ベティス助監督「求めるのは最高の選手ではなくスタイルに適応する選手。乾貴士はとても良い」
2018.10.14 02:49 Sun
キケ・セティエン監督の下でポゼッションフットボールを実践しているベティスだが、そのスタイルに合致する選手としてMF乾貴士を獲得したようだ。
ベティスのエデル・サラビア助監督はスペインのフットボールカルチャーマガジン『パネンカ』とのインタビューで、ベティスの求める人材が「自チームのスタイルに適応する選手」であることを強調。そうした選手の一人として、乾の名を挙げている。
「確かに、これまでのベティスは今のようなプレーを実践してきたわけではない。が、ここの人々はこのスタイルに価値を見出してくれている。おそらく、ほかの場所ではよりダイレクトで、縦に速いフットボールを好んでいるのだろうが、ここセビージャでは私たちのアイデアは快く受け入れられていると思う。だからこそ私たちは最高の選手たちではなく、このスタイルにより適応する選手たちを求めていかなくてはならない」
「良質か悪質な選手であるかを話すのではなく、チームにとって理想的な選手かが話されるべき? 私たちの考えは明確だ。確かに、ウィリアム・カルバーリョには大金を払ったし、ジオヴァニやロ・チェルソといった選手のことは説明する必要もないだろう……しかし乾を見てくれよ。彼はバイエルンからやって来た選手というわけでもないが、私たちにとってはとても良い選手だ。セルヒオ・カナレスもレアル・ソシエダではレギュラーではなかったが、ベティスでプレーする今では代表招集の可能性すらあるね」
サラビア助監督は、そうしたポゼッションフットボールを実践する理由を次のように説く。
「まずは、第一監督のキケがそうしたフットボールを好んでいるからだ。おそらく私たちは、小さな頃に経験したフットボールの本質を取り戻そうとしているんだよ。学校の中庭では、皆が壁パスやゴール、股抜きを決めたがった。私たちは後方に退いたり、相手にボールを与えるためにフットボールを始めたわけではない」
ベティスは昨季途中から3バックを採用。マンチェスター・シティなどとは異なるフォーメーションで、彼らと同じスタイルを実践しようとしている。
「3バックは、昨夏の段階から考えていたことではあった。私たちはポジショナルプレーと呼ばれるものを実践しているが、そうしたプレーと関係性が深いシステムは4−3−3とされている。ただ、そのシステムを使うためには、具体的な選手たちが必要となってくるんだ」
「その具体的な選手たちは連係プレーを見せられるだけでなく、均衡した状況や数的不利な状況も解決できる。しかしながら、私たちにそうした選手たちはいない。そんな選手たちを擁することができるのは、世界でも4、5、6、8チームくらいのものだ。だから私たちは攻撃を展開するための優位性を手にするため、DFでの優位性を獲得した。それによって攻撃が展開できるようになり、ボールを失った際にも秩序を保てるようになったわけだ。私たちは3バックでのプレーを快適に感じている。何より、素晴らしい形で攻撃を展開できるようになったわけだからね。今、私たちの守備が改善されているとしたら、それは攻撃が改善されたからにほかならない」
提供:goal.com
ベティスのエデル・サラビア助監督はスペインのフットボールカルチャーマガジン『パネンカ』とのインタビューで、ベティスの求める人材が「自チームのスタイルに適応する選手」であることを強調。そうした選手の一人として、乾の名を挙げている。
「確かに、これまでのベティスは今のようなプレーを実践してきたわけではない。が、ここの人々はこのスタイルに価値を見出してくれている。おそらく、ほかの場所ではよりダイレクトで、縦に速いフットボールを好んでいるのだろうが、ここセビージャでは私たちのアイデアは快く受け入れられていると思う。だからこそ私たちは最高の選手たちではなく、このスタイルにより適応する選手たちを求めていかなくてはならない」
「良質か悪質な選手であるかを話すのではなく、チームにとって理想的な選手かが話されるべき? 私たちの考えは明確だ。確かに、ウィリアム・カルバーリョには大金を払ったし、ジオヴァニやロ・チェルソといった選手のことは説明する必要もないだろう……しかし乾を見てくれよ。彼はバイエルンからやって来た選手というわけでもないが、私たちにとってはとても良い選手だ。セルヒオ・カナレスもレアル・ソシエダではレギュラーではなかったが、ベティスでプレーする今では代表招集の可能性すらあるね」
サラビア助監督は、そうしたポゼッションフットボールを実践する理由を次のように説く。
