【J1開幕直前クラブガイド】4冠を狙う王者が常勝軍団の仲間入りへ《川崎フロンターレ》
2018.02.19 19:35 Mon
▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第7弾は川崎フロンターレを紹介する。
◆常勝軍団になれるか勝負のシーズン【ノルマ:優勝争い】
▽昨シーズンの主力を維持し、鬼木達監督2年目となるシーズン。シーズン中盤に見せた不安定さをなくすため、各ポジションに即戦力級の選手を補強。また、DF舞行龍ジェームズやDF武岡優斗らケガでシーズンを棒に振った選手も復帰が見込まれ、戦力としても整えられている。
▽あとは、勝負強さを身に着けることができるかどうか。王者として初めて挑むシーズンながら、鬼木監督や小林悠が揃って口にする「チャレンジャー」精神が大事となる。川崎F包囲網を潜り抜けることができるかが、連覇、4冠へのカギとなるだろう。
◆守備に不安を残す補強【補強達成度:B】

【IN】
MF齋藤学(27)←横浜F・マリノス/完全
MF鈴木雄斗(24)←モンテディオ山形/完全
MF下田北斗(26)←湘南ベルマーレ/完全
MF守田英正(22)←流通経済大学/新加入
MF脇坂泰斗(22)←阪南大学/新加入
FW大久保嘉人(35)←FC東京/完全
FW赤崎秀平(26)←鹿島アントラーズ/完全
【OUT】
DF井川祐輔(35)→イースタンSC(香港)/完全
MF板倉滉(21)→ベガルタ仙台/期限付き
MF三好康児(20)→北海道コンサドーレ札幌/期限付き
MF可児壮隆(26)→ガイナーレ鳥取/完全
MF狩野健太(31)→未定
FWハイネル(27)→ポンチ・プレッタ(ブラジル)/期限付き満了
FW森本貴幸(29)→アビスパ福岡/完全
FW大塚翔平(27)→未定
◆超WS編集部イチオシ選手

2017シーズン(J1) 25試合出場1得点
▽今シーズンのキープレーヤーは未来担うゲームメーカーの大島僚太だ。昨シーズンは細かなケガに悩まされながらも、リーグ戦25試合に出場し優勝に貢献すると、2年連続のJリーグ優秀選手賞を獲得。攻撃のスイッチを入れる縦パスだけでなく、鬼木監督就任後は守備面でも攻から守への切り替えの早さを徹底し、チームに欠かせない選手へ成長した。
▽また、今年1月には昨年9月に結婚していたことを事後報告で発表。公私ともに充実する川崎Fの背番号10が、クラブをリーグ連覇に導くだろう。
◆2018シーズンの予想布陣

DF:エウシーニョ、奈良竜樹、谷口彰悟、車屋紳太郎
MF:大島僚太、エドゥアルド・ネット
MF:家長昭博、中村憲剛、阿部浩之
FW:小林悠
▽主力メンバーが全員残留していることを考えると、昨年同様の[4-2-3-1]が基本フォーメーションとなるだろう。そして、現状ではスターティングイレブンに立つメンバーも昨シーズンと変わらないだろう。古巣復帰となったFW大久保嘉人は、主に2列目のポジションを任されることとなり、1トップには昨季得点王でリーグMVPにも輝いたFW小林悠が起用されることになる。
▽また、新戦力で確実にレギュラーに割って入ってきそうなのがMF齋藤学だ。しかし、昨年9月に負ったケガの影響で現在は長期離脱中。早くても春以降の復帰となる見込みで、その後のレギュラーポジション争いが待っている。独特な川崎Fのスタイルに慣れるのも、多少なりとも時間かかるだろうが、齋藤の本格的な復帰となる夏以降、川崎Fの2列目争いは激戦必至となる事は確かだ。
▽その他の新戦力では、流通経済大から加入した守田英正が出場機会を増やすだろう。セレッソ大阪とのFUJI XEROX SUPERCUP、AFCチャンピオンズリーグと公式戦2戦連続で途中出場している。守備固めとしての起用となるが、シーズン終盤にはレギュラー争いをするかもしれない。
◆常勝軍団になれるか勝負のシーズン【ノルマ:優勝争い】

(C)CWS Brains,LTD.
