【六川亨の日本サッカーの歩み】日曜のJ2取材は町田で多くの新鮮な発見
2018.04.24 10:30 Tue
▽22日は、J2のFC町田ゼルビアvsレノファ山口FCの試合を取材した。今シーズンから山口の監督に就任した霜田正浩氏は旧知の間柄ながら、なかなか山口まで取材に行くことは難しい。そこで町田ならと取材を思い立った。
▽さて、町田である。埼玉に近い板橋区から車で約2時間弱。やはり遠い。中央高速の府中インターまで、空いていれば40分もかからないが、インターを降りてからの一般道が長い。一度、神奈川県に入り、再び東京都に入る。電車なら小田急線の鶴川駅からバスかタクシーと、アクセスに悩まされるスタジアムでもある。
▽しかしながら時間に余裕を持って到着したため、町田名物のピリ辛と甘い豚角煮のトッピングされた「YASS(ヤッス)カレー」を堪能した。2012年のJリーグ・スタジアムグルメ大賞に輝いた一品だ。そして晴天のグルメ広場では、カレーを食べながら特設ステージで地元・町田出身の7人組のコーラスグループ、『Machida Girls′Choir(まちだガールズクワイア)』の歌声も楽しめた。オリジナル曲もあれば、懐かしいキャンディーズや松田聖子の歌もある。
▽試合は前半の町田の猛攻をしのいだ山口が先制。しかし後半立ち上がりに町田のFW杉森考起が同点弾を冷静に決める。しかし山口は後半25分にPKから再びリードを奪い、その後の町田の猛攻を跳ね返して2-1の勝利を収めた。
▽といったところで、町田の同点ゴールを決めた杉森の名前を覚えているファンは少ないのではないだろうか。名古屋グランパスの下部組織出身で、17歳でプロ契約を結んだのはクラブ史上初。それよりも、14年ブラジル・ワールドカップ(W杯)でトレーニーとして参加した選手と紹介した方が「ああ、そんな選手もいたね」と思い出すかもしれない。
▽ブラジルW杯では坂井大将(現アルビレックス新潟)とともにトレーニングパートナーに選ばれ、大会直前合宿から本大会まで帯同。イトゥーのキャンプ地では紅白戦要員に借り出されたり、チームの全体練習終了後は霜田技術委員とマンツーマンで指導を受けたりしていた。
▽W杯のトレーニングパートナーに選ばれるのだから、将来を嘱望された選手でもあるだろう。しかし彼らがその後、アンダーカテゴリーの代表チームに名を連ねたものの、日本代表の一員になることはなく現在に至っている。ここらあたりもサッカーというチームスポーツの難しさかもしれない。指導者との出会い、チームとの出会いで環境は激変するからだ。
▽霜田監督に会うのが目的の取材だったが、現場には様々な驚きや新鮮な発見がある。やはり試合はライブで見るに限る。そう、改めて感じたJ2取材の日曜日だった。
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▽カードとしても上位争いをしている2チームだけに悪くはない。といったところで、ヴァイッド・ハリルホジッチ元監督が来日し、27日に記者会見を開くという。霜田氏は技術委員時代にハリルホジッチ元監督を招へいした当事者だ。このためJ2にしては異例とも言えるスポーツ紙の記者が集結した。誰もがハリルホジッチ元監督について霜田監督からコメントを引き出したかったのだろう。▽残念ながら試合後の記者会見では、町田の広報から「質問は今日の試合に関してのみお願いします」というガードがあり、帰り際に「ハリルとは電話で話しました」と聞くのが限界だった。▽しかしながら時間に余裕を持って到着したため、町田名物のピリ辛と甘い豚角煮のトッピングされた「YASS(ヤッス)カレー」を堪能した。2012年のJリーグ・スタジアムグルメ大賞に輝いた一品だ。そして晴天のグルメ広場では、カレーを食べながら特設ステージで地元・町田出身の7人組のコーラスグループ、『Machida Girls′Choir(まちだガールズクワイア)』の歌声も楽しめた。オリジナル曲もあれば、懐かしいキャンディーズや松田聖子の歌もある。
▽ステージ後方では町田のユニホームを着た男性サポーターが熱い声援を送り、ステージ終了後はグッズを購入したファンと記念撮影に興じている。これはこれで、町田にJリーグが根付いていることを感じたし、関係者の努力の賜物でもあるだろう。
▽試合は前半の町田の猛攻をしのいだ山口が先制。しかし後半立ち上がりに町田のFW杉森考起が同点弾を冷静に決める。しかし山口は後半25分にPKから再びリードを奪い、その後の町田の猛攻を跳ね返して2-1の勝利を収めた。
