アグエロが“一生の思い出”と語る2017年の試合は?

アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが、マンチェスター・シティでのベストゲームのひとつに2017年のナポリ戦を挙げた。2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節。ここまで3連勝のシティは勝てばグループ突破を決められる一戦だったが、アグエロにとってはまた違った意味合いを持つ試合だった。

「あと1ゴールでクラブ史上最多得点者になることはわかっていた」とクラブの公式インタビューで話したアグエロ。敵地サン・パオロの雰囲気、そしてナポリの印象を教えてくれた。「雰囲気は素晴らしく、ナポリのサポーターが大勢押しかけてとても美しかった。だけど同時に、試合が厳しいものになると感じたよ。ゴール出来るか確信は持てなかったけど、最後まで諦めなかった」
「僕がシティに来て1年目か2年目の時に、ロベルト・マンチーニ監督の下でナポリと試合をしたことがあった。当時はベンチスタートだったんだけど、少しだけ試合に出られたんだ」

「ナポリは本当に良いチームで、マウリツィオ・サッリ監督の下で大きく進歩を遂げていた。彼らのプレースタイルは僕らに似たものがあった」「僕らと同じではない。でもとても似ていた。プレッシャーが強く、ビルトアップに苦労したんだ」

こう語るように、ナポリに先制を許したシティは、後半立ち上がりに一度逆転するものの、62分にはMFジョルジーニョ(現チェルシー)のゴールで振り出しに戻されている。

だが、アグエロに待望の瞬間が訪れたのはその7分後だった。カウンターでFWレロイ・ザネが持ち運び、ボックス手前で相手に止められたところをアグエロが拾ってゴールを決めた。

「レロイがボールを持った時、『ボールを寄越せ』って思ったんだけど、彼は倒されてしまった。でもボールはちょうど僕のところに転がってきて…あのゴールは美しかったよ! ボールを持った瞬間にゴールまでの景色が見えたんだ。下角に決めたかったんだけど上手くいったよ」

「これで記録を塗り替えることが出来た。ファンタスティックな夜になった」

「運命が僕にゴールをすることを望んだんだ。見直してみるとレロイが倒れた時、ボールはケビン(デ・ブライネ)や違う所に行く可能性があった。だけど僕の下に来た」

「ゴールも出来たし、そのうえとてもきれいなゴールだったから嬉しかったよ」

アグエロのゴールで勝ち越したシティはその後、後半アディショナルタイムにFWラヒーム・スターリングがダメ押しの4点目を決めて勝利を収めている。