▽昨シーズンは最終節で首位に立っていた鹿島アントラーズを逆転し、悲願の初タイトルを獲得。リーグ王者として臨む新シーズンの目標は、リーグ連覇を含む国内3冠+AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の4冠となる。▽昨シーズンの主力を維持し、鬼木達監督2年目となるシーズン。シーズン中盤に見せた不安定さをなくすため、各ポジションに即戦力級の選手を補強。また、DF舞行龍ジェームズやDF武岡優斗らケガでシーズンを棒に振った選手も復帰が見込まれ、戦力としても整えられている。
◆守備に不安を残す補強【補強達成度:B】

(C)CWS Brains,LTD.
▽4冠を目指す川崎Fは、ストーブリーグを賑わせた。2017シーズンにFC東京へと完全移籍した元日本代表FW大久保嘉人が1年で復帰。また、同じ神奈川県のライバルである横浜F・マリノスのエースである日本代表MF齋藤学、鹿島アントラーズのFW赤崎秀平を獲得。昨季リーグ最多得点を記録した攻撃陣のさらなる強化に成功した。▽一方、攻撃陣とは対照的に守備陣では、大型補強は敢行せず。前述の武岡や舞行龍ジェームズの復帰を補強と換算。中盤は、大学時代にも獲得に乗り出していた湘南ベルマーレのMF下田北斗、左サイドを主戦場とするモンテディオ山形のMF鈴木雄斗、さらに、MF守田英正(流通経済大学)、MF脇坂泰斗(阪南大学)とルーキーも名獲得した。
【IN】
MF齋藤学(27)←横浜F・マリノス/完全
MF鈴木雄斗(24)←モンテディオ山形/完全
MF下田北斗(26)←湘南ベルマーレ/完全
MF守田英正(22)←流通経済大学/新加入
MF脇坂泰斗(22)←阪南大学/新加入
FW大久保嘉人(35)←FC東京/完全
FW赤崎秀平(26)←鹿島アントラーズ/完全
【OUT】
DF井川祐輔(35)→イースタンSC(香港)/完全
MF板倉滉(21)→ベガルタ仙台/期限付き
MF三好康児(20)→北海道コンサドーレ札幌/期限付き
MF可児壮隆(26)→ガイナーレ鳥取/完全
MF狩野健太(31)→未定
FWハイネル(27)→ポンチ・プレッタ(ブラジル)/期限付き満了
FW森本貴幸(29)→アビスパ福岡/完全
FW大塚翔平(27)→未定
◆超WS編集部イチオシ選手

(C)CWS Brains,LTD.
MF大島僚太(25)2017シーズン(J1) 25試合出場1得点
▽今シーズンのキープレーヤーは未来担うゲームメーカーの大島僚太だ。昨シーズンは細かなケガに悩まされながらも、リーグ戦25試合に出場し優勝に貢献すると、2年連続のJリーグ優秀選手賞を獲得。攻撃のスイッチを入れる縦パスだけでなく、鬼木監督就任後は守備面でも攻から守への切り替えの早さを徹底し、チームに欠かせない選手へ成長した。
▽また、今年1月には昨年9月に結婚していたことを事後報告で発表。公私ともに充実する川崎Fの背番号10が、クラブをリーグ連覇に導くだろう。
◆2018シーズンの予想布陣

(C)CWS Brains,LTD.
