シーソーゲームに悔しさ見せる札幌・ペトロヴィッチ監督、VARについてはジョーク交じりで語る《YBCルヴァンカップ》
2019.10.26 20:58 Sat
2019JリーグYBCルヴァンカップの決勝が26日に埼玉スタジアム2002で行われた。
北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレの試合は、シーソーゲームとなる中、後半のラストプレーで札幌が同点に追いつく展開に。その後の延長戦では札幌が逆転するも、川崎Fが追いつき、PK戦までもつれた。
PK戦では、川崎FのGK新井章太が2つのセーブを見せ、川崎Fが勝利。初のリーグカップ優勝を成し遂げた。
試合後、札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が記者会見に臨み、激闘を振り返るとともに、チームの成長、変化に言及。一方で、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が採用された試合だったが、疑問に感じる判定があったことを冗談交じりに話した。
◆ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(北海道コンサドーレ札幌)
「今日のゲームは川崎F、札幌の両チームにとって非常に素晴らしいゲームができたと思っている。見ていた方も非常に興味深いゲームだったのではないか」
「川崎Fは日本でも最も強いチームに数えられるチームだと思う。その強いチームに対し、我々は2位ではなく、勝って優勝を勝ち取るんだという思いを持って、今週練習をして、この戦いに準備をしてきた」
「勝利の得点を決めた、リードした中で勝利に限りなく近づいたと思う。ただ、そのリードを我々は活かすことができなかった」
「非常に際どいところで最後敗れたが、私は選手たちを誇りに思っている。川崎Fという非常に強い相手に対して、恐れることなく選手たちは挑んでくれた。オープンな展開の中で五分に渡り合い、勝利に限りなく近づいてくれた。彼らの頑張りに対して、私自身、非常に誇りに思っている」
「なぜ勝利できなかったといえば、監督の私だ。どこが足りなかったか探しているが、勝てなかったのは私に何か足りなかったからだと思う。選手たちはよく頑張ったし、彼らの頑張りは素晴らしかった。彼らの頑張りは、誇りに思わなければならない」
──クラブにとってこの試合、ルヴァンカップ準優勝という成績はどんな意味を持つか
「クラブの歴史で初めてカップ戦のファイナルを戦ったわけだが、それが全てを物語っていると思う」
「ただ、私はファイナルに出たこと自体では幸せではないし、それで満足はしていない。私はファイナルで勝ちたいという強い思いを持って、この試合に臨んだ」
「私自身はチームがどういうものかをよく知っている。チームを率いて18カ月が経つが、どういったチーム、どれだけの実力があるかを理解している」
「今日の試合はジェイが先発したが、彼以外の選手の平均年齢は25歳ぐらいだ。来る前のチームは平均年齢が高いチームだったが、この18カ月の間で若返りを図り、選手たちは成長してくれた。足りなかったのは若さが故の経験だと思う」
「川崎Fはこの5、6年の間、常に優勝を争っているチームだ。リーグ戦であり、カップ戦であり、彼らの経験は我々にはないものだ。今日初めてカップ戦の決勝を戦ったが、この経験を持って、それを自分たちの未来に繋げてくれると思う。来年、カップ戦のファイナルを戦うことがあれば、今日の経験は彼らの中で生きてくるはずだ」
「ファイナルに出たこと、このゲーム、際どいゲームをして負けたこと、そこで満足はしたくない。この悔しさをもって、さらに成長しなければいけないし、来年、再来年に向けてさらに強いチームにならなければいけない」
「Jリーグでも上位5、6チームに入っていけるチームになりたいし、なければいけない。こういった経験でチームもクラブもさらに成長していかなければいけないと思う」
──延長後半、深井から中野ではなく、菅から中野に交代を変えた理由は
「中野はサイドからスペース、相手の背後を取れる選手だ。試合の最後の方で、彼が相手の背後を取って、ヘディングで折り返したシーンがあったが、あれもしっかりと折り返していれば得点になってもおかしくないシーンだ。相手の脅威になるのが中野だ。だから深井ではなく、菅と代えた」
「深井はそろそろ厳しいかと思ったが、本人に確認したら大丈夫だと言っていた。あとは、川崎Fが真ん中を固めていたので、サイドを攻略したいと思い、深井を残して、中野をサイドに起用した」
──勝利はどちらに転んでもおかしくなかった。後半のラストプレーで追いつけたのは実力がついてきたことだと思うが、どう考えているか
「川崎Fは前半のアディショナルタイムに追いついた。2-1になったゴールも89分だったと思う。ただ、我々も失点はしたが、諦めることなく、アディショナルタイムの最後のプレーで追いつくことができた」
「試合自体が拮抗した試合で、川崎Fがゴールしてもおかしくない時間帯も、我々が得点してもおかしくないシーンもあった。どちらが勝ってもおかしくない、どちらが得点を重ねてもおかしくない展開になったのは間違いない」
「札幌の戦った内容をご覧になったと思うが、レフェリーの判定をどうみなさんが受け取るかは私にはわからない。判定のところはあまり言いたくないが、我々の2失点とも私の中では疑問が残る判定だった」
「今日はVARも入っていた試合なので、そういった所のコミュニケーションがあっての判定だったと思う。そういった判定に関しては、色々な角度から検証することも面白いと思う。2失点に関する判定は私としては疑問が残るものだった」
「日本ではこういった公式会見の場で判定やレフェリーについて話すのはタブーということを知っている。例えば2点目の得点もハンドかハンドではないのかという際どいシーンだったと思う。その得点でタイトルが取れずに私が解任されたとする。もしかしたら、誤った判定で私が仕事を失うかもしれない。サッカーとはそういったものだ」
「サッカーは非常に厳しい職業だ。もちろん、私もしっかりとその判定に対して映像で全て確認した訳ではないのでなんとも言えないが、ピッチの横で見ていた私としては若干の疑問の余地があるという感想だ」
「今日、敗戦となったが、今の所、野々村社長からまだ解任の話は出ていない。明日どうなるかはわからないがね(笑)」
北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレの試合は、シーソーゲームとなる中、後半のラストプレーで札幌が同点に追いつく展開に。その後の延長戦では札幌が逆転するも、川崎Fが追いつき、PK戦までもつれた。
試合後、札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が記者会見に臨み、激闘を振り返るとともに、チームの成長、変化に言及。一方で、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が採用された試合だったが、疑問に感じる判定があったことを冗談交じりに話した。
◆ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(北海道コンサドーレ札幌)
「今日のゲームは川崎F、札幌の両チームにとって非常に素晴らしいゲームができたと思っている。見ていた方も非常に興味深いゲームだったのではないか」
「120分の戦いの中で、川崎Fが良い時間帯もあったし、札幌が良い時間帯もあった。お互いが五分に渡り合える非常に拮抗した試合だった。日本に来て長いが、ルヴァンカップの過去の決勝を振り返っても、ベストな決勝の1つに数えられる試合になったと思う」
「川崎Fは日本でも最も強いチームに数えられるチームだと思う。その強いチームに対し、我々は2位ではなく、勝って優勝を勝ち取るんだという思いを持って、今週練習をして、この戦いに準備をしてきた」
「勝利の得点を決めた、リードした中で勝利に限りなく近づいたと思う。ただ、そのリードを我々は活かすことができなかった」
「非常に際どいところで最後敗れたが、私は選手たちを誇りに思っている。川崎Fという非常に強い相手に対して、恐れることなく選手たちは挑んでくれた。オープンな展開の中で五分に渡り合い、勝利に限りなく近づいてくれた。彼らの頑張りに対して、私自身、非常に誇りに思っている」
