【リーガエスパニョーラ第9節プレビュー】バルサvsセビージャの首位攻防戦!

2018.10.19 20:20 Fri
Getty Images
▽代表ウィーク前に行われた第8節ではバレンシアとの実力対決をドローに終えたバルセロナが4戦未勝利となり、代わってリーグ4連勝のセビージャが今季初めて首位に浮上。また、ベティスとの上位対決に競り勝ったアトレティコ・マドリーが3位に浮上。その一方で、レアル・マドリーは格下アラベスに競り負けてまさかの公式戦4戦未勝利となった。

▽FIFAウイルスと来週ミッドウィークから再開されるチャンピオンズリーグ(CL)&ヨーロッパリーグ(EL)の影響でタフな戦いが想定される今節。だが、この厳しいコンディションの中でバルセロナ(勝ち点15)とセビージャ(勝ち点16)による首位攻防戦が開催される。

▽守備面の問題に加え、エースFWメッシへの依存が顕著なバルセロナはCLトッテナム戦で勝利を収めたものの、直近のリーグ戦では3分け1敗と急速に調子を落とす。毎試合得点こそ記録しているが、あっさりとした失点や効果的に追加点を奪えないなど明らかに試合運びに問題を抱えている印象だ。加えて、DFユムティティに続きDFヴェルメーレンが代表ウィークで負傷し、ヒザの問題を抱えるFWスアレスも特別調整を強いられるなど、一部ポジションで選手層の問題を抱えている。この苦境の中でセビージャ戦、CLインテル戦、レアル・マドリーとのクラシコとビッグマッチ3連戦を戦うことになり、その初戦となるセビージャ戦では勝ち点3奪取が求められるところ。メッシやDFジョルディ・アルバなど代表未招集組の活躍に期待がかかる。
▽一方、マチン監督の戦術の浸透とFWアンドレ・シウバやFWイェデルらフィニッシャーの活躍で好調を継続するセビージャは4連勝中。他のビッグクラブと異なり主力に目立った負傷者もおらず、最低限のトップ4フィニッシュはおろか、リーグタイトル争いに十分に絡めそうな気配を見せている。難所カンプ・ノウに乗り込む今回の首位攻防戦では最も苦手とするメッシを封じ込めつつ、得意のカウンターで相手の脆弱な守備を切り裂き先日のレアル・マドリー戦の大勝の再現と行きたいところだ。

▽首位攻防戦での潰し合いを生かしつつ首位奪還を目指すアトレティコ・マドリー(勝ち点15)だが、今節は難敵ビジャレアルとのアウェイゲームに臨む。今季のビジャレアルはいまひとつ調子が上がっていないものの、FWバッカやMFカソルラ、FWジェラール・モレーノと実力者を多数擁するタフな相手だ。また、日本代表戦を戦ったDFゴディンを筆頭にほとんどの主力が代表戦を戦ったアトレティコはコンディション面で不安を抱える。その中で活躍が期待されるのは、先日の代表戦で好パフォーマンスを披露し、古巣初対戦となるMFロドリゴ・エルナンデスだ。相手のやり方を熟知した同選手が攻守両面で決定的な働きができるかがアウェイチーム勝利の鍵を握る。
▽また、公式戦4戦勝利なし(3敗1分け)且つ無得点とロペテギ体制で最初の危機を迎えているレアル・マドリーは、土曜のランチタイムキックオフとなるレバンテ戦で5試合ぶりのゴールと勝利を目指す。ここ最近悩まされた負傷者に関してはDFカルバハルを除き全選手が起用可能となっている。だが、未だシステムと組み合わせで最適解を見いだせていない指揮官の采配面にやや不安を残す。また、粘り強い守備とFWボアテング、FWホセ・モラレスを擁するレバンテの鋭い堅守速攻に対してもMFカゼミロらを起点に最大限の集中力が求められるところだ。

▽ここ最近、やや厳しい立場に立たされているベティスMF乾貴士とヘタフェMF柴崎岳の2人の日本人選手はそれぞれバジャドリー、ラージョと昇格組と対峙する。今回も日本代表に招集されなかった乾は休養十分な中でリーグ3戦ぶりの出場を目指す。一方、クラブでは苦境も日本代表ではウルグアイ代表戦でプレーしている柴崎は試合勘が鈍らないうちに何とか試合に出たいところだ。

《リーガエスパニョーラ第9節》

▽10/19(金)
《28:00》
セルタ vs アラベス

▽10/20(土)
《20:00》
レアル・マドリー vs レバンテ
《23:15》
バレンシア vs レガネス
《25:30》
ビジャレアル vs アトレティコ・マドリー
《27:45》
バルセロナ vs セビージャ

▽10/21(日)
《19:00》
ラージョ vs ヘタフェ
《23:15》
エイバル vs ビルバオ
《25:30》
ウエスカ vs エスパニョール
《27:45》
ベティス vs バジャドリー

▽10/22(月)
《28:00》
レアル・ソシエダ vs ジローナ

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