リバプールで一時代を築いたへスキー氏が過去の補強を悔やむ「アネルカを完全移籍で獲得していれば…」
2020.05.13 19:25 Wed
元イングランド代表FWのエミール・へスキー氏が2002年のリバプールの補強を嘆いた。イギリス『ミラー』が伝えた。へスキー氏は2000年にリバプールに加入すると、イングランド代表でもチームメイトであったFWマイケル・オーウェン氏と抜群の連携を見せ、2000-01シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)、FAカップ、リーグカップの3冠に貢献していた。
2004年にバーミンガムへ移籍するまでリバプールで活躍したへスキー氏だが、2001-02シーズンにパリ・サンジェルマン(PSG)からレンタル移籍で獲得した元フランス代表FWニコラ・アネルカ氏を完全移籍で獲得すべきだったとイギリス『リバプール・エコー』のポッドキャストで主張した。
「本当に素晴らしい選手が何人かいた。ミラン・バロシュがやってきて、若い才能であったニコラ・アネルカともとてもうまくいった。私たちは皆、互いに力を合わせ、より良くなるために努力していた」
「すべてが気に入ったし、彼は驚異的な選手だった。彼は沢山のことを提供してくれた」
「リバプールが彼をキープしなかったことに驚いたが、それは起こったことのひとつに過ぎない」
「アネルカは過小評価されている。多くの人が彼を見て、どれだけ優れているか知っていると言うだろうが、多くの人は本当に理解していない」
「彼の能力、どれだけ俊敏であるか、フィニッシュの場面でどれだけ冷静だったか、どれだけ素早かったか、彼はすべてを持っていた」
「彼がリバプールに来た時、洗練されていて最上級の選手だった」
「まだ24歳だったが、レアル・マドリーでもプレーし、異なる国でプレーしていた」
「パリ・サンジェルマン、レアル・マドリー、アーセナル…彼はすでにフットボールの様々な側面を学んでいた」
「間違いなく素晴らしい選手を手に入れた。彼とサインしなかったのはミスだが、先に進み、前進する」
アネルカ氏が退団したリバプールは2002年夏にランスから元セネガル代表FWエル=ハジ・ディウフ氏を獲得したものの、穴を埋める活躍はならなかった。それだけにへスキー氏もアネルカ氏が残留していればという思いがあるのかもしれない。
2004年にバーミンガムへ移籍するまでリバプールで活躍したへスキー氏だが、2001-02シーズンにパリ・サンジェルマン(PSG)からレンタル移籍で獲得した元フランス代表FWニコラ・アネルカ氏を完全移籍で獲得すべきだったとイギリス『リバプール・エコー』のポッドキャストで主張した。
「本当に素晴らしい選手が何人かいた。ミラン・バロシュがやってきて、若い才能であったニコラ・アネルカともとてもうまくいった。私たちは皆、互いに力を合わせ、より良くなるために努力していた」
「リバプールが彼をキープしなかったことに驚いたが、それは起こったことのひとつに過ぎない」
PSGやアーセナル、レアル・マドリーでプレーしていたアネルカ氏は、2002年冬に加入。公式戦22試合に出場し5ゴール1アシストの成績を残したものの、完全移籍には至らず半年後にシティへと移籍。その後もフェネルバフチェやボルトン、チェルシー、上海申花、ユベントス、WBAなどでプレーし、インドのムンバイ・シティで現役を引退していた。
「アネルカは過小評価されている。多くの人が彼を見て、どれだけ優れているか知っていると言うだろうが、多くの人は本当に理解していない」
「彼の能力、どれだけ俊敏であるか、フィニッシュの場面でどれだけ冷静だったか、どれだけ素早かったか、彼はすべてを持っていた」
「彼がリバプールに来た時、洗練されていて最上級の選手だった」
「まだ24歳だったが、レアル・マドリーでもプレーし、異なる国でプレーしていた」
「パリ・サンジェルマン、レアル・マドリー、アーセナル…彼はすでにフットボールの様々な側面を学んでいた」
「間違いなく素晴らしい選手を手に入れた。彼とサインしなかったのはミスだが、先に進み、前進する」
アネルカ氏が退団したリバプールは2002年夏にランスから元セネガル代表FWエル=ハジ・ディウフ氏を獲得したものの、穴を埋める活躍はならなかった。それだけにへスキー氏もアネルカ氏が残留していればという思いがあるのかもしれない。
ニコラ・アネルカの関連記事