GK:チョン・ソンリョンDF:エウシーニョ、奈良竜樹、谷口彰悟、車屋紳太郎
MF:大島僚太、エドゥアルド・ネット
MF:家長昭博、中村憲剛、阿部浩之
FW:小林悠
▽主力メンバーが全員残留していることを考えると、昨年同様の[4-2-3-1]が基本フォーメーションとなるだろう。そして、現状ではスターティングイレブンに立つメンバーも昨シーズンと変わらないだろう。古巣復帰となったFW大久保嘉人は、主に2列目のポジションを任されることとなり、1トップには昨季得点王でリーグMVPにも輝いたFW小林悠が起用されることになる。
▽また、新戦力で確実にレギュラーに割って入ってきそうなのがMF齋藤学だ。しかし、昨年9月に負ったケガの影響で現在は長期離脱中。早くても春以降の復帰となる見込みで、その後のレギュラーポジション争いが待っている。独特な川崎Fのスタイルに慣れるのも、多少なりとも時間かかるだろうが、齋藤の本格的な復帰となる夏以降、川崎Fの2列目争いは激戦必至となる事は確かだ。
▽その他の新戦力では、流通経済大から加入した守田英正が出場機会を増やすだろう。セレッソ大阪とのFUJI XEROX SUPERCUP、AFCチャンピオンズリーグと公式戦2戦連続で途中出場している。守備固めとしての起用となるが、シーズン終盤にはレギュラー争いをするかもしれない。
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【明治安田J1リーグ第12節】 2025年4月16日(水) 19:00キックオフ ヴィッセル神戸(14位/12pt) vs 川崎フロンターレ(3位/17pt) [ノエビアスタジアム神戸] <h3>◆波に乗り切れない中で初連勝を【ヴィッセル神戸】</h3> 前節はアウェイで東京ヴェルディと対戦し、0-1でなんとか勝利を収めた神戸。今シーズンはここまで連勝も連敗もなく、3勝3分け3敗とイーブンの結果となっている。 3連覇を目指す王者としては寂しさもある序盤戦の戦い。ただ、勝ち点差はほとんどないため、上にも下にもいく可能性がある状況となっている。 その中で気掛かりなのは、やはり攻撃陣。今季の複数得点は2試合のみ。無得点も4試合あり、勝利した試合は全て1点差。守備陣の粘りがなければ、もっと勝ち点を落としていてもおかしくない。 迎える川崎Fは好調ぶりを見せており、神戸としてはしっかりと守備を固めて粘り強く戦うことがカギとなりそうだ。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:前川黛也 DF:酒井高徳、山川哲史、マテウス・トゥーレル、本多勇喜 MF:井手口陽介、扇原貴宏、宮代大聖 FW:エリキ、佐々木大樹、汰木康也 監督:吉田孝行 <h3>◆粘ってのドローはもう終えたい【川崎フロンターレ】</h3> 前節はアウェイでの清水エスパルス戦となった中、試合は1-1のドロー。これでリーグ戦3試合連続ドローとなり、勝ちきれない試合が続いている。 ただ、いずれの試合も相手にリードを許しながらも追いついてのドロー。勝ち点1を拾った結果となっており、悲観するものでもないと言える。 チームとしては攻撃力が戻ってきた中で、前節は決めきれずに1点止まり。調子が上がり切っていない神戸に対し、今節こそはしっかりと勝ち切りたいところだ。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:山口瑠伊 DF:佐々木旭、高井幸大、セサル・アイダル、三浦颯太 MF:河原創、山本悠樹 MF:伊藤達哉、脇坂泰斗、マルシーニョ FW:山田新 監督:長谷部茂利 2025.04.16 12:45 Wed3
【明治安田J1第11節まとめ】京都が史上初のJ1首位、柏が2位に浮上、首位福岡は清水に完敗
