高倉監督、東アジア制覇へ選手たちに喝「失敗を怖がっているようではあのプレッシャーをかわすことはできない」《EAFF E-1サッカー選手権》
2017.12.11 23:02 Mon
▽なでしこジャパンは11日、EAFF E-1サッカー選手権の第2戦で中国女子代表をフクダ電子アリーナに迎え、1-0で勝利した。
「1-0で勝つことができたことはチームにとって非常に良かったなという思いがあります。今日は新しいシステムを4-1-4-1を試し、新しい選手も短期間での連戦なので思い切って起用しました」
「中国は非常に良いチームでしたけど、チーム全体で試合をしていこうと試合に入りました。自分たちが想像していたような日本らしくボールを支配しながら積極的にゴールに向かっていくという部分は、ほとんど出せなかったと感じています」
「攻守ともに課題は多いです。勝てたことは一つのチームの力として第3戦のDPR(北朝鮮)との試合に全力でぶつかっていきたいです」
「やはりボールを奪った瞬間や保持している時に落ち着いてボールを動かすことができなかったことやスピードアップのタイミングの部分でコントロールできていれば、全く違った展開になったのかなと思います」
「とにかく自分たちのミスが多く、リズムに乗ることができませんでした。逆に中国の力強いドリブルやカウンターを受けているうちにチームに隙がなくなってしまいました。阪口(夢穂)や鮫島(彩)はそういう部分で落ち着かせようとプレーしてくれましたけど、やはり経験の少ない選手たちが多いということもあります。そういう部分で自分たちの首を締めてしまいました」
──苦しい中でも決めてくれたFW田中美南の評価
「彼女も私が代表監督になってからずっと呼び続けている選手です。少しずつ経験する中で自分の得意であるポストプレーを試合で出しながら自信を深めていっているなと感じています。それと同時に点を獲るんだという強い気持ちも感じています。今日は点を奪ってくれたことでストライカーとしての仕事を一つやってくれたなと思います」
──若い選手たちを継続して起用していくと思うが、強いて言うなら求めることはどんなことか
「我慢ですね。今日も胃が痛いです(笑) やはり落ち着いてやれとかしっかり判断してやれとか慌てるなという声を外から言っても、試合に出場しているのは本人なので、なかなか負のスパイラルから抜け出すことはできません。必死に戦ってくれてはいますけど、こういうゲームを繰り返して、客観的に映像を観て自分たちのプレーを振り返っていくことで落ちつてい試合を進めるようになってほしいなと思います」
「ここでも学べる選手と学べない選手の差があり、我慢して使っても伸びてこない選手もいます。その部分の見極めを私自身がしなくてはいけません。ただ、どの選手も本人なりには非常にファイトしてくれています。今日の勝利は選手たちが掴み取った勝利だと思います」
──最終戦の北朝鮮はパワフルなプレッシングにどう対抗するか
「パッとかわしていきたいというイメージはあります。ただ、DPRはよく鍛えられた良いチーム。次は優勝を懸けた戦いになるので、非常に高いモチベーションでくると思います。日本の選手たちは失敗を怖がっているようではあのプレッシャーをかわすことはできません。自分たちのサッカーを信じて先手を取っていくと言う部分で日本らしいボール回しでかわしていきたいというイメージがあります」
「今日もそういう思いで選手たちを送り出しましたけど、中国のプレスが非常に速かったです。当たりも強かったです。そこで2、3回引っかかってしまうと勇気あるプレーが出せなくなります。あと3日あるので映像を観たり、各選手の役割、チームとしての点を奪い方や守備を確認して行きたいです」
──初陣の時に「いろんな選手を使いながら勝っていきたい」と言っていたが、今日はそういう部分で手応えを感じているか
「なでしこが再び世界一に向かうという強い思いを持って、可能性のある選手を試しています。日本国内で良いプレーをしているものと、世界で戦っていくものでレベルが違うのではないかと言うことを選手たちが感じ始めていると思います」
「チャンスを与えながらではありますけど、私自身は戦える選手とそうでない選手を厳しく見極めているつもりでいます。その中でE-1という素晴らしい大会でアジアの強豪と戦えることができ、勝つことができていることは嬉しく思います。次は全力で勝ちに行きたいと思います」
──今日フル出場を果たしたMF隅田凜に期待することは
「隅田はU-20の頃からよく見ていた選手です。テクニックは非常に高いですし、ボールさばきも良いモノを持っています。ボール奪取も鋭いです。ただ、まだ身体が出来上がっていない部分で当たりに弱いところがあります。自分たちのボールになった時につなぎ切るということを期待しています」
「その場所で奪われたり、逆に奪いきれなかったりというところを課題にして取り組んで欲しいなと思っていますし、彼女自身もそれを理解しながらプレーしてくれています。彼女はまだまだ伸びると思っています。少し時間がかかるかもしれないですけど、継続して使っていけたらと思います」