リバプールの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
ニコラ・アネルカの人気記事ランキング
1
レアルで失敗したアネルカ氏が助言 「サラーとマネはマドリーに行く必要ない」
元フランス代表FWのニコラ・アネルカ氏がリバプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラー(28)とセネガル代表FWサディオ・マネ(28)に対して、実体験を基に残留を勧めた。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。 昨シーズンのチャンピオンズリーグ制覇に続いて、今シーズンもプ30年ぶりのリーグタイトルとなるプレミアリーグ優勝を成し遂げたリバプール。そのチームの攻撃を担うのがエジプト代表FWモハメド・サラー(28)やセネガル代表FWサディオ・マネ(28)、ブラジル代表FWロベルト・フィルミノ(28)だ。 なかでも、サラーとマネを巡ってはレアル・マドリーの関心が取り沙汰されているが、アネルカ氏はスペイン行きに反対派のようだ。現役時代にアーセナルからレアル・マドリー移籍して、思い描いた活躍ができずに終わった経験を持つアネルカ氏はフィルミノ、サラー、マネの3トップに賛辞を贈り、レアル・マドリーの関心が噂される2選手に残留のススメを説いた。 「リバプールの3トップは世界でも最高のトリオの1つだ。特に、ロベルト・フィルミノはモハメド・サラーとサディオ・マネの成功の鍵を握っている」 「サラーとマネは現在、世界のベスト5にランクインしている選手たちだ。彼らにはレアル・マドリーでプレーできるクオリティがある」 「でも、今のリバプールなら、レアル・マドリーとも張り合える。だから、移籍する必要はない。リバプールはとても魅力的な場所さ」 また、イングランド王者の称号を手にしたリバプールについても触れ、今後もユルゲン・クロップ監督の下でタイトルを獲得し続けると話した。 「ユルゲン・クロップは天才だ。彼の仕事ぶりや選手との接し方、そして、彼が契約した選手たちが大好きだ。彼らはトップクラスの選手たち。この先も何年間にわたり、競争力を維持するだろう。クロップがクラブをあるべき姿に戻した」 2020.07.21 18:45 Tue2
プレミア第2節チェルシーvsリバプールの一戦は点の取り合いになる? 思い出されるのは2008-09シーズンCL準々決勝2ndレグ
先週末に開幕を迎えたプレミアリーグだが、第2節ではチェルシーvsリバプールというビッグマッチがスタンフォード・ブリッジで行われる。 両チームとも、開幕戦を勝利で飾っているが、リバプールは昇格組のリーズ・ユナイテッドに3失点を喫するなど守備面の課題を露呈。DFヴィルヒル・ファン・ダイクのミスは置いておいても、前半は右サイドを何度か崩されるなど不安をみせた。 一方のチェルシーもGKケパ・アリサバラガも拙守もあったが、全体的に守備が緩く、簡単にシュートを許す場面が散見された。また新加入のMFカイ・ハフェルツに関してもまだまだ守備面での連携が取れていない印象を受けた。 チェルシーがリバプール戦でも開幕節と同様のシステムで臨む場合、点の取り合いが予想されるが、このカードでの打ち合いと言えば、2008-09シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグが思い出される。 <div id="cws_ad">◆アレックスの弾丸FKも!チェルシーvsリバプール戦ハイライト《08-09CL》<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJlSkp4b1RvUSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ★不可能を可能にしかけたリバプール その年のCL準々決勝は、プレミアリーグから4チームが残る中、チェルシーとリバプールが激突した。アンフィールドで行われた1stレグ、開始6分にフェルナンド・トーレスのゴールでリバプールが先制に成功する。しかし、チェルシーはブラニスラフ・イバノビッチの2ゴール、ディディエ・ドログバの1ゴールで試合を引っくり返し、3-1の勝利を収めた。 スタンフォード・ブリッジで行われる2ndレグ前に、誰もがチェルシーの突破を信じて疑わなかった。