途中出場2選手のゴールで逆転のカメルーンがエジプト破り、8大会ぶり5度目の優勝!《アフリカ・ネイションズカップ》
2017.02.06 05:58 Mon
▽アフリカ・ネイションズカップ決勝戦のエジプト代表vsカメルーン代表が行われ、カメルーンが2-1で逆転勝利した。この結果、カメルーンが8大会ぶり5度目のアフリカ・ネイションズカップ制覇を果たした。
▽開始2分、サラーの絶妙な落としに反応したMFエル・サイードが最初の枠内シュートを放つと、カメルーンも7分にシアニのミドルシュートで応戦。注目の決勝戦は、立ち上がりからオープンな展開となった。
▽拮抗した展開が続く中、均衡を破ったのは、エジプトが誇る元バーゼルのスターコンビ。22分、ボックス右角付近でサイドバックからのマイナスのリターンパスを受けたサラーが、ボックス内に走り込むエルネニーの足元に絶妙なスルーパスを通す。そして、エルネニーはボックス右角度のないところから、ゴール上隅に右足のシュートを突き刺した。
▽迎えた後半、先に動いたのはカメルーンベンチ。タンベを下げてハーフタイム明けに背番号10のアブバカルをピッチに送り込んだ。だが、前半同様に相手の堅守攻略に手を焼く。
▽後半に入ってよりサイドを意識した仕掛けを見せ始めたカメルーンは59分に追いつく。左CKの流れから左サイドのムカンジョが浮き球のクロスを送ると、この試合制空権を握っていたDFヘガジに競り勝ったエンクルの豪快なヘディングシュートがゴールネットを揺らした。味方の負傷で緊急投入のエンクルの大仕事で試合は振り出しに戻った。
▽追いつかれて以降、相手の推進力に押され始めたエジプトは、66分にFWトレゼゲを下げて、ストーク・シティでプレーする20歳FWソビヒを投入。後半もサラーのスピードと個人技を武器にゴールチャンスを窺うが、周囲のサポートに恵まれず、ゴールが遠い。
▽試合終盤にかけても一進一退の攻防が繰り広げられた試合は、1-1のまま延長戦突入と思われたが、土壇場の88分に試合が動く。後方からのフィードに反応したアブバカルが、ボックス手前で胸トラップから浮き球をコントロールして相手DFを振り切り、最後は右足のボレーシュートをゴール右隅に流し込んだ。
▽そして、途中出場の2選手の活躍で劇的逆転勝利を飾ったカメルーンが、8大会ぶり5度目のアフリカ・ネイションズカップ優勝を果たした。
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▽準決勝でブルキナファソ代表をPK戦で退けたエジプトと、ガーナ代表を一蹴したカメルーンによる決勝戦。大会最多7度の優勝を誇るエジプトは、4大会ぶり8度目の優勝がかかるこの決勝に向けて、エースのFWサラー、MFエルネニー、DFエル・モハマディ、44歳のベテラン守護神エル・ハダリら主力が先発に入った。▽一方、8大会ぶり5度目の優勝を目指すカメルーンは、ヨーロッパ4大リーグで活躍する選手は少ないものの、FWムカンジョやMFズーア、MFシアニといった好調を継続するメンバーが先発に入り、FWエンジエやDFエンクル、FWアブバカルらがベンチスタートとなった。▽拮抗した展開が続く中、均衡を破ったのは、エジプトが誇る元バーゼルのスターコンビ。22分、ボックス右角付近でサイドバックからのマイナスのリターンパスを受けたサラーが、ボックス内に走り込むエルネニーの足元に絶妙なスルーパスを通す。そして、エルネニーはボックス右角度のないところから、ゴール上隅に右足のシュートを突き刺した。
▽一方、すぐさま反撃に転じるも、相手の高速カウンターを警戒してか、全体を押し上げ切れないカメルーンは、30分過ぎにアクシデント発生。右足内転筋を痛めたDFテイクがプレー続行不可能になり、エンクルが緊急投入された。その後、前半終盤にかけて攻勢をかけたカメルーンだったが、1点ビハインドで試合を折り返すことになった。
▽迎えた後半、先に動いたのはカメルーンベンチ。タンベを下げてハーフタイム明けに背番号10のアブバカルをピッチに送り込んだ。だが、前半同様に相手の堅守攻略に手を焼く。
▽後半に入ってよりサイドを意識した仕掛けを見せ始めたカメルーンは59分に追いつく。左CKの流れから左サイドのムカンジョが浮き球のクロスを送ると、この試合制空権を握っていたDFヘガジに競り勝ったエンクルの豪快なヘディングシュートがゴールネットを揺らした。味方の負傷で緊急投入のエンクルの大仕事で試合は振り出しに戻った。
▽追いつかれて以降、相手の推進力に押され始めたエジプトは、66分にFWトレゼゲを下げて、ストーク・シティでプレーする20歳FWソビヒを投入。後半もサラーのスピードと個人技を武器にゴールチャンスを窺うが、周囲のサポートに恵まれず、ゴールが遠い。
▽試合終盤にかけても一進一退の攻防が繰り広げられた試合は、1-1のまま延長戦突入と思われたが、土壇場の88分に試合が動く。後方からのフィードに反応したアブバカルが、ボックス手前で胸トラップから浮き球をコントロールして相手DFを振り切り、最後は右足のボレーシュートをゴール右隅に流し込んだ。
▽そして、途中出場の2選手の活躍で劇的逆転勝利を飾ったカメルーンが、8大会ぶり5度目のアフリカ・ネイションズカップ優勝を果たした。
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