ラスベガスで奮闘するMF田島翔、MLS参入に向け「夢ではなく実現できるよう必死に頑張る」

2017.06.27 21:00 Tue
▽MLS(メジャーリーグ・サッカー)への参入を目指し2016年に設立されたラスベガスシティFCに所属する日本人MF田島翔(34)から近況が届いた。
PR
▽ラスベガスのプロスポーツとして初めて日本企業がスポンサーになったラスベガスシティFC。スポンサーには、昨年会社設立20周年を迎えた観光ツアー会社・ネバダ観光サービス(代表 依田和恵)がつき、それを記念してチームから背番号「20」の新ユニフォームがプレゼントされたとのことだ。
設立20周年を迎えたネバダ観光サービスの依田和恵社長(前列右)らと記念撮影
▽ネバダ観光サービスの依田社長は、田島について「ラスベガスで頑張る日本人を応援したいですし、ラスベガスを盛り上げてもらいたい」と激励。田島は「アメリカでまだ実績のない僕に、応援と期待でチームスポンサーになってくださり、ただただ感謝しかありません。ラスベガスのユニフォームに誇りと責任を持ってプレーしています」と感謝の気持ちを述べた。なお、田島は、今後ネバダ観光サービスとともに、日本・ラスベガスの子供たちのサッカー交流、様々な体験学習など企画していく予定とのことだ。▽FC琉球やロアッソ熊本などでプレーした田島が所属するラスベガスシティFCは、5月に監督が交代。これまでコーチを務め、現役時代はロサンゼルス・ギャラクシーでもプレーしたことがあるメキシコ人指揮官のチェオ氏が就任。田島はこれまでトップ下でプレーをしてきたが、左サイドでのプレーを直訴。そのパフォーマンスを見たチェオ監督も評価し、田島は左サイドでプレーすることとなり、鍵を握る選手として厚い信頼を寄せられ「次期リーグ戦では全試合90分出場してもらう」と期待を寄せている。
▽田島はサイドでのプレーについて「気温45度の中、34歳の僕が何度もダッシュを繰り返すポジションになったのはキツさもありますが、やっぱりサイドは楽しい」と語り、チームのウィークポイントでもあったサイドでのプレーに自信をうかがわせた。

▽また、チェオ監督は田島の俊敏性、判断力、テクニックを評価しているとのこと。田島は「毎年オフに地元・北海道のフットサルチームのエイトビートに所属し(2013年にはシュライカー大阪サテライト所属)、フットサルに取り組む事でそれらが養われ、ラスベガスで本当に生かされている」と語り、トレーニングとしてフットサルを取り込む重要性を感じているようだ。
▽アメリカではインドアサッカーも盛んであり、「サッカーのトレーニングの一環として、フットサル同様、インドアサッカーも取り組むつもり」と田島はコメント。「34歳で技術的な向上は緩やかかもしれませんが、これまでと違うトレーニングの取り組みや食事改善などでまだまだ進化できると思いますし、現役へのこだわりはラスベガスでさらに強くなりました」と、新天地であるラスベガスで更なるサッカー人生を歩む決断をしたようだ。

▽また、MLSを目指すラスベガスシティFCにとって朗報も。現在は5部に相当する独立リーグUPSL(ユナイテッド・プレミアサッカーリーグ)に所属するラスベガスシティFCだが、来シーズンから3部に相当するNPSL(ナショナル・プレミアサッカーリーグ)に昇格することが決定。100チーム以上が所属するリーグに所属し、MLSへの参入を目指すことになる。

▽田島はクラブの目標でもあるMLS参入に向け「Jリーグなどとは違い、入れ替え戦のないアメリカサッカー。だからこそ、MLS参入を夢ではなく実現できるよう必死に頑張ります」とコメント。また、「日本人の僕はラスベガス在住の日本人の方々に注目や応援をしていただけるようにグランドでのプレーはもちろん、グランド外でもサッカー教室など活動の幅を広げていきたいと思います」と語り、ホームタウンであるラスベガスでのサッカーの発展に尽力することを誓った。

▽UPSLは6月24日をもってリーグ戦が一時中断。9月から再び行われる。田島はここまでのリーグ戦で2ゴール1アシストを記録している。

PR

田島翔の関連記事

ロアッソ熊本やFC琉球、スペイン、アメリカなど海外7カ国でプレーした田島翔(38)が神奈川3部の江の島FCに加入する事が決まった。 北海道出身の田島は、函館工業高校を卒業後、シンガポールのクレメンティ・カルサFC(現:バレスティア・カルサFC)と練習生契約。その後、2004年に沖縄県リーグ1部のFC琉球と契約する 2022.03.21 20:52 Mon
▽一般財団法人First-Mover Foundation(本社:大阪市中央区 以下:FMF)が、2018年からアメリカ4部相当リーグのUPSL(ユナイテッドプレミアサッカーリーグ)に所属するラスベガスシティFCの経営に参入する事を発表した。 ▽ラスベガスシティFCには、かつてロアッソ熊本でもプレーしたMF田島翔 2018.02.13 22:34 Tue
写真提供:Las Vegas City FC▽MLS(メジャーリーグ・サッカー)への参入を目指し2016年に設立されたラスベガスシティFCが、かつてロアッソ熊本に所属したMF田島翔(34)の入団会見を行った。 ▽田島は、函館工業高校を卒業後、シンガポールのクレメンティ・カルサFC(現バレスティア・カルサFC)と練 2017.05.26 21:00 Fri

