福岡の東京五輪世代DF冨安健洋、ベルギー1部移籍が正式決定

▽アビスパ福岡は8日、U-20日本代表DF冨安健洋(19)がジュピラー・プロ・リーグのシント=トロイデンVV(ベルギー)に完全移籍することを正式発表した。本日13時より会見と壮行会が行われる。

▽世代別代表歴も豊富な福岡アカデミー育ちの冨安は、高校2年だった2015年に2種登録選手としてトップチームの公式戦にクラブ史上最年少で出場。2016年にプロ契約を結ぶと、そのままレギュラーに定着した。昨シーズンは、5月にU-20ワールドカップ全4試合に出場。福岡でも主力として、明治安田生命J2リーグ35試合1ゴールをマークした。

▽2020年に行われる東京オリンピックでも主力として活躍が期待される冨安は、憧れとしてきた海外挑戦決定を受け、クラブ公式サイトで次のようにコメントしている。
「この度、ジュニアユースから含めると7年間お世話になったアビスパ福岡を離れ、移籍する決意をしました。この7年間、アビスパ福岡でなければここまでくることが出来なかったと思います。アビスパ福岡に携わる全ての方々に支えられ成長することができました。本当に感謝しています」

「しかし、まだ何かを成し得たわけでもありませんし、掴み取ったわけでもありません。これからたくさんの高い壁があると思いますが、アビスパのプライドを持って自分らしくひとつひとつ超えていきたいと思います」「J1に昇格出来ずにチームを出て行き、それでも応援して下さいというのは無責任です。でも、ぼくは常にアビスパのことを応援し続けますし、アビスパの躍進に対し、刺激を受けさせていただくと思います。心の片隅でいいので応援していただけると嬉しいです。本当に7年間お世話になりました。ありがとうございました」

▽シント=トロイデンVVは、日本のネット関連会社『DMM.com』が経営権を取得したベルギー1部のクラブ。かつてFW小野裕二(サガン鳥栖)が所属したことでも知られ、今シーズンはここまでリーグ戦6位に位置している。