19日、20日にかけて明治安田J1リーグ第11節の10試合が各地で行われた。 <h3>【清水vs福岡】松崎快が3ゴールに絡み首位撃破</h3> 10位の清水エスパルス(勝ち点15)が首位のアビスパ福岡(勝ち点19)をホームに迎えた試合。在帝的に京都サンガF.C.に首位の座を明け渡している福岡は4連勝を目指した中、開始3分に清水の松崎快がいきなり先制ゴールを奪う。 しかし、福岡は9分に見木友哉が同点ゴール。首位を争う姿をしっかり見せたかと思われたが、清水は前半アディショナルタイムにマテウス・ブエノ、松崎が連続ゴール。後半はゴールが生まれず、3-1で清水が勝利し、福岡は8試合ぶりの黒星で首位陥落となった。 <h3>【湘南vs柏】柏が1点を守り2位に浮上</h3> 12位につける湘南ベルマーレ(勝ち点14)と5位の柏レイソル(勝ち点17)の一戦となった。 今シーズンは昨シーズンの残留争いが嘘かのように上位で争っている柏。湘南もこのところは失速しているが開幕3連勝を果たすなど、良い戦いを見せている。 試合は前半は互いに攻めるもこう着状態となりゴールレス。そのまま行くかと思われたが、48分に細谷真大が左サイドをドリブルで仕掛けると、グラウンダーのクロスをニアサイドで垣田裕暉がGKの前でダイレクトで蹴り込み、0-1で柏が勝利を収めた。 <h3>【横浜FCvsG大阪】またしても対戦は決着つかず</h3> 15位の横浜FC(勝ち点11)と13位のガンバ大阪(勝ち点13)の対戦。過去2試合はどちらもドローとなっている中で、この試合もこう着状態となっていく。 すると7分にCKの流れから、最後はンドカ・ボニフェイスが決めて横浜FCが先制。しかし、G大阪は15分に反撃。GK一森純のフィードをトラップした山下諒也が古巣相手にロングループシュートを決めた。 後半は横浜FCが押し込む展開となり、古巣対戦となった山田康太がネットを揺らしたがハンドでノーゴールに。G大阪も反撃したが、1-1のドロー。3試合連続のドローとなった。 <h3>【C大阪vsFC東京】調子が上がらない両者は痛み分け…</h3> 14位のセレッソ大阪(勝ち点12)と17位のFC東京(勝ち点9)の対戦。両チームともに新監督で迎えているシーズンだが、どちらも思うような結果が出ていない。 すると試合は6分、ボックス手前からのクロスをボックス内右でルーカス・フェルナンデスがヘッドで折り返すと、ラファエル・ハットンがヘディングで飛び込みC大阪先制する。 幸先良く先制したC大阪だったが、FC東京は19分に佐藤恵允がPKをしっかりと決めて同点に。その後は互いにゴールを奪えず、1-1のドローに終わった。 その他、唯一の19日開催となったアルビレックス新潟vs京都サンガF.C.は1-2で京都が勝利。先制を許すも、エースのラファエル・エリアス、奥川雅也ががゴールを奪い、1-2で勝利してクラブ史上初となるJ1首位に立つこととなった。 <h3>◆明治安田J1リーグ第11節</h3> ▽4/19(土) アルビレックス新潟 1-2 京都サンガF.C. 【新潟】 矢村健(前19) 【京都】 ラファエル・エリアス(後28) 奥川雅也(後41) ▽4/20(日) 横浜FC 1-1 ガンバ大阪 【横浜FC】 ンドカ・ボニフェイス(前7) 【C大阪】 山下諒也(前15) 清水エスパルス 3-1 アビスパ福岡 【清水】 松崎快(前3、前45+5) マテウス・ブエノ(前45+2) 【福岡】 見木友哉(前9) 名古屋グランパス 2-1 サンフレッチェ広島 【名古屋】 マテウス・カストロ(前40、後3) 【広島】 菅大輝(後37) ヴィッセル神戸 1-0 FC町田ゼルビア 【神戸】 オウンゴール(後17) ファジアーノ岡山 1-2 鹿島アントラーズ 【岡山】 佐藤龍之介(前44) 【鹿島】 チャヴリッチ(後5) ターレス・ブレーネル(後28) 川崎フロンターレ 0-0 東京ヴェルディ 湘南ベルマーレ 0-1 柏レイソル 【柏】 垣田裕暉(後3) セレッソ大阪 1-1 FC東京 【C大阪】 ラファエル・ハットン(前6) 【FC東京】 佐藤恵允(前19) 浦和レッズ 3-1 横浜F・マリノス 【浦和】 マテウス・サヴィオ(前45+8) 渡邊凌磨(後1) ダニーロ・ボザ(後43) 【横浜FM】 山根陸(後14) <span class="paragraph-title">【動画】垣田裕暉のゴールで柏が2位に浮上</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1913855842669023354?ref_src=twsrc%5Etfw">April 20, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.04.20 22:40 Sun4
課題も手応えも得た中で東京Vのリーグ未勝利は「5」に更新…主将MFの戦列復帰は追い風に