「なぜ勝利できなかったといえば、監督の私だ。どこが足りなかったか探しているが、勝てなかったのは私に何か足りなかったからだと思う。選手たちはよく頑張ったし、彼らの頑張りは素晴らしかった。彼らの頑張りは、誇りに思わなければならない」
──クラブにとってこの試合、ルヴァンカップ準優勝という成績はどんな意味を持つか
「クラブの歴史で初めてカップ戦のファイナルを戦ったわけだが、それが全てを物語っていると思う」
「ただ、私はファイナルに出たこと自体では幸せではないし、それで満足はしていない。私はファイナルで勝ちたいという強い思いを持って、この試合に臨んだ」
「私自身はチームがどういうものかをよく知っている。チームを率いて18カ月が経つが、どういったチーム、どれだけの実力があるかを理解している」
「今日の試合はジェイが先発したが、彼以外の選手の平均年齢は25歳ぐらいだ。来る前のチームは平均年齢が高いチームだったが、この18カ月の間で若返りを図り、選手たちは成長してくれた。足りなかったのは若さが故の経験だと思う」
「川崎Fはこの5、6年の間、常に優勝を争っているチームだ。リーグ戦であり、カップ戦であり、彼らの経験は我々にはないものだ。今日初めてカップ戦の決勝を戦ったが、この経験を持って、それを自分たちの未来に繋げてくれると思う。来年、カップ戦のファイナルを戦うことがあれば、今日の経験は彼らの中で生きてくるはずだ」
「ファイナルに出たこと、このゲーム、際どいゲームをして負けたこと、そこで満足はしたくない。この悔しさをもって、さらに成長しなければいけないし、来年、再来年に向けてさらに強いチームにならなければいけない」
「Jリーグでも上位5、6チームに入っていけるチームになりたいし、なければいけない。こういった経験でチームもクラブもさらに成長していかなければいけないと思う」
──延長後半、深井から中野ではなく、菅から中野に交代を変えた理由は
「中野はサイドからスペース、相手の背後を取れる選手だ。試合の最後の方で、彼が相手の背後を取って、ヘディングで折り返したシーンがあったが、あれもしっかりと折り返していれば得点になってもおかしくないシーンだ。相手の脅威になるのが中野だ。だから深井ではなく、菅と代えた」
「深井はそろそろ厳しいかと思ったが、本人に確認したら大丈夫だと言っていた。あとは、川崎Fが真ん中を固めていたので、サイドを攻略したいと思い、深井を残して、中野をサイドに起用した」
──勝利はどちらに転んでもおかしくなかった。後半のラストプレーで追いつけたのは実力がついてきたことだと思うが、どう考えているか
「川崎Fは前半のアディショナルタイムに追いついた。2-1になったゴールも89分だったと思う。ただ、我々も失点はしたが、諦めることなく、アディショナルタイムの最後のプレーで追いつくことができた」
「試合自体が拮抗した試合で、川崎Fがゴールしてもおかしくない時間帯も、我々が得点してもおかしくないシーンもあった。どちらが勝ってもおかしくない、どちらが得点を重ねてもおかしくない展開になったのは間違いない」
「札幌の戦った内容をご覧になったと思うが、レフェリーの判定をどうみなさんが受け取るかは私にはわからない。判定のところはあまり言いたくないが、我々の2失点とも私の中では疑問が残る判定だった」
「今日はVARも入っていた試合なので、そういった所のコミュニケーションがあっての判定だったと思う。そういった判定に関しては、色々な角度から検証することも面白いと思う。2失点に関する判定は私としては疑問が残るものだった」
「日本ではこういった公式会見の場で判定やレフェリーについて話すのはタブーということを知っている。例えば2点目の得点もハンドかハンドではないのかという際どいシーンだったと思う。その得点でタイトルが取れずに私が解任されたとする。もしかしたら、誤った判定で私が仕事を失うかもしれない。サッカーとはそういったものだ」
「サッカーは非常に厳しい職業だ。もちろん、私もしっかりとその判定に対して映像で全て確認した訳ではないのでなんとも言えないが、ピッチの横で見ていた私としては若干の疑問の余地があるという感想だ」
「今日、敗戦となったが、今の所、野々村社長からまだ解任の話は出ていない。明日どうなるかはわからないがね(笑)」
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