エリクセン弾とジェディナク2戦連続PK弾生まれたデンマークvsオーストラリアは痛み分け《ロシアW杯》
2018.06.21 23:07 Thu
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)グループC第2節、デンマーク代表vsオーストラリア代表が21日にサマーラ・アリーナで行われ、1-1のドローに終わった。
▽ペルーとの初戦を1-0で競り勝ったデンマークだが、主力MFクヴィストの負傷交代というアクシデントに加え、相手のPK失敗、守護神シュマイケルの躍動に助けられるなど、試合内容はいまひとつだった。最終節にフランスとの直接対決を控える中、連勝を目指す今回の一戦に向けては負傷のクヴィストに代わってシェーネを起用した以外、ペルー戦と同じメンバーを起用した。
▽一方、フランス相手に善戦しながらもやや不運な判定で競り負けたオーストラリアだが、球際での粘りや走り切るというハードワークの部分など見るべきものは多くあった。敗れると敗退の可能性もある重要な一戦に向けては手ごたえを掴んだフランス戦と同じメンバーで臨んだ。
▽立ち上がりから互いに攻め合うオープンな入りを見せた中、デンマークのエースがいきなり魅せる。7分、相手陣内左サイドのスローインの流れから中央でルーズボールに反応したシェーネがうまく引っかけてボックス左のニコライ・ヨルゲンセンに繋ぐと、右足アウトで落としたボールを中央に走り込んだエリクセンが抑えの利いた左足のダイレクトシュートで突き刺した。
▽エリクセンのゴールで幸先良くリードを手にしたデンマークは初戦で課題となったサイドバックが常に高い位置取りで攻撃の幅を確保し、中央では両ウイングとエリクセンが流動的な動き出しでボールを引き出すなど、良い形の攻撃で積極的に2点目を狙う。さらに、積極的に背後を狙うヨルゲンセンへのロングボールで揺さぶりをかけると、24分にはダルスゴーアの右からのクロスをヨルゲンセンが頭で合わすが、これは枠の右に外れる。
▽その後は膠着状態に陥った試合だったが、前半終盤に意外な形から動く。38分、オーストラリアの右CKの場面でキッカーのムーイのクロスをレッキーが頭で合わすもこれがユスフ・ポウルセンのブロックに遭う。だが、マテウ・ラオス主審はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認を行うと、ポウルセンのハンドを取ってオーストラリアにPKが与えられる。これをフランス戦に続きキッカーを務めたジェディネクが冷静に決め1-1のイーブンで前半を終えることになった。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半、デンマークが立ち上がりに決定機を創出。51分、右サイドから内に切り込んだポウルセンがボックス内で潰れてヨルゲンセンがヒールで落とすと、これをシストが右足で狙うが相手DFに触られて枠の右に外れる。
▽一方、序盤のピンチを凌いだオーストラリアはムーイが前向きにボールを捌き始めロギッチのポストワークが機能すると、ここからレッキーやクルーズのサイドでの仕掛けから再三に渡ってチャンスを作る。だが、クロス精度の問題やボックス内でナバウトらが競り勝てず勝ち越しゴールには至らない。
▽その後はややオーストラリアペースながら一進一退の攻防が続く中、デンマークはブラースヴァイト、コーネリウスと前線の選手を投入。対するオーストラリアは相手との接触で肩の古傷が再発したナバウトやクルーズらに代えてユリッチ、アルザニ、アーバインとフレッシュなアタッカーをピッチに送り出す。
▽試合最終盤にはより勝ち点3が必要なオーストラリアが攻勢を見せてレッキーやアルザニのシュートで決定的な場面を作り出すが、GKシュマイケルの好守に阻まれて最後までゴールをこじ開けることはできず。共に最後まで勝ち点3を目指した白熱の一戦は痛み分けのドローに終わった。そして、デンマークは最終節でフランス、オーストラリアはペルーを相手に決勝トーナメント進出を懸けた一戦に臨む。
▽ペルーとの初戦を1-0で競り勝ったデンマークだが、主力MFクヴィストの負傷交代というアクシデントに加え、相手のPK失敗、守護神シュマイケルの躍動に助けられるなど、試合内容はいまひとつだった。最終節にフランスとの直接対決を控える中、連勝を目指す今回の一戦に向けては負傷のクヴィストに代わってシェーネを起用した以外、ペルー戦と同じメンバーを起用した。
▽一方、フランス相手に善戦しながらもやや不運な判定で競り負けたオーストラリアだが、球際での粘りや走り切るというハードワークの部分など見るべきものは多くあった。敗れると敗退の可能性もある重要な一戦に向けては手ごたえを掴んだフランス戦と同じメンバーで臨んだ。
▽エリクセンのゴールで幸先良くリードを手にしたデンマークは初戦で課題となったサイドバックが常に高い位置取りで攻撃の幅を確保し、中央では両ウイングとエリクセンが流動的な動き出しでボールを引き出すなど、良い形の攻撃で積極的に2点目を狙う。さらに、積極的に背後を狙うヨルゲンセンへのロングボールで揺さぶりをかけると、24分にはダルスゴーアの右からのクロスをヨルゲンセンが頭で合わすが、これは枠の右に外れる。
▽一方、何とか前半のうちに追いつきたいオーストラリアは2列目のロギッチ、レッキー、クルーズの積極的な仕掛けで幾度か崩しの形を作り出すが、中央のナバウトがDFケアーを中心とする相手の屈強な守備陣を前になかなか仕事ができず、厚みのある仕掛けが出せない。そのため、クルーズやロギッチがやや強引な形でミドルシュートを狙うが、シュート精度の問題や相手のシュートブロックに阻まれる。
▽その後は膠着状態に陥った試合だったが、前半終盤に意外な形から動く。38分、オーストラリアの右CKの場面でキッカーのムーイのクロスをレッキーが頭で合わすもこれがユスフ・ポウルセンのブロックに遭う。だが、マテウ・ラオス主審はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認を行うと、ポウルセンのハンドを取ってオーストラリアにPKが与えられる。これをフランス戦に続きキッカーを務めたジェディネクが冷静に決め1-1のイーブンで前半を終えることになった。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半、デンマークが立ち上がりに決定機を創出。51分、右サイドから内に切り込んだポウルセンがボックス内で潰れてヨルゲンセンがヒールで落とすと、これをシストが右足で狙うが相手DFに触られて枠の右に外れる。
▽一方、序盤のピンチを凌いだオーストラリアはムーイが前向きにボールを捌き始めロギッチのポストワークが機能すると、ここからレッキーやクルーズのサイドでの仕掛けから再三に渡ってチャンスを作る。だが、クロス精度の問題やボックス内でナバウトらが競り勝てず勝ち越しゴールには至らない。
▽その後はややオーストラリアペースながら一進一退の攻防が続く中、デンマークはブラースヴァイト、コーネリウスと前線の選手を投入。対するオーストラリアは相手との接触で肩の古傷が再発したナバウトやクルーズらに代えてユリッチ、アルザニ、アーバインとフレッシュなアタッカーをピッチに送り出す。
▽試合最終盤にはより勝ち点3が必要なオーストラリアが攻勢を見せてレッキーやアルザニのシュートで決定的な場面を作り出すが、GKシュマイケルの好守に阻まれて最後までゴールをこじ開けることはできず。共に最後まで勝ち点3を目指した白熱の一戦は痛み分けのドローに終わった。そして、デンマークは最終節でフランス、オーストラリアはペルーを相手に決勝トーナメント進出を懸けた一戦に臨む。
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