主力負傷欠場のインテル、鬼門ルイジ・フェラリスに沈んで暫定4位後退《セリエA》

2018.02.18 06:41 Sun
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インテルは17日、セリエA第25節でジェノアとのアウェイ戦に臨み、0-2で敗戦した。

▽前節ボローニャ戦を救世主カラモーの活躍で9戦ぶりの勝利を手にした3位インテル(勝ち点48)は、イカルディやペリシッチ、ミランダらが負傷で欠場となった中、カラモーが引き続き先発となり、カンドレーバがスタメンに戻った。

▽2連勝中の12位ジェノア(勝ち点27)に対し、3トップに右からカラモー、エデル、カンドレーバと並べたインテルは立ち上がり、押し込まれる入りとなってしまう。すると9分、パンデフにGKハンダノビッチが強襲されてしまった。さらに11分、パンデフのインスウィングにかけたクロスが直接ゴールに向かい、バーを直撃。
▽ひやりとしたインテルは19分、カラモーに決定機。ボックス左からのエデルの好クロスにカラモーがボレー。しかし、ミートしきれず枠の上に外してしまった。

▽その後、徐々にポゼッションを上げたインテルは31分、ボックス手前左のカンドレーバが強烈なミドルシュートを浴びせるも、GKペリンのファインセーブに阻まれた。ハーフタイムにかけて膠着状態に陥っていた中、45分に失点する。ズカノビッチの左クロスをシュクリニアルがクリアにかかると、ボールがラノッキアに当たって自陣ゴールに吸い込まれた。
▽1点ビハインドで迎えた後半、インテルが押し込みにかかる中、パンデフにバイタルエリアを使われ、主導権を握りきれない。すると59分、ジェノアに追加点を奪われる。右CKの流れからボックス手前左のラクサールがミドルシュートを放つと、これをボックス中央のパンデフが絶妙なトラップで収めて反転。左足を振り抜いてネットを揺らした。

▽2点を追うインテルはヴェシーノに代えてラフィーニャを投入。そのラフィーニャの投入でボールの回りがスムーズになると、71分にはカラモーがミドルシュートでゴールに迫った。

▽しかし、終盤にかけてはチャンスを生めず、0-2のまま敗戦。鬼門となっているルイジ・フェラリスで対ジェノア戦5連敗となり、暫定4位に後退している。

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