さらにリバプールは、大黒柱のスティーブン・ジェラードが股関節痛により欠場するなど、試合前から厳しい状況へと追い込まれた。 しかしリバプールは立ち上がりから気迫を感じるプレーを見せて、チェルシーを押し込んでいく。19分、リバプールが右サイドでFKを得ると、ボールをセットしたファビオ・アウレリオが意表を突いてニアサイドに鋭いシュートを放つ。ピッチ内の選手はファーサイドに寄っており、GKペトル・チェフもクロスを予想していたのか、ファビオ・アウレリオのシュートに反応できず、ボールはそのままネットを揺らした。 このゴールで勢い付いたリバプールは、28分にまたもファビオ・アウレリオのFKからクロスが上がると、ボックス内でイバノビッチがシャビ・アロンソをホールディング。主審はこのプレーを見逃さず、リバプールにPKが与えられた。このチャンスをシャビ・アロンソがキッチリと決めて、リバプールが2試合の合計スコアを3-3とすることに成功。アウェイゴール数で不利となっているリバプールは、さらなるゴールを目指して前がかりとなっていった。 一方のチェルシーは、36分にサロモン・カルーに代えてニコラ・アネルカを送り込む。しかしこの交代策もむなしく、前半はリバプールに圧倒されたまま何とかハーフタイムを迎えた。 ★ランプスの2ゴールで追いすがるリバプールを退ける 後半は劣勢だったチェルシーが息を吹き返す。51分、右サイドを突破したアネルカがグラウンダーの鋭いクロスをボックス内に送る。すると、ニアサイドに入り込んだドログバが角度のない位置からシュートを放つと、これがGKペペ・レイナの左脇を抜いてネットに収まった。 得点を奪ったことで気持ちの面で余裕が出てきたチェルシーは、その6分後、アレックスがやや距離のある位置からのFKで右足を一閃。アウトサイドにかけた強烈なシュートがゴールマウスを捉えてチェルシーが追加点を奪い取った。さらに76分、ミヒャエル・バラックが高い位置でリバプールのカウンターを押さえ込むと、そこからボールを繋いで最後はゴール前のフランク・ランパードがネットに押し込み、スコアは3-2となり2戦合計でも6-3とチェルシーが大きくリードした。 再び崖っぷちへと追いやられたリバプール。しかしここから再び猛追を見せる。81分、相手陣内の中央でこぼれ球を拾ったルーカス・レイバが右足を振り抜くと、シュートはマイケル・エッシェンに当たってコースが変わり、チェフの逆を突く形となってネットを揺らした。さらに2分後、左サイドのアルベルト・リエラが入れたクロスボールに、ニアサイドのディルク・カイトが頭で合わせてゴールを奪った。これで2試合合計スコアは6-5と、リバプールが後1ゴールで準々決勝を突破できる状況まで持ち込んだ。 しかし89分、リバプール守備陣のミスを見逃さなかったチェルシーは、相手陣内の高い位置でボールを奪うと、そこからショートパスを繋いで、最後は再びランパードがコースを狙ったシュートを放つ。これがネットに突き刺さり、チェルシーが試合を決定付けるゴールを奪取。直後に試合終了のホイッスルが吹かれ、チェルシーがリバプールを下して、バルセロナとの準決勝へと駒を進めた。 ちなみに、両者は昨シーズンのプレミアリーグ第37節でも5-3の打ち合い(リバプールが勝利、アンフィールドでの開催)を演じている。 2020.09.19 16:00 Satリバプールの人気記事ランキング
1
リバプールFWジョタ、控えだった南野拓実やオリジを語る「彼らがどれだけ重要な存在であったか」
リバプールのポルトガル代表FWジオゴ・ジョタが、モナコへと移籍した日本代表MF南野拓実について言及した。 2020年9月にウォルバーハンプトンから完全移籍で加入したジョタ。リバプールのアタッカー陣において、激しいポジション争いが待っていると思われたが、開幕戦でいきなりゴールを決めるなど、プレミアリーグで35試合に出場し15ゴール6アシストを記録していた。 チームにとって欠かせない選手に一気に上り詰めた一方で、冬にはFWルイス・ディアスが加入。ポジション争いのライバルが増える中で、最後まで出番を得続けていた。 しかし、今夏は控えに甘んじていた南野がモナコへ完全移籍。また、ベルギー代表FWディヴォク・オリジはミラン、セネガル代表FWサディオ・マネはバイエルンと3人がチームを去ることに。一方で、ベンフィカからウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスが加入した。 