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▽なでしこジャパンを率いる高倉麻子監督は試合後会見に出席し、今日の試合内容に関しては、「日本らしさが出せなかった」と反省。優勝が懸かる次戦の力強いプレッシングをかけてくる北朝鮮代表戦に向けて「失敗を怖がっているようではあのプレッシャーをかわすことはできない」と選手たちに要求した。◆高倉麻子監督(なでしこジャパン)「1-0で勝つことができたことはチームにとって非常に良かったなという思いがあります。今日は新しいシステムを4-1-4-1を試し、新しい選手も短期間での連戦なので思い切って起用しました」
「攻守ともに課題は多いです。勝てたことは一つのチームの力として第3戦のDPR(北朝鮮)との試合に全力でぶつかっていきたいです」
──試合をコントロール仕切れなかった原因は
「やはりボールを奪った瞬間や保持している時に落ち着いてボールを動かすことができなかったことやスピードアップのタイミングの部分でコントロールできていれば、全く違った展開になったのかなと思います」
「とにかく自分たちのミスが多く、リズムに乗ることができませんでした。逆に中国の力強いドリブルやカウンターを受けているうちにチームに隙がなくなってしまいました。阪口(夢穂)や鮫島(彩)はそういう部分で落ち着かせようとプレーしてくれましたけど、やはり経験の少ない選手たちが多いということもあります。そういう部分で自分たちの首を締めてしまいました」
──苦しい中でも決めてくれたFW田中美南の評価
「彼女も私が代表監督になってからずっと呼び続けている選手です。少しずつ経験する中で自分の得意であるポストプレーを試合で出しながら自信を深めていっているなと感じています。それと同時に点を獲るんだという強い気持ちも感じています。今日は点を奪ってくれたことでストライカーとしての仕事を一つやってくれたなと思います」
──若い選手たちを継続して起用していくと思うが、強いて言うなら求めることはどんなことか
「我慢ですね。今日も胃が痛いです(笑) やはり落ち着いてやれとかしっかり判断してやれとか慌てるなという声を外から言っても、試合に出場しているのは本人なので、なかなか負のスパイラルから抜け出すことはできません。必死に戦ってくれてはいますけど、こういうゲームを繰り返して、客観的に映像を観て自分たちのプレーを振り返っていくことで落ちつてい試合を進めるようになってほしいなと思います」
「ここでも学べる選手と学べない選手の差があり、我慢して使っても伸びてこない選手もいます。その部分の見極めを私自身がしなくてはいけません。ただ、どの選手も本人なりには非常にファイトしてくれています。今日の勝利は選手たちが掴み取った勝利だと思います」
──最終戦の北朝鮮はパワフルなプレッシングにどう対抗するか
「パッとかわしていきたいというイメージはあります。ただ、DPRはよく鍛えられた良いチーム。次は優勝を懸けた戦いになるので、非常に高いモチベーションでくると思います。日本の選手たちは失敗を怖がっているようではあのプレッシャーをかわすことはできません。自分たちのサッカーを信じて先手を取っていくと言う部分で日本らしいボール回しでかわしていきたいというイメージがあります」
「今日もそういう思いで選手たちを送り出しましたけど、中国のプレスが非常に速かったです。当たりも強かったです。そこで2、3回引っかかってしまうと勇気あるプレーが出せなくなります。あと3日あるので映像を観たり、各選手の役割、チームとしての点を奪い方や守備を確認して行きたいです」
──初陣の時に「いろんな選手を使いながら勝っていきたい」と言っていたが、今日はそういう部分で手応えを感じているか
「なでしこが再び世界一に向かうという強い思いを持って、可能性のある選手を試しています。日本国内で良いプレーをしているものと、世界で戦っていくものでレベルが違うのではないかと言うことを選手たちが感じ始めていると思います」
「チャンスを与えながらではありますけど、私自身は戦える選手とそうでない選手を厳しく見極めているつもりでいます。その中でE-1という素晴らしい大会でアジアの強豪と戦えることができ、勝つことができていることは嬉しく思います。次は全力で勝ちに行きたいと思います」
──今日フル出場を果たしたMF隅田凜に期待することは
「隅田はU-20の頃からよく見ていた選手です。テクニックは非常に高いですし、ボールさばきも良いモノを持っています。ボール奪取も鋭いです。ただ、まだ身体が出来上がっていない部分で当たりに弱いところがあります。自分たちのボールになった時につなぎ切るということを期待しています」
「その場所で奪われたり、逆に奪いきれなかったりというところを課題にして取り組んで欲しいなと思っていますし、彼女自身もそれを理解しながらプレーしてくれています。彼女はまだまだ伸びると思っています。少し時間がかかるかもしれないですけど、継続して使っていけたらと思います」
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