夢の移籍直前で最愛の父が他界…ユナイテッドの快速ウインガーはどう父の死を乗り越えたのか

2020.02.05 19:45 Wed
Getty Images
今シーズン、スウォンジーからマンチェスター・ユナイテッドに移籍した、ウェールズ代表MFダニエル・ジェームズ(22)が、メンタルヘルスで苦しむ人々へメッセージを送った。
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2019年夏にユナイテッドへ加入したジェームズだが、夢の移籍が決まる直前に父親が他界。立ち直りに苦労していた中、ツイッターを通してメンタルヘルスの問題で苦しむ人たちをサポートすることを目的に作られたサッカークラブ「Place2Place FC」(プレイス・トゥ・プレイスFC)を知ることとなる。
Place2Place FCとはイギリス、ウィガンにあるアマチュアサッカークラブ。家族の死など、様々な事情でメンタルヘルスの問題で苦しむ人々が多く所属しており、悲しみを抱える人々を、フットボールを通してサポートしている。

ジェームズは、自ら足でトレーニング場まで駆け付け、選手たちと交流。同じ悩みを抱える人たちとの時間を共にした。

イギリス『ウェールズ・オンライン』は、この経験をしたジェームズのコメントを掲載。自らの経験を交えながらPlace2Place FCでプレーする選手たちや、その他のメンタルヘルスで悩む人たちへ向けて次のように話した。

「声を出して、話してみなければいけません。全部自分で抱えてしまうことがあるかもしれないけど、そうすると耐えられなくなってしまいます」
「他の人と話してみること、友だちでなくても、カウンセラーでもいいし、このグループ(Place2Place FC)のように自分と同じ境遇の人たちと集まって話すことが出来るところもあります」

「僕と同じような状況を経験した多くの人たちは、『時間が傷を癒してくれる』と言いますが、僕は痛みは常に残ると思います。ただ、時が過ぎるにつれて、その痛みとより上手く付き合うことを学ぶんです」

また、最愛の父を亡くした悲劇と自らがどう向き合ったかについては次のように語った。

「トレーニング中は集中しているけど、それ以外の時間には(父の事)について考えてしまいます。ほんの些細なことが落ちこんでしまうきっかけになることもあります」

「そんな時は、『父さんだったら僕にどうして欲しいだろう』と考えることにしています」

「試合に出て父さんに誇らしく思ってもらうことが全てでした。少し落ち込んでしまうときは、父さんがいる上を見て笑顔を見せるようにしています」

「こうすることで、上手くいかない時でも、より良い自分になることの助けになりました」

ウェールズの快速ウィンガーは今シーズンここまで、マンチェスター・ユナイテッドで公式戦32試合に出場し3ゴール7アシストをマーク。ウェールズ代表でも10試合に出場し2ゴールを記録。父の死を乗り越えた姿をピッチで見せている。

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