東京ヴェルディは20日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた明治安田J1リーグ第11節の川崎フロンターレ戦を0-0のドローで終えた。 上位相手のアウェイゲームで勝ち点1を持ち帰った結果を含め、現状のチームの課題と今後に向けたポジティブな要素も見いだす一戦となった。 先週末に行われた前節はヴィッセル神戸に0-1で敗れて6戦ぶりの黒星。直近のYBCルヴァンカップではブラウブリッツ秋田を延長戦の末に2-1で撃破し、ひとまず勝利を取り戻して5戦ぶりの勝ち点3を目指した一戦に臨んだ。 3連戦のラストマッチとなった東京Vに対して、対戦相手の川崎Fはサウジアラビアでの集中開催となるAFCチャンピオンズリーグエリート ファイナルズを1週間後に控える、7連戦のラストマッチ。 風上のアドバンテージに加え、疲労困憊のホームチームに身体の重さ、判断の鈍さも散見されたなか、前半は前線からのアグレッシブな守備、球際・切り替えで相手を圧倒。新体制移行でボール保持に固執しない川崎Fのスタイルはありながらも、自分たちのボールを保持しつつカウンターを仕掛ける場面も。 ただ、決定機はおろか前半に放ったシュートはMF福田湧矢がリズムを変えるためにあえて放ったミドルシュート1本のみ。足を振れるタイミングや中の準備ができている状況でクロスを上げられず、カウンターや崩しの局面での連携や精度の問題が目立った。 前半の揺さぶりによって後半勝負との見方もできたが、その後半では逆に後半勝負を意識しつつ前半に比べて重さがとれたホームチームに押し返される流れに。また、攻撃のギアアップを期待して投入したFW山見大登を“IN&OUT”とする交代策の問題もあって、エネルギーを再点火する展開に持ち込めず。守備陣の集中した対応でクリーンシートを達成したものの、試合を通したシュート数はわずか3本と攻撃面の明確な課題を払拭できなかった。 試合後の城福浩監督の会見では、両チームともに見せ場は多くなく膠着の印象が強かったこともあり、“IN&OUT”の形となった山見に注目が集まる形に。 奇しくも川崎F前の会見でリーグ戦でベンチスタートが続く背番号11の起用法に関する質問に対して、「効率性を意識しないで持てるものを、隙なくチャンスを逃すことなく攻守において発揮する」、「チームが尖ったものを見せるという部分で先頭になるぐらいのつもりでやってほしい」と語っていた指揮官は、今回の交代の経緯について献身性、ハードワークの部分でチームの基準に足るべきものを見せられなかったと苦言を呈した。 「後半は相手陣で奪い返すシーンがあまりにも少なかった。特に途中から出た選手に我々はああいう展開になるからこそ、ショートカウンターを打つための守備をしてほしかった」 「このチームが求めるものは、みんなが共有している。彼がもちろん攻撃のポジティブなものがあるのは十分承知していますし、だからこそ信じて最初のカードとして投入しました。ただ、相手も必死なので技術のミスはある。ハイスピードのなかで判断のミスもあります。ただ、姿勢に関して僕は絶対譲らないです。それをチームに示さなければいけない」 山見の“IN&OUT”は昨季に続く2度目。2-1で勝利した浦和レッズ戦において正確なプレースキックで決勝点をアシストしたが、「空中にあるボールとか誰のボールでもないときにアクションを起こすということを重要視している」と指揮官が常々語る部分でのハードワークが足りず、勝利をピッチの上で祝うことはできなかった。 ただ、その経験や常日頃から指摘される課題は山見自身も受け入れており、エースのFW木村勇大にしても同様の理由で、昨季や今季序盤戦でスタメンから外された過去もあり、一切の忖度も妥協も許さない指揮官の決断を真摯に受け止め、試合翌日から信頼回復へのハードワークに励むはずだ。 肝心の試合内容に関して指揮官は、ボール保持や神戸戦で明確な課題として言及した“戦う”部分での手応えを口に。一方で、常日頃から追求し続けるアタッキングサードでの質に加え、ゴールを奪うためのアグレッシブさを課題として挙げた。 「我々がボールを握ろうとしているプロセスのなかで、ボールはよく握ったと思います。相手を揺さぶりながら相手陣まで行くということは、かなり頻度は高かった。ただ、ファイナルサードのところの質と言ってしまえば、それで終わりですけども、最後の技術や落ち着き、判断のところは非常にもったいなかった」 「あれだけ余裕があるのであれば、ペナ周辺でももう少しいま我々が持てる技術のなかでも、足を振れるチャンスはもっとあったはず。