PK戦の末にダービー制したトッテナムが準々決勝進出! チェルシーはヴェルナー初弾も及ばず…《EFLカップ》
2020.09.30 06:11 Wed
EFLカップ(カラバオカップ)4回戦、トッテナムとチェルシーによる“ロンドン・ダービー”が29日にトッテナムホットスパー・スタジアムで行われ、1-1で90分間の戦いが終了。その後、行われたPK戦を5-4で制したトッテナムが準々決勝進出を決めた。
新型コロナウイルスの陽性反応者を複数出したレイトン・オリエントとの3回戦を不戦勝という形で勝ち上がったトッテナム。2日後にELグループステージ進出を懸けたマッカビ・ハイファとのプレーオフを控える中、1-1で引き分けたリーグ戦のニューカッスル戦からはGKロリス、ダイアーを除く先発9人を入れ替え。デビュー戦となったレギロンに加え、タンガンガ、ジェジソン・フェルナンデスが今季初出場となり、[3-5-2]の2トップにはラメラ、ベルフワインが並んだ。
一方、バーンズリーとの3回戦を6-0の圧勝で突破したチェルシーは、3-3のドローに終わったリーグ戦のWBA戦からマウント、コバチッチ、ヴェルナーを除く8人を変更。GKメンディがデビューを飾ったほか、チルウェル、ジルー、ハドソン=オドイらが起用され、最前線にジルー、2列目にハドソン=オドイ、マウント、ヴェルナーが並ぶ[4-2-3-1]の布陣を採用した。
後方に重心を置くホームのトッテナムに対して、アウェイのチェルシーがボールを握って攻め手を窺う入りとなる。
中央を固める相手に対してなかなか良い形でフィニッシュまで持ち込めないチェルシーだが、17分にはボックス内で相手のクリアミスに反応したハドソン=オドイが最初の枠内シュートを放つ。
守備的に入りながらも先制を許したトッテナムだが、直後の23分に最初の決定機。浮き球の縦パスに反応したG・フェルナンデスがDFズマとうまく入れ替わってゴール前に抜け出す。ここで飛び出したGKメンディとズマに挟まれ倒されるが、ノーファウルの判定でPKは与えられず。
その後はダービーらしくファウルでプレーが途切れる中盤での潰し合いが目立つ展開となるが、35分にはトッテナムに再び決定機。ボックス右で横パスを受けたラメラが巧みなボディコントロールで前を向き、利き足とは逆の右足のグラウンダーシュート。だが、ここはGKメンディが右足を使った見事なセーブで阻止した。
結局、チェルシーの1点リードで折り返した試合は、後半も両チーム同じメンバーでスタート。70%以上ボールを握られた前半を受けて、前から圧力を強めたトッテナムは立ち上がりから相手ゴールに迫る。
50分、鋭いトランジションから右サイド深くに侵攻したオーリエからグラウンダーの折り返しが入ると、これに反応した左ウイングバックのレギロンがボックス左から左足を強振。だが、枠を捉えたシュートはGKメンディが見事な反応で阻止。さらに、53分にもベルフワインの抜け出しから最後はオーリエが左足のシュートを放つ。
一方、後半に入って防戦一方のチェルシーはビルドアップの停滞、球際での劣勢に加え、前線のターゲットマンであるジルーの存在感が希薄でほとんどフィニッシュまで持ち込むことができない。それでも、時間の経過と共に相手の攻撃に対応し始め、こう着状態に持ち込むことに成功した。
その後、後半半ばを過ぎて両ベンチが動く。ビハインドを追うトッテナムは60分過ぎにG・フェルナンデスに代えてホイビュルク、70分過ぎにタンガンガ、ベルフワインに代えてケイン、ルーカス・モウラを投入。この交代でシステムを[4-2-3-1]に変更した。
対するチェルシーはコンディションを考慮されたチルウェルに代えてエメルソン、コバチッチ、ジルーに代えてカンテ、エイブラハムをピッチに送り出した。
すると、両チームの主力の投入によって試合はここから再び活性化。互いにボックス内でのシュートシーンを増やしていく。とりわけ、ここまで劣勢だったチェルシーは2バックに近い相手の最終ラインに対して、ジョルジーニョのミドルレンジのパスで背後を取れるようになり、ヴェルナーやハドソン=オドイに続けて決定機が訪れた。
しかし、均衡を破ったのはホームのトッテナム。83分、ハーフウェイライン付近でのリスタートからアルデルヴァイレルトが左サイド深くに抜け出したレギロンに対角上のフィードを通す。そして、カットインから右足に持ち替えたスペイン代表DFの浮き球のクロスをファーで収めたラメラが今度は利き足の左足で冷静に流し込んだ。
土壇場で1-1のタイに戻った中、両者は90分間で決着を付けようと、白熱の攻防を最後まで見せたが、このままタイムアップ。準決勝進出はPK戦に委ねられることになった。
そのPK戦では拮抗した試合内容を反映するように両チーム4人目まで全員が成功。しかし、5人目では先攻のトッテナムのケインがきっちり決めたのに対し、後攻のチェルシーはマウントがシュートを枠の右に外してしまい、勝負あり。超過密日程でメンバーを落としながらもしぶとい戦いぶりで勝ち切ったトッテナムが、ベスト8進出を決めた。
新型コロナウイルスの陽性反応者を複数出したレイトン・オリエントとの3回戦を不戦勝という形で勝ち上がったトッテナム。2日後にELグループステージ進出を懸けたマッカビ・ハイファとのプレーオフを控える中、1-1で引き分けたリーグ戦のニューカッスル戦からはGKロリス、ダイアーを除く先発9人を入れ替え。デビュー戦となったレギロンに加え、タンガンガ、ジェジソン・フェルナンデスが今季初出場となり、[3-5-2]の2トップにはラメラ、ベルフワインが並んだ。
