上位浮上を狙う3位V・ファーレン長崎はサンガスタジアム by KYOCERAで10位の京都サンガF.C.と対戦した。主導権を握った長崎だったが25分、ヨルディ・バイスとのワンツーに失敗したピーター・ウタカにこぼれ球を拾われると、ボックスやや右寄りの位置からシュートを放たれる。一度はブロックしたものの、そのこぼれ球から曾根田にシュートを許すと、二見に当たってゴール左に決まってしまった。

さらに、その8分後の34分には、最終ラインでのパス交換を仙頭にカットされそのまま独走を許し、最後尾のGK徳重も突破され2点ビハインドとなった。

後半頭からエジガル・ジュニオ、64分にルアンなど攻撃的なカードを切る長崎は69分、玉田からパスを受けた氣田がボックス左からシュート性のクロス。GK清水に弾かれたこぼれ球をファーサイドのルアンがスライディングで押し込んで1点差に詰め寄る。

その後も攻勢だった長崎だが、京都の身体を張った守りの前に同点に追いつくことはできず、1-2で敗戦。昇格に向けて痛い勝ち点逸となっている。

15位のファジアーノ岡山と対戦した2位のアビスパ福岡は、53分に重廣のゴールで先制も追い付かれて1-1の引き分けに。首位の徳島と6ポイント差となった。

◆明治安田生命J2リーグ第38節
▽12/2(水)
モンテディオ山形 3-2 FC町田ゼルビア
水戸ホーリーホック 2-1 ジュビロ磐田
ザスパクサツ群馬 1-0 松本山雅FC
大宮アルディージャ 3-3 愛媛FC
東京ヴェルディ 1-1 ジェフユナイテッド千葉
アルビレックス新潟 2-2 栃木SC
京都サンガF.C. 2-1 V・ファーレン長崎
レノファ山口FC 0-2 ヴァンフォーレ甲府
徳島ヴォルティス 4-1 ギラヴァンツ北九州
FC琉球 0-2 ツエーゲン金沢
ファジアーノ岡山 1-1 アビスパ福岡
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