元アーセナルGKイェンス・レーマン氏がアウグスブルクのアシスタントコーチに就任

2019.01.29 02:03 Tue
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アウグスブルクは28日、元ドイツ代表GKイェンス・レーマン氏(49)をアシスタントコーチに任命したことを発表した。

2003年にドルトムントからアーセナルに加入したレーマンは、元イングランド代表GKデイビッド・シーマンからポジションを奪い、2003-04シーズンのプレミアリーグ無敗優勝を達成した“インビンシブルズ”の一員としてクラブ史に名を刻んだ名プレーヤー。

2011年に2度目の加入となったアーセナルで現役を引退して以降は、母国で解説者を務めた後、2017-18シーズンからアーセン・ヴェンゲル前監督の下、古巣アーセナルでアシスタントコーチを務めていた。
ヴェンゲル監督退任に伴い、アシスタントコーチを辞任していたレーマン氏は、この度アウグスブルクと2020年夏まで契約。チームを率いるマヌエル・バウム監督は「イェンス・レーマンがアシスタントコーチを務めてくれることになって本当に喜んでいる。彼は多くの経験を積んだ絶対的なエキスパートだ」とコメントしている。

なお、アウグスブルクは3勝6分け10敗で現在15位に位置している。

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「永遠の愛」「決して忘れない」小野伸二氏がフェイエノールトに帰還、UEFAカップを掲げる姿にファンが大興奮「これぞレジェンド」

クラブのレジェンドが帰還を果たしたことが話題だ。 そのクラブとは日本代表FW上田綺世が所属するフェイエノールト。クラブの公式X(旧ツイッター/@Feyenoord)が1枚の写真をアップ。それは、UEFAカップを手にした元日本代表MF小野伸二氏だった。 2001年に浦和レッズからフェイエノールトに移籍した小野。2001-02シーズンに初めて海を渡った小野は、すぐにクラブのレギュラーに定着。すると、UEFAカップ(現:ヨーロッパリーグ)を見事に優勝した。 当時のメンバーには、オランダ代表で活躍したFWピエール・ファン・ホーイ・ドンク氏や、デンマーク代表として活躍したFWヨン・ダール・トマソン氏、若き頃のロビン・ファン・ペルシ氏らがおり、小野もレギュラーとして公式戦42試合に出場した。 UEFAカップの決勝ではドルトムントと対戦。GKには元ドイツ代表のイェンス・レーマン、中盤には元チェコ代表のトーマス・ロシツキ、FWには元チェコ代表のヤン・コレル、ヴェルディ川崎にも所属したことがあるFWアモローゾなどがいた。試合は、3-2でフェイエノールトが勝利していた。 フェイエノールトは「小野伸二、ロッテルダムに戻る」と投稿。笑顔でトロフィーを掲げる小野の姿には、「なんていうレジェンド」、「永遠の愛がある」、「決して忘れない」、「これぞレジェンド」と当時を懐かしむ声が寄せられている。 今シーズンのフェイエノールトは現在勝点66で2位。首位のPSVを勝ち点差「9」で追いかけている状況。6日には、ホームでのアヤックスとの“デ・クラシケル”が控えている。 <span class="paragraph-title">【写真】小野伸二氏がロッテルダムに登場!フェイエノールトでUEFAカップを掲げる</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Pricel̷e̷s̷s̷ memories...<br><br><a href="https://t.co/s54CMiZtn4">pic.twitter.com/s54CMiZtn4</a></p>&mdash; Feyenoord Rotterdam (@Feyenoord) <a href="https://twitter.com/Feyenoord/status/1776167294877442369?ref_src=twsrc%5Etfw">April 5, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.05 21:55 Fri
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エゴと献身性の相反する能力を持ち合わせたアフリカ最高のストライカー、サミュエル・エトー

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ウニオン・ベルリン、今季限りでアウグスブルク退団するケディラ弟の獲得を発表