▽といったところで、町田の同点ゴールを決めた杉森の名前を覚えているファンは少ないのではないだろうか。名古屋グランパスの下部組織出身で、17歳でプロ契約を結んだのはクラブ史上初。それよりも、14年ブラジル・ワールドカップ(W杯)でトレーニーとして参加した選手と紹介した方が「ああ、そんな選手もいたね」と思い出すかもしれない。
▽ブラジルW杯では坂井大将(現アルビレックス新潟)とともにトレーニングパートナーに選ばれ、大会直前合宿から本大会まで帯同。イトゥーのキャンプ地では紅白戦要員に借り出されたり、チームの全体練習終了後は霜田技術委員とマンツーマンで指導を受けたりしていた。
▽W杯のトレーニングパートナーに選ばれるのだから、将来を嘱望された選手でもあるだろう。しかし彼らがその後、アンダーカテゴリーの代表チームに名を連ねたものの、日本代表の一員になることはなく現在に至っている。ここらあたりもサッカーというチームスポーツの難しさかもしれない。指導者との出会い、チームとの出会いで環境は激変するからだ。
▽霜田監督に会うのが目的の取材だったが、現場には様々な驚きや新鮮な発見がある。やはり試合はライブで見るに限る。そう、改めて感じたJ2取材の日曜日だった。
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FC町田ゼルビアは14日、産業能率大学のGKカウン・ゼン・マラ(22)の来季加入内定を発表した。 カウン・ゼン・マラは東京都出身で、東京ヴェルディのジュニアユース、ユースと所属。藤田譲瑠チマや山本理仁の1つ下の世代であり、2020年にはトップチームに2種登録を経験した。 その後、産業能率大学へと進学。関東大学サッカーリーグ2部で今年はプレーした。 カウン・ゼン・マラはクラブを通じてコメントしている。 「この度2025シーズンからFC町田ゼルビアに加入することになりましたカウン・ゼン・マラです。これまで自分に携わってくださった全ての方々への感謝の気持ちをプレーで表現し、結果で恩返しできるよう全力を尽くします」 「町田に関わる方々が熱い思いを持って創り上げてきたこのクラブで、一回り、二回り成長し、町田から日本を盛り上げていきたいと思います。そして多くの海外をルーツに持つ子供たちが憧れを持つ日本を代表するGKになります」 「自分のプレーの特徴であるシュートストップとハイボール処理を武器に、1日でも早く町田の勝利に貢献できるように毎日を大切に精進していきます。ファン・サポーターの皆様よろしくお願いいたします」 <span class="paragraph-title">【写真】町田に来季から加入するGKカウン・ゼン・マラ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://t.co/wSOXLmDvF7">https://t.co/wSOXLmDvF7</a><a href="https://twitter.com/hashtag/zelvia?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#zelvia</a> <a href="https://t.co/q3jPZm70V2">pic.twitter.com/q3jPZm70V2</a></p>— FC町田ゼルビア (@FcMachidaZelvia) <a href="https://twitter.com/FcMachidaZelvia/status/1856895077010084228?ref_src=twsrc%5Etfw">November 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.11.14 12:25 Thu3
【Jリーグ出場停止情報】J1横浜FMのMFジャン・クルードが次節出場停止、J2では清水FW北川航也が暴行の判断で残り2試合欠場、甲府は3名が出場停止に
