ヴェンゲル、自身のメモリアルゲームを台無しにした天敵ディーン主審に激怒

2018.01.01 06:15 Mon
Getty Images
アーセナルは12月31日、プレミアリーグ第21節でWBAとのアウェイ戦に臨み、1-1で引き分けた。この試合後、アーセン・ヴェンゲル監督は相手に“疑惑のPK”を与えたマイク・ディーン主審に対して、激しい怒りを見せた。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えている。

▽2017年最終戦となった今回の一戦で連勝を目指した6位アーセナル(勝ち点37)は、第2節以来勝利のない最下位WBA(勝ち点15)に対し、試合の主導権を握る。しかし、相手の守備をなかなか崩し切れない。それでも、試合終盤の83分にボックス手前の好位置で得たFKの場面でFWアレクシス・サンチェスが直接狙うと、壁の間を抜いたボールが相手MFジェームズ・マクレーンのオウンゴールを誘い、先制に成功した。

▽しかし、直後の88分には古巣対戦となったDFキーラン・ギブスがボックス内で浮かしたボールがDFカラム・チャンバースの腕に当たると、ディーン主審はチャンバースのハンドと判断し、WBAにPKを与える。通常、至近距離から接触回避不可能なボールが腕に当たった場合、叩き落とすなど意図的な動きがなければ、ハンドが取られない規則となっているため、アーセナル側は猛抗議も判定は覆らず。結局、これをFWジェイ・ロドリゲスに決められ、格下相手の痛恨ドローとなった。
▽ヴェンゲル監督にとってこの一戦は、マンチェスター・ユナイテッドを率いた名将サー・アレックス・ファーガソン氏の記録を抜くプレミアリーグ歴代最多811試合目の指揮となるメモリアルゲームだっただけに悔しさはひとしおだ。

▽同試合後、PKの判定に関する質問を受けたヴェンゲル監督は、相手に“疑惑のPK”を与えたディーン主審の判定に激怒した。
「(質問した記者に対して)君はどう思った? 私の考えではあれはペナルティではなかった。あれはハンドではないし、意図的なものではなかった」

「主審はあの場面をちゃんと見ていなかったと思う。我々はこういった判定の場面を何度も見ており、私は怒っている」

「我々はこれまでもこういった判定を何度も何度も繰り返し見てきた。我々も数年前からレフェリーがプロフェッショナルになるため、共に努力してきた。だが、以前から改善はない」

「現在、ヨーロッパにおいてプロフェッショナルレフェリーがいる国はイタリアとイングランドだけだ。しかし、イングランド人のレフェリーで次のワールドカップを捌く人間は1人もいない」

「しかし、全ては問題ない。彼らはアンタッチャブルな存在であり、我々は彼らに対して一言も発することができない。彼らを裁くのは私だけではない」

▽なお、以前から一部でアーセナルの宿敵トッテナムサポーターと疑われているディーン主審とアーセナルの相性はすこぶる悪く、プレミアリーグでの通算成績は22勝12敗18分けとなっている。

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