現役引退決断を振り返るキャリック、「その時が来たと思っている」

2018.05.04 16:20 Fri
Getty Images
▽今シーズン限りでの現役引退を表明したマンチェスター・ユナイテッドの元イングランド代表MFマイケル・キャリック(36)が、自身の下した大きな決断を振り返っている。
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▽育成の名門ウェストハムでプロキャリアをスタートしたキャリックは、トッテナムを経て2006年にユナイテッドに完全移籍した。そして、在籍12年間で公式戦463試合に出場して23ゴールを記録し、18ものタイトル獲得に貢献してきた。
▽5月1日にオールド・トラフォードで開催されたクラブ年間アワードで、特別功労賞を受賞した“赤い悪魔”のキャプテンは、同授賞式の中でジョゼ・モウリーニョ監督からコーチとしてのユニホーム、ホイッスル、そしてジョークとしてストレス対策用の痛み止めを贈呈された。

▽授賞式後にクラブ公式チャンネル『MUTV』のインタビューを受けたキャリックは、現役引退を決断した理由に関して以下のように語った。

「正直に言って、決断は難しくなかったよ。もし、昨シーズン終了後に引退していたら、『もしあのまま続けていたら?』と考えたかもしれない。ひょっとしたら引退は早過ぎたと思っていたかもしれない。でも、今季も現役を続けて、心臓の問題を抱えてしばらく欠場して復帰もできた。だから、自然とその時が来たのかなと感じられたよ」
「引退という決断には納得している。その時が来たと思っている。普通の生活を送れている、今の状態が非常に幸運なのもわかっているよ。ケガが原因でも、出場機会がなくなったわけでも、移籍先が見つからないわけでもない。準備が整った時にプレーできた。僕はラッキーだよ。引退してからすぐに集中できることも見つけられた。コーチへの転身は自然な歩みだよ。これからも毎日トレーニングで仲間たちに会える。同じルーティンを続けられる。すぐに気持ちを切り替えられるはずだ」

「とにかく皆にお礼を言いたい。何年もサポートしてくれたファンの皆にもお礼を言いたい。これからは皆と同じ立場になるね。熱心なファンの一人になったんだ。ホームでもアウェイでもクラブをサポートする。皆と同じようにね。チームスタッフ、監督、コーチ、バックルームスタッフ、用具係、洗濯してくれた女性スタッフ、調理スタッフも含めて、このクラブでは全員が日々スペシャルなパートを担ってくれている」

また、来シーズンからコーチングスタッフとして入閣する『チームモウリーニョ』の一員としての意気込みも語っている。

「チームは特別なグループだと思う。このチームには才能に溢れた選手が揃っている。皆との仕事が楽しみだ。成長して、トロフィーを勝ち取りたい。それがこのクラブにとって大事なことだ。強靭な魂が宿っているのだから、一丸となってハードに取り組まないといけない。これから一緒にたくさんの成功を収められると確信している」

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