Jリーグは29日、最新の出場停止選手情報を発表した。 J1リーグでは横浜F・マリノスのMFジャン・クルードが追加。他の大会での出場停止処分の影響により、30日の第35節浦和レッズ戦が出場停止となった。 J2リーグでは8選手が出場停止に。清水エスパルスのFW北川航也は27日の栃木SC戦で一発退場。「ファウルを受け両選手ともに倒れている状態で、相手競技者の右肩に対して左足で過剰な力を用いて蹴った行為は、『選手等に対する暴行(肘打ち、パンチ、蹴り、噛みつき、唾を吐きかける又は殴打する等)』に相当する」と判断された。 3試合の出場停止処分と15万円の罰金が科されることに。しかし、J2の全日程が11月10日をもって終了し、出場停止処分の対象となる同レベルの大会もなく、停止処分となる対象試合が1試合で翌シーズンへ繰り越さないことから、出場停止試合は2試合となっている。 ヴァンフォーレ甲府のDFエドゥアルド・マンシャは27日のレノファ山口FC戦で一発退場。「ペナルティーエリア外で、ドリブルをしていた相手競技者に対し、ボールにプレーできず反則で止めた行為は、『相手チームの決定的得点機会の阻止』に該当する」と判断され、1試合の出場停止となった。 また、甲府のDF林田滉也も山口戦で一発退場。「スライディングをしボールにプレーした後、相手競技者が起き上がったところを足裏で顔を蹴った行為は、『選手等に対する反スポーツ的な行為』に該当する」と判断され、こちらも1試合出場停止となった。 J3リーグでは7名が追加。Y.S.C.C.横浜のDF大嶋春樹は26日の松本山雅FC戦で一発退場。「ペナルティーエリア内で、ドリブルをしていた相手競技者に対し、ボールにプレーできず反則で止めた行為は、『相手チームの決定的得点機会の阻止』に該当する」と判断され、1試合の出場停止処分を受けている。 【明治安田J1リーグ】 DFマリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ) 第35節 vs横浜F・マリノス(10/30) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF安斎颯馬(FC東京) 第35節 vs湘南ベルマーレ(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF昌子源(FC町田ゼルビア) 第35節 vsサガン鳥栖(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF高井幸大(川崎フロンターレ) 第28節 vs浦和レッズ(11/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MFジャン・クルード(横浜F・マリノス) 第35節 vs浦和レッズ(10/30) 今回の停止:その他の停止 MFレオ・ゴメス(ジュビロ磐田) 第35節 vsヴィッセル神戸(11/1) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 GKク・ソンユン(京都サンガF.C.) 第35節 vsサンフレッチェ広島(11/3) 今回の停止:1試合停止 FWウェリントン(アビスパ福岡) 第35節 vs柏レイソル(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF松岡大起 (アビスパ福岡) 第35節 vs柏レイソル(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FWマルセロ・ヒアン(サガン鳥栖) 第35節 vsFC町田ゼルビア(11/3) 今回の停止:3試合停止(1/3) 第36節 vs横浜F・マリノス(11/9) 今回の停止:3試合停止(2/3) 第37節 vs名古屋グランパス(11/30) 今回の停止:3試合停止(3/3) 【明治安田J2リーグ】 DF中塩大貴(ザスパ群馬) 第37節 vs大分トリニータ(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF品田愛斗(ジェフユナイテッド千葉) 第37節 vsV・ファーレン長崎(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW高橋利樹(横浜FC) 第37節 vs栃木SC(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DFエドゥアルド・マンシャ(ヴァンフォーレ甲府) 第37節 vsブラウブリッツ秋田(11/3) 今回の停止:1試合停止 MF佐藤和弘(ヴァンフォーレ甲府) 第37節 vsブラウブリッツ秋田(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF林田滉也(ヴァンフォーレ甲府) 第37節 vsブラウブリッツ秋田(11/3) 今回の停止:1試合停止 FW北川航也(清水エスパルス) 第37節 vsいわきFC(11/3) 今回の停止:3試合停止(1/3) 第38節 vsロアッソ熊本(11/10) 今回の停止:3試合停止(2/3) DFヘナン(レノファ山口FC) 第37節 vs愛媛FC(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 MF音泉翔眞(ヴァンラーレ八戸) 第35節 vsカマタマーレ讃岐(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF大嶋春樹(Y.S.C.C.