メジャーリーグ・サッカー(MLS)の関連記事

高丘陽平の所属するバンクーバー・ホワイトキャップスは25日、ヴァンニ・サルティーニ監督(48)の退任を発表した。 チームを去るサルティーニ監督は、公式サイトで以下のようにコメントしている。 「これまで3年3ヶ月の間、バンクーバー・ホワイトキャップスFCの監督を務めさせていただき、本当に光栄に思っている。この 2024.11.26 08:30 Tue
インテル・マイアミがアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(37)との契約延長を計画しているようだ。 2023年夏に加入したメッシは舞台をアメリカに移してからもリーグスカップでトロフィーに導いたりとさすがの活躍ぶり。今年はケガやコパ・アメリカで離脱時期もあったが、公式戦22試合で21得点11アシストの数字を残した。 2024.11.25 17:35 Mon
インテル・マイアミは22日、ヘラルド・マルティーノ監督(61)の個人的な事情による退任を発表した。 “タタ”こそマルティーノ氏はバルセロナや、アルゼンチン代表、メキシコ代表などの監督を歴任後、2023年夏からインテル・マイアミを指揮。リオネル・メッシや、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバの元バルセロナ3人衆 2024.11.23 09:35 Sat
メジャーリーグ・サッカー(MLS)のシンシナティFCは21日、セルクル・ブルージュからトーゴ代表FWケビン・デンキー(23)を完全移籍で獲得した。契約期間は2028年12月31日までで、1年間の延長オプションが付随している。 アメリカに活躍の場を移したデンキーは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「こ 2024.11.22 00:35 Fri
ウェスタン・シドニー・ワンダラーズに所属する元スペイン代表MFフアン・マタが、2025年シーズンからMLS(メジャーリーグサッカー)に参加するサンディエゴFCに投資し、共同オーナーとなった。 キャリアの絶頂期ではバレンシアやチェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなどでもプレーしたマタ。昨夏にガラタサライと契約切 2024.11.21 08:30 Thu

田島翔の人気記事ランキング

1

昨季は日本人初のサンマリノ1部でプレー、7カ国を渡り歩いた元熊本の田島翔が神奈川県3部の江の島FCへ加入

ロアッソ熊本やFC琉球、スペイン、アメリカなど海外7カ国でプレーした田島翔(38)が神奈川3部の江の島FCに加入する事が決まった。 北海道出身の田島は、函館工業高校を卒業後、シンガポールのクレメンティ・カルサFC(現:バレスティア・カルサFC)と練習生契約。その後、2004年に沖縄県リーグ1部のFC琉球と契約すると、九州サッカーリーグ、JFLを経験。2009年に地元・北海道サッカーリーグのノルブリッツ北海道に入団。その後は、当時スペイン5部のTSKロセスにテスト入団しプレー。2012年にはロアッソ熊本に加入し、日本では初のプロ契約を結ぶ。 熊本は1年での退団となったが、翌年にフットサルに転向し、Fリーグのシュライカー大阪のサテライトチームと契約。半年で退団すると、2014年にはオークランド・シティ(ニュージーランド)に加入。2015年には日本へ復帰すると十勝フェアスカイFC(現:北海道十勝スカイアース)に加入。その後はアメリカに渡り、マイアミ・ユナイテッドFC、ラスベガス・シティFCでプレーすると、韓国のソウル・ユナイテッドFC、日本のFC函館ナチャーロでプレー。2020年12月からは日本人として初めてサンマリノ1部リーグのSSペンナロッサに加入。2021年9月にFC.MIFUNEに加入していた。 田島は、コロナ禍もあり国内で移籍先を模索している中、憧れの三浦知良(鈴鹿ポイントゲッターズ/JFL)がカテゴリー関係なく、プレーする姿に刺激を受け、江の島FCへと入団を決めた。 田島は今回の加入について「江の島FCが掲げるビジョンや夢に惹かれ、クラブ事業も今の時代に合っており、自分自身が成長とやりがいを感じる事のできるクラブだと思い加入を決めました」とコメント。「以前、所属したロアッソ熊本繋がりでロアッソ熊本東京応援団が今でも気にかけてくれているように、1人でも多くの方々に江の島FCを知ってもらい、江の島の魅力を発信しながら、必ず2部昇格を果たせるように頑張ります」と意気込みを語った。 田嶋が加入した江の島FCは2020年に誕生。江ノ電沿線を中心とした湘東地域をホームタウンに置くサッカークラブで、2022年は男女チームがともに神奈川県社会人サッカーリーグに所属し、男子は2030年のJリーグ昇格を、女子は2023年のなでしこリーグ挑戦を目指している。 2022シーズンはアルビレックス新潟シンガポールや柏レイソルの育成でコーチ経験のある福島維吹新監督を招へいした。 江の島FCの巴山雄太代表は「私含めたZ世代と呼ばれる世代は、ジェンダー格差を含めた固定観念や偏見を打ち破っていく世代だと言われております。女子チームを新設し、新しい世代を代表するプロサッカークラブとして生まれ変わる新生江の島FCにご注目ください!」とコメントしている。 なお、江の島FCでは、2022シーズンを共に戦ってくれるメンバーを募集している。 <div id="cws_ad">【募集要項】<br />活動日:週3日、平日夜間のトレーニングと週末の公式戦 / TRM(原則全日程への参加必須)<br /><br />練習拠点:藤沢市を中心とした神奈川県のグラウンド<br />詳細は江の島FCのホームページにて。<br />URL:<a href="https://enoshimafc.com/" target="_blank">https://enoshimafc.com/</a></div> 2022.03.21 20:52 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly