乾フル出場のエイバルは2戦連続追いついてバスク自治州ダービーでドロー《リーガエスパニョーラ》

2018.01.27 07:09 Sat
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第21節、アスレティック・ビルバオvsエイバルが26日に行われ、1-1のドローに終わった。なお、エイバルのMF乾貴士はフル出場した。
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▽12位のビルバオ(勝ち点26)と8位のエイバル(勝ち点28)によるバスク自治州ダービー。前節、下位に低迷するマラガと引き分けて2戦未勝利のエイバルは、バスクの雄とのアウェイゲームで3試合ぶりの勝利を目指した。先発には乾やアレホの主力に加え、オレジャーナやパペ・ディウフと今冬獲得した新戦力が先発に並んだ。一方、同じく3試合ぶりの勝利を目指すビルバオは今冬のマンチェスター・シティ移籍が報じられるDFラポルテがベンチメンバーを外れた。▽立ち上がりからダービーらしい拮抗した攻防が繰り広げられる中、エイバルのミスからホームチームに決定機が訪れる。11分、ロングボールに対してDFフンカが不用意にGKへのバックパスを出すと、GKドミトロビッチがキャッチし切れず、イニャキ・ウィリアムズにゴール前へ抜け出される。しかし、ここはドミトロビッチのリカバリーで事なきを得る。
▽その後は再び中盤での潰し合いが目立つ中、互いに最終ラインのミスから決定機を作り合うが、先制点を奪うまでには至らず。何とか局面を打開したい乾は前線からの積極的なプレスやサイドバックのフンカとの連係で幾度かチャンスを作りかかるが、相手の守備にことごとく跳ね返される。それでも、前半終盤のビルバオの攻勢を凌いだエイバルはゴールレスで試合を折り返した。

▽やや見せ場を欠く展開が続いたものの、後半立ち上がりにいきなりゴールが生まれる。50分、快足を飛ばしてボックス右に抜け出したウィリアムズが絶妙な浮き球のクロスを送ると、ファーで完全にフリーとなったアドゥリスが冷静に頭で流し込み、ホームチームが先制点を奪う。
▽失点後もバタバタした展開が続くエイバルは62分、アレホを下げてシャルレスを投入。この交代でキケ・ガルシアとシャルレスを2トップに配した本来の[4-4-2]にシステム変更。すると、このシステム変更が流れを変える。

▽シャルレスの投入で前線の収まりに加え、空中戦の勝率が上がったエイバルはここから攻勢に転じる。そして、73分にはボックス手前でボールを収めたシャルレスが右で自身を追い越すオレジャーナをオトリにしつつ右足のシュート。これは相手DFに当たってゴール前にこぼれるも、すかさずこぼれ球に反応したキケがゴール右隅に蹴り込んだ。

▽この同点ゴールで完全に勢いづいたエイバルは足の止まり始めたビルバオに対して、得意のハードプレスからショートカウンターを仕掛けていく。乾も球際の勝負で互角以上に渡り合いながら、2トップ目掛けたクロスでチャンスに絡む。だが、引き分けやむなしとやや守備的な終盤の戦いを見せたビルバオ相手に逆転ゴールを奪うまでには至らず。白熱のバスク自治州ダービーは痛み分けのドローに終わった。

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