横浜) 第35節 vsAC長野パルセイロ(11/2) 今回の停止:1試合停止 MF山中麗央(AC長野パルセイロ) 第35節 vsY.S.C.C.横浜(11/2) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF大山啓輔(ツエーゲン金沢) 第35節 vsいわてグルージャ盛岡(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF生駒稀生(奈良クラブ) 第35節 vs福島ユナイテッドFC(11/2) 今回の停止:1試合停止 MF曽我大地(ガイナーレ鳥取) 第35節 vs大宮アルディージャ(11/2) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF工藤孝太(ギラヴァンツ北九州) 第35節 vsアスルクラロ沼津(11/2) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF藤春廣輝(FC琉球) 第35節 vsFC今治(11/3) 今回の停止:3試合停止(2/3) 第36節 vs大宮アルディージャ(11/10) 今回の停止:3試合停止(3/3) 2024.10.29 18:29 Tue4
【J1注目プレビュー|第36節:町田vsFC東洋】国立での“新東京ダービー”、町田は未勝利の地で優勝に望みを繋げるか!?
【明治安田J1リーグ第36節】 2024年11月9日(土) 14:00キックオフ FC町田ゼルビア(3位/60pt) vs FC東京(7位/51pt) [国立競技場] <h3>◆勝ったことがない国立、優勝へ正念場【FC町田ゼルビア】</h3> 今節を含めて残り3試合。首位との勝ち点差は「7」。勝ったところで優勝の可能性が潰えてしまう状況だ。 初のJ1挑戦の中で首位を直走ってきた町田だったが、終盤戦に入り失速。相手からの対策、負傷者など様々な理由が考えられるが、直近のリーグ戦5試合で勝利がない状況は誰もが想像しなかったのではないだろうか。 大型補強を夏に敢行するも、残念ながらチームを押し上げた選手はいないと言って良いだろう。思惑が外れてしまった感はあるが、それでも戦い方をブラさずにやり続けてきた。J1の舞台はそう簡単にはいかないということなのかもしれない。 5戦未勝利は黒田剛監督が率いてからのワースト記録。そして国立競技場では過去4試合をやって2分け2敗と勝利がない。ここが正念場。黒田監督の続投も決まった中、わずかな望みを胸に、6試合ぶりの勝利を掴みたい。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:谷晃生 DF:望月ヘンリー海輝、チャン・ミンギュ、昌子源、杉岡大暉 MF:ナ・サンホ、白崎凌兵、下田北斗、藤本一輝 FW:相馬勇紀、オ・セフン 監督:黒田剛 出場停止:藤尾翔太 <h3>◆残り3試合で準備を上げられるか【FC東京】</h3> 前節はホームに湘南ベルマーレを迎えた中、0-2で敗戦。5試合無敗が続いていたがストップしてしまった。 今シーズンはホームが“鬼門”となってしまっている中で、その成績を象徴しているかのような展開に。先手を奪われて後手に回ってしまった展開が重くのしかかり、シュートは1本も枠に飛ばなかった。 舞台は国立。「新東京ダービー」を迎えるが、ホームとは打って変わって今季は国立で4戦4勝。相手は勝ったことがないという状況を鑑みても勝利するしかない。 チームとしては長友佑都が出場停止。最終ラインの人選も気になるところだが、前線の組み合わせも注目だ。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:野澤大志ブランドン DF:小泉慶、木本恭生、森重真人、岡哲平 MF:高宇洋、東慶悟 MF:安斎颯馬、荒木遼太郎、遠藤渓太 FW:ディエゴ・オリヴェイラ 監督:ピーター・クラモフスキー 出場停止:長友佑都 2024.11.09 09:15 Sat5