利害一致のデンマークvsフランスは今大会初のゴールレスドロー! フランスが首位、デンマークが2位で仲良く突破《ロシアW杯》

2018.06.27 01:04 Wed
Getty Images
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)グループC最終節、デンマーク代表vsフランス代表が26日にフィシュト・スタジアムで行われ、0-0のドローに終わった。この結果、フランスの首位通過、デンマークの2位通過が決定した。
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▽オーストラリアとの第2戦ではエースのMFエリクセンの開始早々のリードを手にしたデンマークだったが、2試合連続のPKで同点に追いつかれると、以降は相手の圧力に晒されて守備陣の奮闘によって辛くも1-1のドローに持ち込んだ。自力での突破に向けて引き分け以上の結果が求められるフランス戦に向けては先発3人を変更。シェーネとニコライ・ヨルゲンセン、累積警告で出場停止のユスフ・ポウルセンに代わってマティアス・ヨルゲンセン、ブラースヴァイト、コーネリウスを今大会初先発で起用。アンカーにクリステンセンを配した[4-1-4-1]のやや守備的な布陣で臨んだ。▽一方、オーストラリア、ペルーとの2試合をいずれも1点差の勝利で勝ち切り最終節を前に決勝トーナメント進出を果たしたフランス。引き分け以上で首位通過が決定する今回の一戦に向けては先発6選手を変更。GKにマンダンダ、最終ラインにキンペンベ、シディベ、中盤にエンゾンジ、レマルを今大会初先発で起用した。
▽互いに引き分け良しという状況でスタートした一戦は様子見の時間が続く。コーネリウスを前線に残して守備時は堅固な[4-5]の2ラインでスペースを消すデンマークは右サイドで積極的に勝負を仕掛けるブラースヴァイトがあわやPKという際どいボックス内への侵入を見せるなど攻め手となる。

▽一方、相手の出方を窺いながら徐々にボールを保持して相手を押し込むフランスは比較的プレッシャーが緩いサイドでウイングとサイドバックの連係を使いながら攻略を試みるが、中央の危険なエリアへボールを入れられない。
▽前半半ばから終盤にかけてもこう着状態が続く中、デンマークはカウンターから左サイドのスペースに抜け出したコーネリウスの折り返しを受けたエリクセンがボックス内で相手DFとGKに挟まれてピッチに倒れ込むが、ここでPKを取ってもらえない。一方、徐々にリスクを冒して攻撃に出るフランスはグリーズマンやデンベレが一瞬の動きでフリーとなってミドルシュートを放っていくが、いずれも精度を欠き相手GKシュマイケルを脅かすまでには至らず。共に見せ場を欠いた前半はある意味想定通りのゴールレスとなった。

▽後半も互いに攻撃のギアが上がり切らず、拮抗した立ち上がりとなる。54分には相手陣内中央で得たFKをエリクセンがGKの前でバウンドさせるボールで狙うも、これはGKマンダンダが何とかキャッチする。さらに59分にもセットプレーの二次攻撃からエリクセンがミドルシュートを狙っていく。

▽後半に入ってより流れが悪いフランスは50分にリュカを下げてメンディ、68分にはグリーズマンを下げてフェキルを続けて投入。そのフェキルは投入直後に挨拶代わりの左足ミドルシュートを放つが、これは惜しくもサイドネットを叩いた。

▽同時刻開催のオーストラリアvsペルーで3位オーストラリアが2点ビハインドを負ったことで突破が決定的となったデンマークは60分にフィッシャー、75分にドルベリと攻撃的なカードを切ってここから首位通過を目指して前がかりになる。対するフランスは後半に入って消えていたデンベレを下げて切り札のムバッペを78分に投入する。

▽互いに選手交代によって終盤にかけてはようやく試合に動きが出てきたものの、82分にフェキルが放った枠の左隅を捉える左足のシュートはGKシュマイケルがビッグセーブで阻止。さらにムバッペがボックス付近で鋭い突破を見せたが、これもデンマーク守備陣に絡み取られて試合はこのまま0-0でタイムアップ。互いに利害が一致した一戦は今大会初のゴールレスドローとなり、フランスの首位通過及びデンマークの2位通過が決定した。

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バルセロナに所属するデンマーク代表FWマルティン・ブラースヴァイトがユーロ2020の試合中にMFクリスティアン・エリクセンが倒れたシーンについて振り返った。 6月12日に行われたユーロ2020グループB第1節のデンマーク代表vsフィンランド代表の一戦。先発したエリクセンだったが、前半途中に卒倒。意識を失ったエリクセンに対して、ピッチ上で心肺蘇生法(CPR)などの救命措置が取られた。 エリクセンはすぐに試合会場の近くにあるコペンハーゲンの病院に搬送され、一命を取り留め、日常生活を送れるレベルに回復している。 そのシーンをピッチから間近で見たブラースヴァイトは当時について、『433』とジェエリーメーカー『ラッキーメタル』が制作したドキュメンタリーの中で正直に語った。 「僕は人生で最も悪い状況の1つを経験した。デンマーク史上最大のスポーツイベントになるはずだったが、それは悪夢だった」 「あの夜に起こったことは多くの人に衝撃を与えた。僕が彼を見た瞬間、彼は逝ってしまったと思った。その瞬間にできることは神へ祈ることだけだと思った」 「人が死体を見たら、それは分かるものだ。すぐに理解する。僕はそれを見た。目に入った時、一生懸命に祈り始め、その瞬間にできることはそれだけだと感じた」 「私たちはすべての医師に彼の治療を頼んだ。その時の写真は誰にも見られたくないものだ」 「すべては良い結末で終わった。クリスティアンは元気で症状も安定している。それが僕たちが望むことができる唯一のことだ」 その後、心臓発作の再発を防ぐべく植え込み型除細動器(ICD)を装着する手術を受けたエリクセンだが、3日にメディカルチェックを受けるためミラノに到着。原因究明のため詳しい心臓検査を受け、今後ICDを取り外してプレーができるかの判断が行われるようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】退院後初めて確認されたエリクセンの元気そうな姿</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CQ0tzmkjBhs/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="13" style=" background:#FFF; 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