ニュージーランド大善戦もコロンビアがPK戦までもつれ込んだ死闘を制す!《U-20W杯》

2019.06.03 06:25 Mon
Getty Images
U-20ワールドカップ(W杯)2019決勝トーナメント1回戦、U-20コロンビア代表vsU-20ニュージーランド代表が2日に行われ、1-1で120分を終了。PK戦を5-4で制したコロンビアがベスト8へ進出した。

グループAを2位で通過したコロンビアと、グループCを2位で通過したニュージーランドの一戦。

立ち上がりからボールを保持したのはニュージーランドだったが、11分に先制したのはコロンビア。アングーロの左サイドからのFKをセンターバックのレジェスが頭で流し込んだ。
それでも、慌てることなく押し込む時間を作っていたニュージーランドが35分に追いつく。ボックス左角からカカセが絶妙なグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前のジャストが合わせてネットを揺らした。

さらに40分にもボックス左に侵入したシンがGKを強襲するシュートを浴びせたニュージーランドが流れを引き寄せてハーフタイムに入った。
迎えた後半もニュージーランドがポゼッションする展開で立ち上がる中、コロンビアに勝ち越しのチャンス。59分、カウンターに転じ、クチョ・エルナンデスがボックス手前左から枠の右下を捉えるシュートを放った。だが、GKワウドにセーブされてしまった。

引き続きニュージーランドが押し気味に試合を進める展開で推移するも、決定的なシュートには結びつけられない状況が続いた。結局、90分では決着が付かず試合は延長戦に。

その延長戦では両チーム、疲労によりミスが目立つ展開となったが、延長前半14分にニュージーランドにチャンス。シンのミドルシュートがわずかに枠を外れた。さらに延長後半開始直後、FKからマタがヘディングシュートを浴びせるも、GKのファインセーブに阻まれた。

劣勢のコロンビアは延長後半12分にビッグチャンス。ロングカウンターに転じた流れからアングーロが決定的なシュートを放ったが、GKワウドのビッグセーブに阻まれた。

結局、延長戦でも決着が付かなかった死闘はPK戦にもつれ込み、ニュージーランドGKワウドが1本目と2本目のキックを止める離れ業を見せたが、コロンビアもGKミエルが2本シュートを止め、コロンビアが5-4で勝利。死闘を制してベスト8へ進出している。

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