W杯予選を見据える高倉監督「欧州での経験値を積みながらなでしこらしいサッカーを突き詰めていきたい」《アルガルベカップ》
2018.02.09 15:51 Fri
▽日本サッカー協会(JFA)は9日、28日から3月7日まで行われるアルガルベカップ2018に臨むなでしこジャパンのメンバーを発表した。
◆高倉監督(なでしこジャパン)
──MF有吉佐織が久々の招集となったが、選手の適性を考えてどういったプレーを期待しているか
「有吉選手は昨年の大会でヒザにケガを負ってしまいましたけど、順調に回復したため招集に至りました。有吉選手は代表でも所属チームでもサイドバックでプレーすることが多かったですが、経験もありますし、テクニックもありますので、中盤で多くの仕事を期待しています。中盤やサイドバックを含めて有吉選手にとって、どのポジションが一番合っているかを試してみたかったということもあり、変化をもたらす意味でも中盤登録にしました」
「選手の起用についてはどの選手でも適正ポジションを探していきたいです。選手にもずっと言っているように、2つ以上のポジションが出来るようにプレーの幅を持ってもらいたいと思っています」
──高倉監督が指揮するなでしこジャパンでMF長谷川唯に期待するプレーは?
「長谷川選手は技術も高く運動量も多いので、積極的にボールに絡んでシンプルにゴールに向かっていくという点で良さを感じています。長谷川選手の良さだけを引き出すのではなく、チーム全体でどれだけボールを動かせるかに磨きをかけたいです」
──4月のW杯予選ではアジア勢との対戦になるが、今回のヨーロッパでの大会を通じて何を想定されているのか
「アジアの戦いと世界との戦いというのではチーム内での微調整は必要になると思います。チームの経験値を考えると、様々な国の相手と戦いながら選手たちにも自身のプレーとチームのプレーを調整できるようになってもらいたいです。今季は非常に力がある3チームとの対戦ということで、選手がどのような応用力を見せてくれるのか期待しています」
「市瀬選手は非常にクレバーな選手です。恐らくセンターバックでの起用になりますが、大事に使いながらどれくらい回復しているのかをしっかり判断していきたいと思います」
──4月のW杯予選や本戦に向けてどのようなチームの色を出していきたいと考えているか
「私はいつも危機感を持って監督をしていますし、選手個々の巧さ・強さ・速さという面やプレーの強度に関しては世界のトップと戦う中で、日本はどうしても劣る部分があります」
「しかし、それは選手と話しながら改善に努めていますし、私としては、巧さと賢さを日本の武器として世界に挑んでいきたいと思っています。選手のより深いサッカー理解と技術の向上、応用力、忍耐力、いろんな要素を全体的に上げていきながらなでしこらしいサッカーを突き詰めていきたいと思います」
──高倉監督にとってより本格的な戦いがこれから始まるかと思いますが、その挑戦への意気込みと心境は?
「多くの親善試合や大会があるたびに『優勝を狙う』と言ってきた中で、結果がなかなか伴わなくて、私自身嘘ばかりついていると思っているのですが、選手に経験を積ませるという部分と、勝たせるという部分で長らく葛藤があります」
「しかし、前回のE-1で負けてから、選手が深く感じているというのを目の当たりにしたので、長く日本代表を背負ってきた以前の選手が持っていた自覚と覚悟というところでは少し前に進んでいるような気がしています。その中で、本格的な試合が目の前に来るときに誰がどのような強さを見せてくれるのかに期待しながら、私自身は選手と共に常に勝利を目指して戦っていきたいと思います」
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▽高倉監督は4月から始まるワールドカップ(W杯)予選に向けて、チームの成長を促すことを目的に今回のメンバー構成に至ったことを説明。昨年12月のEAFF E-1サッカー選手権では北朝鮮女子代表に3連覇を許す結果に悔しい経験をしたことから、チーム全体で勝利への強い意欲を示した。▽なでしこジャパンは、オランダ女子代表(28日)、アイスランド女子代表(3月2日)、デンマーク女子代表(3月5日)と対戦。今大会に向けてMF有吉佐織(日テレ・ベレーザ)やMF長谷川唯(日テレ・ベレーザ)、DF市瀬菜々(マイナビベガルタ仙台レディース)に対する期待を口にし、来るW杯予選やその先の本戦に向けて、現在の心境やチーム方針を語った。──MF有吉佐織が久々の招集となったが、選手の適性を考えてどういったプレーを期待しているか
「有吉選手は昨年の大会でヒザにケガを負ってしまいましたけど、順調に回復したため招集に至りました。有吉選手は代表でも所属チームでもサイドバックでプレーすることが多かったですが、経験もありますし、テクニックもありますので、中盤で多くの仕事を期待しています。中盤やサイドバックを含めて有吉選手にとって、どのポジションが一番合っているかを試してみたかったということもあり、変化をもたらす意味でも中盤登録にしました」
「選手の起用についてはどの選手でも適正ポジションを探していきたいです。選手にもずっと言っているように、2つ以上のポジションが出来るようにプレーの幅を持ってもらいたいと思っています」
──高倉監督が指揮するなでしこジャパンでMF長谷川唯に期待するプレーは?
「長谷川選手は技術も高く運動量も多いので、積極的にボールに絡んでシンプルにゴールに向かっていくという点で良さを感じています。長谷川選手の良さだけを引き出すのではなく、チーム全体でどれだけボールを動かせるかに磨きをかけたいです」
──4月のW杯予選ではアジア勢との対戦になるが、今回のヨーロッパでの大会を通じて何を想定されているのか
「アジアの戦いと世界との戦いというのではチーム内での微調整は必要になると思います。チームの経験値を考えると、様々な国の相手と戦いながら選手たちにも自身のプレーとチームのプレーを調整できるようになってもらいたいです。今季は非常に力がある3チームとの対戦ということで、選手がどのような応用力を見せてくれるのか期待しています」
──DF市瀬菜々について、久々に代表に復帰させた理由は?
「市瀬選手は非常にクレバーな選手です。恐らくセンターバックでの起用になりますが、大事に使いながらどれくらい回復しているのかをしっかり判断していきたいと思います」
──4月のW杯予選や本戦に向けてどのようなチームの色を出していきたいと考えているか
「私はいつも危機感を持って監督をしていますし、選手個々の巧さ・強さ・速さという面やプレーの強度に関しては世界のトップと戦う中で、日本はどうしても劣る部分があります」
「しかし、それは選手と話しながら改善に努めていますし、私としては、巧さと賢さを日本の武器として世界に挑んでいきたいと思っています。選手のより深いサッカー理解と技術の向上、応用力、忍耐力、いろんな要素を全体的に上げていきながらなでしこらしいサッカーを突き詰めていきたいと思います」
──高倉監督にとってより本格的な戦いがこれから始まるかと思いますが、その挑戦への意気込みと心境は?
「多くの親善試合や大会があるたびに『優勝を狙う』と言ってきた中で、結果がなかなか伴わなくて、私自身嘘ばかりついていると思っているのですが、選手に経験を積ませるという部分と、勝たせるという部分で長らく葛藤があります」
「しかし、前回のE-1で負けてから、選手が深く感じているというのを目の当たりにしたので、長く日本代表を背負ってきた以前の選手が持っていた自覚と覚悟というところでは少し前に進んでいるような気がしています。その中で、本格的な試合が目の前に来るときに誰がどのような強さを見せてくれるのかに期待しながら、私自身は選手と共に常に勝利を目指して戦っていきたいと思います」
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