「まずは、第一監督のキケがそうしたフットボールを好んでいるからだ。おそらく私たちは、小さな頃に経験したフットボールの本質を取り戻そうとしているんだよ。学校の中庭では、皆が壁パスやゴール、股抜きを決めたがった。私たちは後方に退いたり、相手にボールを与えるためにフットボールを始めたわけではない」
ベティスは昨季途中から3バックを採用。マンチェスター・シティなどとは異なるフォーメーションで、彼らと同じスタイルを実践しようとしている。
「3バックは、昨夏の段階から考えていたことではあった。私たちはポジショナルプレーと呼ばれるものを実践しているが、そうしたプレーと関係性が深いシステムは4−3−3とされている。ただ、そのシステムを使うためには、具体的な選手たちが必要となってくるんだ」
「その具体的な選手たちは連係プレーを見せられるだけでなく、均衡した状況や数的不利な状況も解決できる。しかしながら、私たちにそうした選手たちはいない。そんな選手たちを擁することができるのは、世界でも4、5、6、8チームくらいのものだ。だから私たちは攻撃を展開するための優位性を手にするため、DFでの優位性を獲得した。それによって攻撃が展開できるようになり、ボールを失った際にも秩序を保てるようになったわけだ。私たちは3バックでのプレーを快適に感じている。何より、素晴らしい形で攻撃を展開できるようになったわけだからね。今、私たちの守備が改善されているとしたら、それは攻撃が改善されたからにほかならない」
提供:goal.com
レアル・ベティスの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
レアル・ベティスの人気記事ランキング
1
ベティスが逸材FWルイス・エンヒキ獲得へ! フルミネンセ会長が合意明かす
ベティスがフルミネンセに所属するブラジル人FWルイス・エンヒキ(21)を完全移籍で獲得することが決定的となった。ブラジル『UOL』など複数メディアが伝えている。 フルミネンセの下部組織出身で2020シーズンにトップチームデビューを飾ったルイス・エンヒキは、右ウイングを主戦場とする左利きのアタッカー。昨シーズンのカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAでは33試合に出場し、6ゴール2アシストの数字を残していた。 どこかサンバのリズムを感じさせるトリッキーなドリブルを最大の特長とし、左足のパワフルなシュートからゴールも陥れる伸びしろ豊かな大器は、U-20ブラジル代表にも招集されていた。 過去にはミランやレアル・マドリーも関心を示した182cmのレフティーだが、新天地はベティスになるという。 フルミネンセのマリオ・ビッテンコート会長は先日、「ルイス・エンヒキの85%の保有権を1300万ユーロ(約16億8000万円)で販売する事前契約にサインした。クラブの経済状況により、レアル・ベティスのオファーを受け入れる必要があった」と、同選手のベティス行き合意を認めた。 ベティスで左利きのブラジル人アタッカーと言えば、2000年代初期に活躍した元ブラジル代表FWデニウソンが印象的だが、ルイス・エンヒキは来シーズンからその偉大なる先達のような輝きを放てるか。 2022.03.15 23:16 Tue2
ベジェリンの今季はアーセナル?ベティス? 他クラブからの関心は低下か
アーセナルのスペイン代表DFエクトル・ベジェリン(27)は、依然として新シーズンの去就が不透明のようだ。 16歳からアーセナルの下部組織で育ち、長らくファーストチームの一員としてプレーしてきたベジェリン。しかし、近年は退団希望が頻繁に伝えられており、昨シーズンはレアル・ベティスへとレンタル移籍していた。 ベティスへの移籍には買い取りオプションが付帯していなかったため、ひとまずはロンドンへと帰還したベジェリン。だが、本人はベティス残留を望み、ベティス側も完全移籍を模索中と見られる中、現時点ではアーセナル残留が最も現実的なシナリオのようだ。 スペイン『アス』によると、アーセナルは2022-23シーズンへ向けたプレシーズン最初の親善試合でイプスウィッチ・タウンと対戦。ベジェリンはキャプテンマークを腕に巻いて前半45分間をプレーし、チームも5-1で勝利していた。 『アス』は、この事実をミケル・アルテタ監督によるメッセージであると指摘しており、ベジェリンの今夏売却を必ずしも前向きに捉えていない可能性が浮上しているという。 ベティスはベジェリン再獲得のための資金作りが困難と以前から報じられ、特に300万ユーロ(約4億2400万円)以上とみられる年俸は支払えない状況。それでも、定位置の被るスペイン人DFマルティン・モントーヤ(31)、DFユスフ・サバリ(29)を放出してでも、なんとかして連れ戻したい思惑があり、諦めることなく希望を持ち続けているようだ。 アトレティコ・マドリーやビジャレアル、ローマなどといった他クラブからの関心は徐々に薄れてきていることが伝えられており、ベジェリンの新シーズンの舞台がアーセナルとベティスのどちらかとなる可能性は非常に高いと考えられている。 2022.07.04 16:19 Mon3