一方、バーンズリーとの3回戦を6-0の圧勝で突破したチェルシーは、3-3のドローに終わったリーグ戦のWBA戦からマウント、コバチッチ、ヴェルナーを除く8人を変更。GKメンディがデビューを飾ったほか、チルウェル、ジルー、ハドソン=オドイらが起用され、最前線にジルー、2列目にハドソン=オドイ、マウント、ヴェルナーが並ぶ[4-2-3-1]の布陣を採用した。
中央を固める相手に対してなかなか良い形でフィニッシュまで持ち込めないチェルシーだが、17分にはボックス内で相手のクリアミスに反応したハドソン=オドイが最初の枠内シュートを放つ。
すると、直後の19分には相手ビルドアップ時にレギロンにプレッシャーをかけたハドソン=オドイがボールを奪い、ショートカウンターに転じると、右サイド深くでアスピリクエタがマイナスの折り返しを入れる。これをボックス中央でワントラップしたヴェルナーがゴール右下隅に右足のシュートを突き刺し、待望の移籍後初ゴールを挙げた。
守備的に入りながらも先制を許したトッテナムだが、直後の23分に最初の決定機。浮き球の縦パスに反応したG・フェルナンデスがDFズマとうまく入れ替わってゴール前に抜け出す。ここで飛び出したGKメンディとズマに挟まれ倒されるが、ノーファウルの判定でPKは与えられず。
その後はダービーらしくファウルでプレーが途切れる中盤での潰し合いが目立つ展開となるが、35分にはトッテナムに再び決定機。ボックス右で横パスを受けたラメラが巧みなボディコントロールで前を向き、利き足とは逆の右足のグラウンダーシュート。だが、ここはGKメンディが右足を使った見事なセーブで阻止した。
結局、チェルシーの1点リードで折り返した試合は、後半も両チーム同じメンバーでスタート。70%以上ボールを握られた前半を受けて、前から圧力を強めたトッテナムは立ち上がりから相手ゴールに迫る。
50分、鋭いトランジションから右サイド深くに侵攻したオーリエからグラウンダーの折り返しが入ると、これに反応した左ウイングバックのレギロンがボックス左から左足を強振。だが、枠を捉えたシュートはGKメンディが見事な反応で阻止。さらに、53分にもベルフワインの抜け出しから最後はオーリエが左足のシュートを放つ。
一方、後半に入って防戦一方のチェルシーはビルドアップの停滞、球際での劣勢に加え、前線のターゲットマンであるジルーの存在感が希薄でほとんどフィニッシュまで持ち込むことができない。それでも、時間の経過と共に相手の攻撃に対応し始め、こう着状態に持ち込むことに成功した。
その後、後半半ばを過ぎて両ベンチが動く。ビハインドを追うトッテナムは60分過ぎにG・フェルナンデスに代えてホイビュルク、70分過ぎにタンガンガ、ベルフワインに代えてケイン、ルーカス・モウラを投入。この交代でシステムを[4-2-3-1]に変更した。
対するチェルシーはコンディションを考慮されたチルウェルに代えてエメルソン、コバチッチ、ジルーに代えてカンテ、エイブラハムをピッチに送り出した。
すると、両チームの主力の投入によって試合はここから再び活性化。互いにボックス内でのシュートシーンを増やしていく。とりわけ、ここまで劣勢だったチェルシーは2バックに近い相手の最終ラインに対して、ジョルジーニョのミドルレンジのパスで背後を取れるようになり、ヴェルナーやハドソン=オドイに続けて決定機が訪れた。
しかし、均衡を破ったのはホームのトッテナム。83分、ハーフウェイライン付近でのリスタートからアルデルヴァイレルトが左サイド深くに抜け出したレギロンに対角上のフィードを通す。そして、カットインから右足に持ち替えたスペイン代表DFの浮き球のクロスをファーで収めたラメラが今度は利き足の左足で冷静に流し込んだ。
土壇場で1-1のタイに戻った中、両者は90分間で決着を付けようと、白熱の攻防を最後まで見せたが、このままタイムアップ。準決勝進出はPK戦に委ねられることになった。
そのPK戦では拮抗した試合内容を反映するように両チーム4人目まで全員が成功。しかし、5人目では先攻のトッテナムのケインがきっちり決めたのに対し、後攻のチェルシーはマウントがシュートを枠の右に外してしまい、勝負あり。超過密日程でメンバーを落としながらもしぶとい戦いぶりで勝ち切ったトッテナムが、ベスト8進出を決めた。
トッテナムの関連記事
EFLカップの関連記事
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
「トッテナム」は禁止、「スパーズ」で…クラブが改めて通達、放送局からも「トッテナム」表記が消える
現在はアンジェ・ポステコグルー監督が指揮し、韓国代表FWソン・フンミンらが所属。かつては戸田和幸氏も在籍したことがあるトッテナム・ホットスパーだが、クラブは「トッテナム」と呼ばれることを望んでいない。 チーム名は「トッテナム・ホットスパー」。愛称は「スパーズ」として知られているが、「トッテナム」と称されることも多い。 「トッテナム」と言えば、「トッテナム・ホットスパー」と誰もが考える状況。イギリス『スカイ・スポーツ』もプレミアリーグの順位表などを伝える時には「Tottenham(トッテナム)」とこれまで表記してきた。しかし、ここにきて「Spurs(スパーズ)」の表記に変更されていた。 『The Athletic』によると、2月10日、クラブからプレミアリーグの放送局に通達があったとのこと。「トッテナム・ホットスパーの名称変更」というメールが届いたという。 「トッテナム・ホットスパーはクラブ名に関して説明を行った。クラブは主にトッテナム・ホットスパーとして知られるよう要請し、短縮形としてスパーズが好まれている。クラブはトッテナムと呼ばれないよう要請する」 この通達は世界中のプレミアリーグの放送局に対して送られたとのこと。プレミアリーグの公式サイトでも、「Tottenham(トッテナム)」の表記はなく、「Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)」か「Spurs(スパーズ)」のみになったという。 そもそも、クラブは2011年以来、「トッテナム」と呼ばれることは好ましくないというスタンス。「トッテナム」とは地域の名前であり、クラブ名ではないということが理由だ。 2024年11月にリマスターされたブランドアイデンティティを発表。「ユナイテッド、シティ、ローバーズが溢れるこの世界で、ホットスパーはただ1つ、トッテナム・ホットスパーだけです。チームやブランドについて言及する際は、『トッテナム・ホットスパー』、『トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ』、または『THFC』を使用してください。決して我々のクラブを『トッテナム』、『トッテナム・ホットスパーFC』、または『TH』と呼ばないでください」とのことだ。 「スパーズ」でも確かに多くの人にとっては印象付けられる一方で、世界的に見ればNBAの「サンアントニオ・スパーズ」もあり、混同される可能性もゼロではない。むしろ「トッテナム」の方が唯一無二。いずれにしても、クラブの方針としては「トッテナム」とは呼ばれなくないようなので、ファン・サポーターの方は改めて認識すると良いかもしれない。 2025.02.22 23:55 Sat2
バイエルンとトッテナムが2年連続プレマッチで対戦! 今年はアリアンツ・アレーナで
バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナイテッドと王者を争うこととなる。 両チームは、8月7日にアリアンツ・アレーナで対戦することが決定した。 2024-25シーズンに向けてもプレシーズンで対戦している両者は、韓国で1度目の対戦。2度目はトッテナム・ホットスパースタジアムで3-2とバイエルンが勝利を収めていた。 2025.05.16 19:30 Fri3
10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】
20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed4
トッテナム、クロアチアの逸材DFヴシュコビッチを獲得! 2025年に加入
トッテナムは25日、ハイデュク・スプリトからU-17クロアチア代表DFルカ・ヴシュコビッチ(16)の獲得を発表した。加入はヴシュコビッチが18歳になる2025年2月24日以降となる。 195cmの大型DFであるヴシュコビッチは、今年2月にトップチームデビューを果たすと、3月1日に行われたクロアチアカップ準々決勝のNKオシエク戦で初ゴールをマークし、クラブ最年少ゴール記録を更新した逸材。 16歳ながら、既にU-19チームの主力として活躍しており、昨季はUEFAユースリーグで8試合に出場。決勝まで駒を進めたチームの躍進を支えた。また、クロアチア代表でも2022年10月に飛び級でU-17代表デビューを飾ると、これまで5試合に出場し1ゴールを記録している。 なお、イギリス『アスレティック』によれば、移籍金は約1200万ポンド(約22億円)で契約期間は2030年までとなるようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】スパーズが超逸材CBを確保</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">We are delighted to announce that we have reached agreement for Luka Vuskovic to join the Club in 2025 from Hajduk Split </p>— Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) <a href="https://twitter.com/SpursOfficial/status/1706270039026909289?ref_src=twsrc%5Etfw">September 25, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2023.09.26 01:05 Tue5