ファギーの素晴らしき心遣い…セインツ指揮官が0-9惨敗後のメッセージ受け取り明かす

サウサンプトンを率いるラルフ・ハッセンヒュッテル監督が、サー・アレックス・ファーガソン氏の心遣いに感謝している。サウサンプトンは、昨年10月25日に行われたプレミアリーグ第10節のレスター・シティ戦でリーグ史上最多失点となる0-9の惨敗を喫した。この歴史的大敗は選手、サポーターに大きな失望を与えることになったが、とりわけ大きな精神的ダメージを負ったのが、ハッセンヒュッテル監督だった。
そして、クラブレジェンドのマット・ル・ティシエ氏と『The Football Show』で対談したハッセンヒュッテル監督は、改めてレスター戦の惨敗を回想。その対談の中で、試合後にマンチェスター・ユナイテッドの伝説の指揮官、ファーガソン氏から激励のメッセージが届いていたことを明かした。

「実は、アレックス・ファーガソンから試合後にSMS(ショートメッセージサービス)を受け取ったんだ。当時、彼とは全く面識がなかった。それだけに、私が0-9の敗戦を喫していなければ、彼から連絡をもらうこともなかったと思うよ」「そういう意味ではあの結果から得た唯一のポジティブな部分と言えるかもしれない。そして、彼からのメッセージは本当に助けになったよ。正直なところ、かなりへこんでいたし、何か自分を支えるものが必要だった。その中で彼からのメッセージは自分を前向きにさせてくれたんだ」

「あの試合の結果は自分のキャリアにおいて、ずっと抱えていかなければならないものだと思っている。ただ、レスターとの再戦を2-1で勝利したことは素晴らしい物語になったと思っている。そして、その経験が私をより経験豊かな監督に成長させてくれたと思っているよ」

ユナイテッドを常勝軍団に育て上げるまでに多くの苦労を経験し、以降もライバル相手の厳しい敗戦を経験してきたファーガソン氏だけに、面識はなくとも同じ指導者として厳しいときを過ごす、後輩を何とか勇気づけたいと考えての行動だったようだ。

なお、ファーガソン氏から受け取ったメッセージの詳細は伏せたものの、伝説的な指揮官からの励ましに鼓舞されたハッセンヒュッテル監督率いるチームは、昨年12月半ば以降にチェルシー、トッテナム、レスターを破る快進撃を見せ、見事に復調を果たしていた。