ジダン家4男エリアスがベティスのカンテラに移籍へ…
レアル・マドリーのカンテラに在籍するU-19フランス代表DFエリアス・ジダン(18)が、レアル・ベティスに移籍する見込みだ。スペイン『レレボ』が報じている。 マドリーで選手、監督として輝かしいキャリアを築いたジネディーヌ・ジダン氏を父親に持つエリアスは、ジダン家4兄弟の末っ子。現在はレアル・マドリー・カスティージャに在籍するMFテオ・ジダンと共にエル・ブランコのカンテラに在籍している。 194㎝の左利きの大型DFはフベニールA(U-19チーム)で左サイドバック、センターバックを主戦場にプレー。恵まれた体躯に強靭なフィジカル、攻撃性能を有する18歳DFはU-19フランス代表に招集されているように、その才能を評価されている。 しかし、フベニールAを率いるアルバロ・アルベロア監督からの評価は今一つなようで、今後に向けて世界屈指の名門でのファーストチーム昇格は厳しい模様だ。 そういった事情もあり、エリアスはベティスのカンテラに移籍することを決断。よりファーストチーム昇格のハードルが低いアンダルシアの名門でプリメーラデビューを目指すことになる。 2024.01.08 07:00 Mon4
「ボールが来るのを感じた」4試合目で待望の初ゴール! ムバッペがレアルでの初ゴールを振り返る「信じられないヒールパスが来た」
レアル・マドリーのフランス代表FWキリアン・ムバッペが、待望の加入後初ゴールを喜んだ。クラブ公式サイトが伝えた。 1日、ラ・リーガ第4節でマドリーはホームにレアル・ベティスを迎えた。 チームは開幕戦のマジョルカ戦、前節のラス・パルマス戦とアウェイゲームで引き分けに終わっていた中、勝利が欲しかった一戦。ムバッペは4試合連続で先発出場となった。 ここまで3試合不発に終わっている中、待望のゴールが期待されるも、チームはなかなかゴールを奪えず、ゴールレスのまま試合が進んでいく。 それでも67分、ボックス右でパスを受けたロドリゴ・ゴエスがカットインすると、ボックス内でパスを受けたフェデリコ・バルベルデが虚を突いたヒールパス。これに反応したムバッペが冷静にゴールを奪った。 鮮やかな連係から初ゴールを決めたムバッペ。75分にはPKをしっかりと決めてドブレーテを達成。チームも2-0で勝利を収め、今季2勝目を挙げた。 試合後、初ゴールを決めたムバッペは、ホームであるサンチャゴ・ベルナベウでのゴールを喜び、難しい試合だったとした。 「この世界最高の神秘的なスタジアムでゴールを決めたいと思っていたけど、最も重要なことは勝利だ。ラス・パルマスでの試合後、僕たちは勝たなければならないと分かっており、それを実行した」 「他の選手たちと同様に難しい試合だったけど、僕たちはレアル・マドリーであり、最終的に勝利した」 「ブラヒム(・ディアス)がアクションを起こし、ロドリゴがバルベルデにパスをした。彼は信じられないようなヒールパスをくれた。僕はそこにいて、ボールが来るのを感じ、そしてゴールを決められた」 待望の今季2勝目。勝利に貢献したムバッペは、「自信を持つためには、強いチームに勝たなければいけない。僕たちは信頼を持ち、一緒にいなければならない。他のチームも勝利しているし、僕たちも勝利することがとても重要だ」と、何よりも勝利することが重要だとコメントした。 4試合目での初ゴールは期待よりも遅かったムバッペ。サポーターをはじめ、周りの支えがあってこそだと振り返った。 「到着してからとても幸せだ。たとえゴールを決められなかったとしても、みんなは僕にたくさんの愛情を与えてくれる。多くの人にとって3試合無得点というのはそこまでではないけど、僕にとっては十分だった」 「ただ、クラブの人々、選手、ファンはいつも僕と一緒にいてくれた。このクレストをつけ、ゴールを決める自信を与えてくれた」 <span class="paragraph-title">【動画】ついにきた!ムバッペのラ・リーガ初ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="Rht_k1M4SkM";var video_start = 300;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.02 09:05 Mon5
