久保裕也、ニュルンベルクで早くもつかんだ手応え…1部残留を信じる理由は?

2018.09.13 18:35 Thu
ニュルンベルクに加わった日本代表FW久保裕也は、フンデスリーガにフィットしていると感じているようだ。ドイツ誌『キッカー』のインタビューで自身のプレーや新天地の印象などについて語った。

■ポジション変更について

久保は先月にヘントから買い取りオプション付きのレンタルでニュルンベルクに加入すると、ブンデスリーガ開幕節のヘルタ・ベルリン戦(0-1)、続く第2節のマインツ戦(1-1)にそれぞれフル出場。2試合とも左サイドでスタートしたが、とりわけ試合途中からトップ下に移ってからのマインツ戦でのプレーは周囲からの評価が高かった。

そして、ニュルンベルクのミヒャエル・ケルナー監督は背番号14を今後トップ下に固定する可能性が濃厚に。クラブは移籍市場最終日にオランダ人FWヴァージル・ミシジャンやポルトガルとブラジルの国籍を持つマテウス・ペレイラといったウイングを獲得。2人について「ポテンシャルが大きく、技術とスピードを持つ選手たちです」と語る久保は、それら補強の自身のポジションへの影響についてこのように話している。

「仕事は、自分が配置されるポジションでベストを尽くすこと。それが中央となるのであれば、そう受け止めるつもりです。中央の方が自分のサッカーを活かすことができると思っています。あまり足が速くない方なので」

■ドイツとベルギーの違いは?

昨年1月にスイスのヤングボーイズからヘントに向かった久保だが、ベルギーでは1年半ほどプレー。ジュピラー・プロ・リーグとブンデスリーガとの違いについて問われると、次のように返した。

「ブンデスリーガの方がベルギーより攻守の切り替えが早いです。加えて、こっちでは競り合いや一対一のシチュエーションがより多いと思います。ベルギーのサッカーの方がスペースが開き、ドリブルに入れることが多かったです」

ドイツでは日本人選手はイングランド行きを目指しているイメージが定着しているが、久保は「プレミアリーグはフィジカルが非常に重視され、僕の身体にはそれほど合わないかもしれませんね。ドイツでのサッカーもフィジカル要素が強いですけど、こっちの方がやりやすいかと」と見解を示している。

また、インタビューでは昇格組ニュルンベルクの目標は「まずは降格しないこと。もっと上を目指せるようであれば、僕たちはそれをありがたく受け止めるつもりです」とも語る久保だが、1部残留は現実的だと考えるのだろうか。「難しい質問ですね」と前置きし、こう続けた。

「まだ2試合にしか出場していませんが、ほかのチームとの差はそれほど大きくないという印象を受けました。(内容から)マインツには勝たなければいけなかったでしょう。なので、(残留の目標は)達成できると考えます」

「チームメイトはものすごくフレンドリーで協力的なので、それがとても大きな助けになっています」と新天地への馴染みも口にする久保。チームとの連携について「まだ時間が必要ですが、試合毎に良くなっています。まだすべてが完璧だとは言えません。自分に対する期待も伝わりますし、改善するために努力していきたいと思います」と誓う一方で、「今のところプレッシャーはまったく感じず、楽しむ心でトレーニングにも試合にも臨んでいます」と心境を語った。

また日本代表のワールドカップ・メンバーから外れたことについても聞かれると、「3月までは選ばれていました。おそらく監督交代がそれにつながったのでしょう」と返答。代表への復帰に関しては「今シーズンはクラブに集中したいと考えています。ただ、招集された場合、断ることはないです」とニュルンベルクでのパフォーマンスを通じて森保一新監督へのアピールを続けると述べている。


提供:goal.com

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