GK問題再浮上? 今夏ナバス獲得のPSGがアヤックスの守護神に関心か
2019.10.24 22:04 Thu
パリ・サンジェルマン(PSG)が、アヤックスに所属するカメルーン代表GKアンドレ・オナナ(23)の獲得に興味を示しているようだ。フランス『RMC Sport』の情報を引用してスペイン『マルカ』が伝えている。
長年、GK問題に悩まされてきたPSGは、今夏レアル・マドリーからコスタリカ代表GKケイロル・ナバスを獲得。ここまでの公式戦では9試合で7回のクリーンシートを達成するなど、存在感を放っているが、クラブは以前にも興味を示したオナナに再び目を光らせているという。
昨シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)でアヤックスのベスト4進出に貢献するなど、次世代のGKとして評価を高めたオナナ。今シーズンもここまでの公式戦18試合に出場し、23日のCLチェルシー戦で敗れるまで無敗をキープするなど、アヤックスを最後尾から支えている。
ただ、オナナは今年3月に2022年までの契約延長にサイン。加えて、マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナも関心を示していることが噂されているため、簡単オペレーションではないはずだ。
PSGでは同じく今夏加入したGKセルヒオ・リコが第2GKとなっており、ポジションを掴んだK・ナバスにとってはオナナ獲得の噂は驚きのはず。また、K・ナバスの代わりにマドリーへとレンタル移籍したGKアルフォンス・アレオラは、オナナ獲得となればPSGを去る可能性が高まる。一体、PSGの守護神問題はどの様な決着を迎えるだろうか。
長年、GK問題に悩まされてきたPSGは、今夏レアル・マドリーからコスタリカ代表GKケイロル・ナバスを獲得。ここまでの公式戦では9試合で7回のクリーンシートを達成するなど、存在感を放っているが、クラブは以前にも興味を示したオナナに再び目を光らせているという。
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