ウニオン・ベルリンは26日、アウグスブルクに所属するドイツ人MFラニ・ケディラ(27)の獲得を発表した。契約期間は明かされておらず、来季に向けての補強と発表している。 ウニオン・ベルリンへの加入が決まったラニ・ケディラは、公式サイトで以下のようにコメントしている。 「ここ数年、ウニオンは目覚ましい躍進ぶりを見せている。来季からこのクラブの一員としてブンデスリーガで戦えることをうれしく思っているよ。ウニオンの担当者との話し合いはとても説得力があった。だから、ここに入ることを決めたんだ」 ヘルタ・ベルリンの元ドイツ代表MFサミ・ケディラの弟として知られるラニは、2017年夏にライプツィヒからアウグスブルクに加入。アウグスブルクでは公式戦124試合に出場して5ゴール4アシシトを記録。 今季もブンデスリーガ24試合に出場して主力として活躍していたが、14日に今季限りでアウグスブルクを退団することを発表していた。 2021.04.26 23:05 Mon
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町野修斗がPKで先制弾、自身は負傷交代もアウグスブルクに快勝のキールが残留の望みを繋ぐ【ブンデスリーガ】

ホルシュタイン・キールは4日、ブンデスリーガ第32節でアウグスブルクとのアウェイ戦に臨み、3-1で勝利した。キールのFW町野修斗は39分に負傷交代している。 前節ボルシアMGとの打ち合いを制して最下位を脱出した17位キール(勝ち点22)は、ドッペルパックの活躍を見せ、今季のゴール数を大台の二桁に乗せた町野が[3-4-1-2]の左FWで先発となった。 10位アウグスブルク(勝ち点43)に対し、守勢の入りとなったキールは19、21分の立て続けのピンチをGKデーネが好守で救うと、24分にPKを獲得。 ボックス左に抜け出しかけたベルンハルトソンが後方からマツィマのスライディングタックルを受けて倒された。このPKを町野が決めてキールが先制した。 先制点を挙げた町野だったが、36分にアクシデント。ボールホルダーのクロード=モーリスにチェイスした際、左足首が相手の足と接触。悶絶して倒れ、そのまま交代となってしまった。 町野を失ったキールだったが、40分にリードを広げる。ベルンハルトソンがスルーパスに抜け出してシュート。1本目はDFに止められるも、ルーズボールを自らヘディングで押し込んだ。 キールが2点をリードして迎えた後半、開始6分に大きな3点目。スクルツィブスキのスルーパスに抜け出したベルンハルトソンがGKとの一対一を制した。 ベルンハルトソンがドッペルパックとしたキールはアウグスブルクの反撃を1点に抑えて快勝。残留プレーオフに回れる16位ハイデンハイムとの勝ち点差を1に縮めている。 アウグスブルク 1-3 ホルシュタイン・キール 【アウグスブルク】 フィリップ・ティーツ(後45) 【ホルシュタイン・キール】 町野修斗(前25)【PK】 アレクサンデル・ベルンハルトソン(前40) アレクサンデル・ベルンハルトソン(後6) 2025.05.05 05:00 Mon
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ケガ人続出のバイエルンに新たな負傷者、ハムストリングを痛めたムシアラがCLインテル戦欠場へ

バイエルンのドイツ代表MFジャマル・ムシアラが8日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのインテル戦を欠場するようだ。スポーツ・ディレクターのマックス・エバール氏が明かしている。 ムシアラは4日に行われたブンデスリーガ第28節アウグスブルク戦に先発。42分に同点弾を挙げていたが、後半開始7分に左ハムストリングを痛めてピッチに座り込み、そのまま交代となっていた。 エバール氏はムシアラについて「火曜日(インテル戦)には間に合わないだろう」とコメント。ヴァンサン・コンパニ監督も「ジャマルが戻って来るまでに我々が試合に勝っていることを願う」と話し、インテル戦欠場を示唆した。 バイエルンでは代表ウィーク中にDFアルフォンソ・デイビスとDFダヨ・ウパメカノを負傷で失い、前節ザンクト・パウリ戦でDF伊藤洋輝が再離脱となっていた。 2025.04.05 10:00 Sat

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