ミドルサードのところまでがサッカーではなく、ファイナルサードのところが本当のサッカーなので、そこはもっと精度を上げていかなければいけない」 その指揮官の指摘に対しては、当事者の前線でプレーした福田も感じるところがあったという。 押し返された後半に関しては最も警戒すべきFWマルシーニョ、FWエリソンらの個人技を活かしたロングカウンターの脅威を感じる部分はあったが、前半は球際・切り替えで相手を凌駕していたなか、より大胆にボックス付近で足を振り、早いタイミングでクロスを入れるなど撥ね返されても前線と中盤のリカバリーパワーで波状攻撃に持ち込む大胆さも必要だったようにも見えた。 「ボールを持つだけではダメで、クロスを上げられるシーンも何回もあったし、僕たちもそこに入っていっていたので、『そこで上げないのか』みたいなところもあったりしました」 「もっとクロスを上げられるシーンがあったり、シュートを打てるところもあったと思いますし、大事にいきすぎているなと思いました。マルシーニョ選手が一番怖いところだったんですけど、そこも後ろが抑えてくれていたので、本当にリスクを負ってシュートだったり、クロスというシーンをもっともっと増やしたかった」 リーグ11試合7得点、且つ無得点試合が7試合という得点力不足は深刻。この現状に強い危機感を抱く守護神マテウスは前線の選手たちの献身やポテンシャルを認めながらも、あえて強い表現でここからの奮起を促している。 「攻撃のところで言えば、我慢のところの限界がもう来ている部分がある。もちろんチームのためにディフェンスをしている。走っているというところはありますけど、それは他のチームの選手も同じくやっていることで、言い訳にはならないところでもあります。そのなかで点を取らなければいけない責任というのは、前線の選手にはあると考えています」 現状の課題が改めて浮き彫りになったが、今後に向けたポジティブな要素も得られた。 シーズン序盤は安定感を欠いた守備だが、この試合ではここまでリーグ最多19得点を記録し6試合連続得点中だった川崎Fの攻撃を無失点で抑え込んだ。内容的にも後ろ重心で耐え抜くという形ではなく、イーブンな戦いのなかで多くの決定機を作らせなかった。 出場停止のMF綱島悠斗が不在のなか、DF千田海人が久々のリーグ戦出場となり、DF林尚輝のアクシデントで後半はウイングバックでスタートしたDF宮原和也がポジションを下げての対応となったが、試合を通して安定感を維持した。 さらに、チームにとってなによりのポジティブなニュースは、キャプテンを務めるMF森田晃樹の戦列復帰。第6節の名古屋グランパス戦の負傷から約1カ月の離脱を強いられ、今回の一戦ではほぼぶっつけ本番でのプレーとなったが、約30分の出場時間でしっかりと存在感を示した。 森田自身も「わりと自分のなかでは満足している」久々の実戦でまずまずの手応えを得ている。 「練習復帰してから1週間ぐらいでの今日の試合だったので、そこは様子を見ながらという感じでした。今日は30分ぐらいでしたけど、わりと自分のなかでは長い時間出られた。思ったより試合勘が鈍っている感じはなくて、結構うまく試合には入ったかなと思います」 その主将MF不在の期間には新加入のMF平川怜が完全にフィットし、試合ごとに存在感を増している。MF齋藤功佑を含め森田、平川とボランチのポジション争いが激化したという見方がある一方、この試合では齋藤がシャドーの一角でプレー。 今季アビスパ福岡へ完全移籍した昨季の主力MF見木友哉の不在も不振の理由のひとつに挙がるなか、万能型MF3選手の同時起用はビルドアップやチャンスメイク問題の解決策のひとつとなり得る。 その点について森田も「平川選手はつなぎの部分もできるし、前にも入っていける。ここ数試合を見ていてもチームの中心になっているぐらいの、本当にいいパフォーマンスをしていると思います。(齋藤)功佑くんもいますし、中盤のところで競争があると思いますが、今日みたいに3人同時に出ているときは、よりいいテンポでボールを動かしながら、攻撃につなげることができると思うので、そういう連携はすごく自分のなかで楽しみではあるかなと思います」と、今後の化学変化を期待している。 課題も手応えも得たなかでリーグ未勝利が「5」に更新された東京Vだが、25日にホームで戦う次節セレッソ大阪戦では後者をよりポジティブに変換し、6戦ぶりの白星を掴み取れるか。 2025.04.21 16:30 Mon5