公式戦7戦未勝利のアーセナル…泥沼状態もポジティブに捉えるエメリ監督「いくつか改善できた」

アーセナルのウナイ・エメリ監督が、逆転負けを喫したヨーロッパリーグ(EL)のフランクフルト戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。グループ首位のアーセナルは引き分け以上で突破が決定する中、ホームにフランクフルトを迎えた。試合には、問題行動を起こしたスイス代表MFグラニト・ジャカが先発し、前半アディショナルタイムにピエール=エメリク・オーバメヤンがゴールを決めて先制した。

後半も攻勢に出たアーセナルだったが、55分に鎌田大地にゴールを許すと、64分にも鎌田にゴールを奪われ逆転を許す。さらに、前半に負傷交代したダビド・ルイスに続き、シュコドラン・ムスタフィも負傷交代。そのままビハインドを打開できず、1-2で敗れた。

試合後、エメリ監督は記者会見に出席。リードしていた前半について「前半はゲームをコントロールし、1ゴールを奪った。チームとして、また個人としてのパフォーマンスにも満足していた」と満足いくパフォーマンスだったとコメント。しかし、逆転された後半については「後半も同じようにスタートした。ゴールを決める必要があったが、15分ごろから試合のコントロールを失い、2つのゴールを許した」と失点シーンを振り返った。
また、ケガ人の影響で状況を打開できなかったと指摘。「ケガで2選手の交代をしたが、それ以上攻撃的な変更を行うことができなかった。そのため、我々は押し込むことができなかった。この試合を引き分ける、または勝つというチャンスはなかった」と敗戦の要因を語った。

アーセナルは、10月24日に行われたEL第3節のヴィトーリア戦(3-2)以来、公式戦7試合で勝利がない状況。エメリ監督の解任を求める声が日に日に高まっている状況だ。現在のチーム状況については「今、我々の状況は良くない。勝つ必要があり、自信を得る必要がある。選手、コーチ、みんなが我々の方が優れていると思っている。自信を失っているため、勝つ必要がある」と勝利が必要である状況なのは理解しているとのこと。フランフルト戦については負傷者が2人出たことが敗因とし「前半の反応は良かったと思うし、後半もとてもよくスタートした。ムスタフィとダビド・ルイスが負傷したが、負けたときはチームを変え、選択肢を与えるために、攻撃面で新たな選手が必要になる。その点では、重要だったが、不可能だった」と語った。

自身の去就について問われても「まず私は、試合の90分間の分析をすることを考える。今日はいくつか改善できたが、それだけでは不十分だった」とポジティブな印象があることを強調。解任という不安を感じさせないコメントを残している。

アーセナルは12月1日にプレミアリーグ第14節でアウェイのノリッジ戦を戦う。周辺ではこの試合がエメリ監督のラストチャンスと報じられているが、フランクフルト戦の敗戦により、これまで以上に厳しい目を向けられることは間違いなさそうだ。