浦和の今季リーグ初勝利ならず、ズラタン弾で辛くも長崎とドロー《J1》

▽明治安田生命J1リーグ第3節のV・ファーレン長崎vs浦和レッズが10日にトランスコスモススタジアム長崎で行われ、1-1で引き分けた。

▽開幕から1分け1敗と苦しいスタートを切った長崎と、同じ1分け1敗となっている浦和が激突した。長崎は、2-2で引き分けた前節のサガン鳥栖戦から田上に代えてチェ・キュベックを起用する1点を変更。一方の浦和は、1-2で敗れた前節のサンフレッチェ広島戦から阿部がベンチスタートとなり、柏木が先発に戻った。

▽試合は、ボールを保持して能動的に仕掛ける浦和に対して、長崎が人数をかけた守備から縦に速い仕掛けでゴールを目指す展開で推移する。両者共になかなか決定機を演出できない中、32分には浦和にチャンス。ゴール正面の好位置でFKを獲得すると、キッカーの柏木が直接狙ったが、シュートは壁に当たって枠を捉えられない。さらに42分にはスルーパスに反応した興梠がボックス左からシュート。しかし、このシュートはわずかにゴール右へはずれた。
▽すると、我慢を続けていた長崎が試合の均衡を破る。ボックス左でドリブルを仕掛けた翁長が遠藤に倒されてPKを獲得。これを鈴木がGK西川を相手にきっちりとゴール右に沈めて、長崎がリードを手にしてハーフタイムを迎えた。

▽後半も試合展開は大きく変わらず、ポゼッションを高めながら侵攻する浦和に対し、長崎も要所でカウンターを仕掛ける。攻撃を活性化させたい浦和の堀監督は、67分に長澤に代えて武富、そして71分にはマルティノスを下げてズラタンを投入する。▽すると、この交代策が的中する。76分、柏木が蹴った左CKに正面のズラタンがヘッド。高い打点から放たれたヘディングシュートがゴール左に決まり、浦和が同点に追いついた。

▽その後は拮抗した試合展開となったがスコアは動かず、そのまま試合終了。両者が勝ち点を分け合っている。