今シーズンもメンバーは変わりながらもポジション争いが待っているジョタだったが、負傷の影響で今シーズンはまだプレーできず。ただ、復帰も近づいているという。 そのジョタはイギリス『スカイ・スポーツ』の独占インタビューで昨シーズンのことやプレーについてコメント。その中で、昨季のポジション争いにも言及し、南野やオリジの存在は大きかったと語った。 「ディボクとタキがプレーしていた時、どれだけ重要な存在であったかはわかっているよ。今シーズンも、それと同じようにしたいね」 「特に、去年と同じように、もう一度全てを賭けるつもりだ。全員が必要なことは分かっている。全員が重要な存在になる」 「その時のために、準備しなければいけない」 ポジション争いがある中で、それぞれがしっかりと準備をし続ける必要があるとしたジョタ。開幕3試合勝利がないチームを救う活躍を見せられるかに注目だ。 2022.08.25 05:50 Thu2
リバプールのレジェンドGKローレンス氏が77歳で死去
▽リバプールのレジェンドGKであるトミー・ローレンス氏が10日、77歳で死去した。 ▽1957年10月に17歳でリバプールとプロ契約を結んだローレンス氏は、トップリーグで2度の優勝、FAカップで1度の優勝に貢献。名将ビル・シャンクリー体制となって低迷期からの脱却を図っていた時代のリバプールを支えた守護神だった。 ▽リバプールでは1971年に退団するまで公式戦390試合に出場した。 2018.01.11 01:00 Thu3
リバプールFWに隠された秘密…ジオゴ・ジョタは実は本名じゃなかった、その理由とは?
リバプールで輝きを放つポルトガル代表FWジオゴ・ジョタ。チームに欠かせない存在となっているが、彼には公の秘密がある。リバプールファンの方ならご存知かもしれない。 ジオゴ・ジョタの背中を見たことがあれば、ご存知の方も多いはず。彼の背中の名前は、「DIOGO J.」となっている。 素直に読んで「ジオゴ・ジョタ」の略だと思うだろう。これはリバプールのみならず、ポルトガル代表でもその表記となっており、誰もが疑いなくその名前を見ている。 ジョタはポルトガルのポルトで生を受け、両親からは「ジオゴ・ジョゼ・テイシェイラ・ダ・シウバ」と名付けられた。ジョタはどこにも存在しないのだ。 ジオゴ・ジョタという名前は本名ではない。前述の「DIOGO J.」はサッカーを始めた時からつけている名前。「シウバ」はポルトガルで最も一般的な姓として知られており、差別化を図るために「DIOGO J.」にしていた。 この「J.」は「ジョゼ」を表しており、本来であれば「ジオゴ・ジョゼ」になるはずだ。しかし、通称は「ジオゴ・ジョタ」となっている。 アルファベットの「J」は「ジェイ」と呼ぶことは当然ご存知のはず。これをポルトガル語で読むと、「ジョタ」になる。スペイン語であれば「ホタ」となるが、この「J」がそのまま読まれたため、「ジオゴ・ジョタ」となったのだ。子供の頃から、周りに「DIOGO J.(ジオゴ・ジョタ)」と呼ばれた少年は、その名が親しまれることになったのだ。 リバプールに加入する前、ジオゴ・ジョタはウォルバーハンプトンに所属していた。そのウォルバーハンプトンでは、プレミアリーグに昇格する前のアトレティコ・マドリーからのレンタル期間はチャンピオンシップ(イングランド2部)で戦っていたが、その際の背中の表記は「Silva」だった。 これはEFLのルールで全選手が本名を背中につける必要があったため。そのため、本名の「Silva」を背負ってプレーしていたが、プレミアリーグ昇格後は「DIOGO J.」に変更していた。そして、それが現在も続いているということ。彼は「ジオゴ・ジョタ」という名前ではなかった。 <span class="paragraph-title">【写真】「シウバ」時代の「ジオゴ・ジョタ」</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/jota220410_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/jota220410_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 2022.04.10 21:25 Sun4
今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon5