【CLプレーオフ2ndレグ展望】久保と南野、初のCL本選参戦なるか
2016.08.23 12:00 Tue
▽チャンピオンズリーグ(CL)本選出場を懸けた大一番、CL予選プレーオフ2ndレグが23日(火)と24日(水)に開催される。先週に行われた1stレグの結果を踏まえて、2ndレグを展望していく。
▽一方、久保のヤング・ボーイズは1stレグをホームで戦うも、ブンデスリーガの強豪ボルシアMG相手に1-3の敗戦を喫し、2ndレグに向けては敵地で奇跡を起こす必要がある。久保自身も先発出場した1stレグでは、低調なパフォーマンスに終始し、地元メディアから酷評される悔しい思いをしている。幸い、直近のローザンヌ戦ではチームが7-2で大勝するとともに、久保も今季のリーグ戦初ゴールを記録しており、主砲FWオアロらとの連係を深めて敵地での強豪撃破を目指したい。
◆ローマ&モナコ優位も、ポルト&ビジャレアルの巻き返しは
▽2ndレグをホームで戦うローマは、直近のウディネーゼ戦を4-0の大勝で飾ったうえ、主力数人の温存にも成功。その一方で、MFフロレンツィや同試合で負傷したMFレアンドロ・パレデス、DFマノラスら軽傷を抱える選手たちのコンディション面が気がかりだ。一方のポルトは直近のエストリル戦で主力数名を温存した中で、FWアンドレ・シウバが公式戦3試合連続ゴールを記録し、1-0で勝利。ローマ戦に向けては絶好調のアンドレ・シウバの活躍に期待が集まる。
▽対するビジャレアルは、直近のグラナダ戦で先制しながら直後に追いつかれるまずい試合運びで格下相手に1-1のドローと調子はいまひとつ。それでも、MFカスティジェホやパトらが好調を継続しており、まずは1stレグで課題に挙がった守備の立て直しを図りたい。
◆シティ&セルティックの突破は決定的
▽ここまで紹介したカードが比較的僅差で2ndレグを迎える中、1stレグでほぼ本選行きを手中に収めたのが、マンチェスター・シティとセルティック、レギア・ワルシャワの3チームだ。
▽ステアウア・ブカレストのホームに乗り込んだシティは、エースのFWアグエロが2度のPKを失敗するアクシデントこそあったものの、そのアグエロが流れの中で汚名返上のハットトリックを記録するなど、敵地で5-0の圧勝。ホームで迎える2ndレグでは、主力温存やグアルディオラ監督の戦術的なチャレンジを行える余裕もあるはずだ。
▽スコットランド王者のセルティックは、ホームで迎えた1stレグでハポエル・ベエルシェバを相手に5-2の大勝。2点のアウェイゴールは余計だったが、敵地で慎重に戦えば、ひっくり返される可能性はまずない。また、アイルランド勢として初の本選行きを目指すダンドークと対戦したレギア・ワルシャワは、敵地で地力の差を見せつけ2-0の快勝を収めている。
◆CL予選プレーオフ1stレグ結果
▽8/16(火)
ステアウア・ブカレスト 0-5 マンチェスター・シティ
アヤックス 1-1 ロストフ
ヤング・ボーイズ 1-3 ボルシアMG
ディナモ・ザグレブ 1-1 ザルツブルク
コペンハーゲン 1-0 アポエル
▽8/17(水)
ポルト 1-1 ローマ
ビジャレアル 1-2 モナコ
ルドゴレツ 2-0 ビクトリア・プルゼニ
セルティック 5-2 ハポエル・ベエルシェバ
ダンドーク 0-2 レギア・ワルシャワ
◆CL予選プレーオフ2ndレグ
▽8/23(火)
《27:45》
ローマ vs ポルト
モナコ vs ビジャレアル
ハポエル・ベエルシェハ vs セルティック
ビクトリア・プルゼニ vs ルドゴレツ
レギア・ワルシャワ vs ダンドーク
▽8/24(水)
《27:45》
マンチェスター・シティ vs ステアウア・ブカレスト
ロストフ vs アヤックス
ボルシアMG vs ヤング・ボーイズ
ザルツブルク vs ディナモ・ザグレブ
アポエル vs コペンハーゲン
PR
◆南野にチャンスも、久保は奇跡起こせるかGetty Images
▽今回のプレーオフには、U-23日本代表世代のFW久保裕也とMF南野拓実の2選手の所属するチームが出場中。1stレグでは南野の所属するザルツブルクが、敵地でディナモ・ザグレブと対戦し、1-1のドローで終えた。経験や実績面で勝る相手にほぼ互角の戦いを見せたザルツブルクは、アウェイゴールのアドバンテージを得てホームでの2ndレグに臨む。▽既に5試合を戦っている国内リーグでは、3勝1敗1分けで3位に甘んじているが、直近のマッテルスブルク戦は3-1で快勝。また、南野は同試合で今季初ゴールを記録。1stレグではリオ五輪から戻ったばかりで出場機会はなかったが、今回の2ndレグでは間違いなく出場機会が訪れるはずだ。自身のゴールで本選行きを決められるか。◆ローマ&モナコ優位も、ポルト&ビジャレアルの巻き返しは
Getty Images
▽プレーオフ屈指の好カードとなったポルトvsローマ、ビジャレアルvsモナコの2つのビッグマッチでは、1stレグをアウェイで戦ったローマとモナコが本選に向けてアドバンテージを得ている。 ▽1stレグが今シーズン最初の公式戦となったローマだったが、プレシーズンの好調を継続し、試合の立ち上がりから攻守にポルトを圧倒。オウンゴールで先制に成功したローマは、思い通りの試合運びを見せていたものの、前半終盤にDFヴェルメーレンが2枚目の警告を受けて退場となり、数的不利を背負った。その後、後半立ち上がりにPKから同点に追いつかれるも、10人で守り切って敵地から貴重なアウェイゴールを持ち帰った。
▽2ndレグをホームで戦うローマは、直近のウディネーゼ戦を4-0の大勝で飾ったうえ、主力数人の温存にも成功。その一方で、MFフロレンツィや同試合で負傷したMFレアンドロ・パレデス、DFマノラスら軽傷を抱える選手たちのコンディション面が気がかりだ。一方のポルトは直近のエストリル戦で主力数名を温存した中で、FWアンドレ・シウバが公式戦3試合連続ゴールを記録し、1-0で勝利。ローマ戦に向けては絶好調のアンドレ・シウバの活躍に期待が集まる。
Getty Images
▽もう1つの注目カードのビジャレアルvsモナコでは、1stレグをアウェイで戦ったモナコが2-1で勝利。開始早々にPKで先制に成功したモナコは、FWパトのデビュー戦ゴールで同点に追いつかれるも、後半にMFベルナルド・シウバのゴールで競り勝った。また、2ndレグに向けては直近のナント戦でほとんどの主力を温存し、1-0で勝利。今季のリーグ戦初勝利を手にして盤石の形で大一番に臨む。▽対するビジャレアルは、直近のグラナダ戦で先制しながら直後に追いつかれるまずい試合運びで格下相手に1-1のドローと調子はいまひとつ。それでも、MFカスティジェホやパトらが好調を継続しており、まずは1stレグで課題に挙がった守備の立て直しを図りたい。
◆シティ&セルティックの突破は決定的
▽ここまで紹介したカードが比較的僅差で2ndレグを迎える中、1stレグでほぼ本選行きを手中に収めたのが、マンチェスター・シティとセルティック、レギア・ワルシャワの3チームだ。
▽ステアウア・ブカレストのホームに乗り込んだシティは、エースのFWアグエロが2度のPKを失敗するアクシデントこそあったものの、そのアグエロが流れの中で汚名返上のハットトリックを記録するなど、敵地で5-0の圧勝。ホームで迎える2ndレグでは、主力温存やグアルディオラ監督の戦術的なチャレンジを行える余裕もあるはずだ。
▽スコットランド王者のセルティックは、ホームで迎えた1stレグでハポエル・ベエルシェバを相手に5-2の大勝。2点のアウェイゴールは余計だったが、敵地で慎重に戦えば、ひっくり返される可能性はまずない。また、アイルランド勢として初の本選行きを目指すダンドークと対戦したレギア・ワルシャワは、敵地で地力の差を見せつけ2-0の快勝を収めている。
◆CL予選プレーオフ1stレグ結果
▽8/16(火)
ステアウア・ブカレスト 0-5 マンチェスター・シティ
アヤックス 1-1 ロストフ
ヤング・ボーイズ 1-3 ボルシアMG
ディナモ・ザグレブ 1-1 ザルツブルク
コペンハーゲン 1-0 アポエル
▽8/17(水)
ポルト 1-1 ローマ
ビジャレアル 1-2 モナコ
ルドゴレツ 2-0 ビクトリア・プルゼニ
セルティック 5-2 ハポエル・ベエルシェバ
ダンドーク 0-2 レギア・ワルシャワ
◆CL予選プレーオフ2ndレグ
▽8/23(火)
《27:45》
ローマ vs ポルト
モナコ vs ビジャレアル
ハポエル・ベエルシェハ vs セルティック
ビクトリア・プルゼニ vs ルドゴレツ
レギア・ワルシャワ vs ダンドーク
▽8/24(水)
《27:45》
マンチェスター・シティ vs ステアウア・ブカレスト
ロストフ vs アヤックス
ボルシアMG vs ヤング・ボーイズ
ザルツブルク vs ディナモ・ザグレブ
アポエル vs コペンハーゲン
PR
ザルツブルクの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
ザルツブルクの人気記事ランキング
1
やはり中盤が補強ポイント? ミランのリクルート班がスペインなど欧州各国に視察へ
ミランの補強戦略をイタリア『カルチョメルカート』が紹介した。 パウロ・フォンセカ体制発足でスタートダッシュに失敗し、その後“我慢”したことでようやく持ち直したミラン。 来たる首位ナポリ戦へはテオ・エルナンデスにタイアニ・ラインデルス、タミー・エイブラハム、マッテオ・ガッビアを欠く苦しい状況だが、水面下では「1月」への準備も進む。 大前提として、ミランは中盤の増強を目指していることが明白だそう。今週は判明している範囲で、リクルート班がスペイン、イングランド、オーストリアへ飛ぶのだという。 まず、以前から獲得候補に上がるレアル・ベティスのアメリカ代表MFジョニー・カルドーソ(23)を視察。代理人がエメルソン・ロイヤルと同じで、1月の獲得が簡単ではないことを承知でアタックしている最中だとされる。 2人目は、やはり以前から取り沙汰されるチェルシーの元U-21イングランド代表MFカーニー・チュクエメカ(21)。こちらはジェフリー・モンカダSDの個人的な本命だといい、買取OP付きレンタルが実現する可能性はあるという。 オーストリアへチェックしに行くのは、“若手の登竜門”ザルツブルクからU-21フランス代表MFリュカ・グルナ=ドゥアト(21)。具体的なアクションは確認されていないようだが、以前はインテルからの関心も伝えられた守備的MFだ。 また、1月の獲得は100%なくとも、来夏に向けては、遅かれ早かれトリノからイタリア代表MFサムエレ・リッチ(23)の獲得へ動き出すとのこと。トリノのウルバーノ・カイロ会長が1月放出を完全ブロックしているためだそうだ。 2024.10.28 20:55 Mon2
ザルツブルク加入直後に重傷の川村拓夢、練習合流で復帰が迫る‥日本語が話せる女性の支えも
今夏サンフレッチェ広島からレッドブル・ザルツブルクへと移籍した日本代表MF川村拓夢がついにピッチに帰ってこれるようだ。オーストリア『Kronen Zeitung』が伝えた。 広島の中盤を支えていた川村は、日本代表にも招集され始めると7月にザルツブルクへと完全移籍を果たした。 しかし、その川村に悲劇が。プレシーズンマッチでもデビューし高評価を得ていた中、トレーニング中に負傷。左ヒザ内側じん帯断裂と診断され、全治3カ月の見込みと発表されていた。 11月になり、未だにデビューできていない川村だが、ついに復帰が近づいているとのこと。最近チームの全体トレーニングに復帰したという。 かつて所属した日本代表MF南野拓実(モナコ)と同じ「タキ」の愛称で親しまれている川村。ユルゲン・クロップ監督の右腕としてリバプールでも職についていたペピン・リンダース監督の下で、ついにピッチに立てる目処が立ったという。 『Kronen Zeitung』によれば、11月のインターナショナルブレイクが終わった後に復帰が可能だとのこと。ただ、チームとしては慎重になっているという。 その川村だが、負傷離脱期間中でもしっかりとチームに馴染めるように、世話係がいるという。選手のケアスペシャリストという役職で雇われ、日本語も話すことが可能なヨハンナ・ハガーさん。23歳のアジア系の女性で、新加入選手の世話をし、選手がチームにフィットしていくことに貢献しているという。 待ちに待った川村の復帰。チームはチャンピオンズリーグ(CL)も戦っており、ヨーロッパの舞台で川村がピッチに立つ日が待ち遠しい。 2024.11.11 23:35 Mon3
平均年齢28.2歳の王者インテル…今後は若手獲得路線本格化でパルマの強靭FWボニーらリストアップ
インテルが少しずつ若手獲得路線に切り替え。世代交代への覚悟がありそうだ。 昨季のセリエA王者にして、充実した選手層、人望が厚いシモーネ・インザーギ監督、ジュゼッペ・マロッタ社長を筆頭とした経営陣と、スキがない組織を築くインテル。 ただ、充実のスカッド(トップ登録27選手)は現時点で平均年齢「28.2歳」と、指揮官がリスクを避けた起用に流れる傾向もあって、セリエA最年長のチームに。最も近いナポリでさえ、平均年齢は「27.4歳」となっている。(※) (※)ミランは25.2歳、ユベントスは25.4歳、エラス・ヴェローナは23.7歳など オークツリー新体制で「今後獲得する選手は若手重視」との姿勢が見えてきたなか、この路線はこれから本格化へ。イタリア『カルチョメルカート』は、インテルがリストアップ中だという獲得候補をいくつか挙げる。 まず、パルマに所属する189cmストライカー、U-20フランス代表FWアンジュ=ヨアン・ボニー(20)。 日本ではGK鈴木彩艶のパルマ移籍により、この「ボニー」を聞くことが増えたが、現地イタリアではまだまだ無名。強靭なフィジカルが特徴で、今季がキャリア初のトップディビジョンとなったなか、1日のナポリ戦でセリエA初得点を記録している若武者だ。 “若手の登竜門”ザルツブルクからは、イスラエル代表MFオスカル・グルーク(20)とコートジボワール代表FWカリム・コナテ(20)に関心。前者は「ムヒタリアン型」と形容され、後者は爆発的な“バネ”を誇る点取り屋だ。 さらに若い選手だと、今夏ニュルンベルクからフランクフルトへ移籍した2005年生まれのトルコ代表戦士、MFジャン・ウズン(18)もリストアップ。攻撃的ポジションを複数こなせる器用なアタッカーで、昨季の2.ブンデスリーガでは30試合16得点を叩き出した逸材だ。 2025年夏、およそ1年後のインテルは、今夏の売却が叶わなかったFWマルコ・アルナウトビッチ(35)、FWホアキン・コレア(30)をフリートランスファーで放出することが確実。 来年1月で売れる可能性は低そうだが、上述のような若きタレントを獲得すべく、2人合わせて1300万ユーロ(約20.5億円)の人件費削減、放出をほぼ100%の確率で実行する。 2024.09.08 22:10 Sun4
「泣ける」「1番グッときた」ザルツブルクが南野拓実&ファン・ヒチャンの敗退にメッセージ「私達の誇り」
レッドブル・ザルツブルクの投稿がファンの間で話題となっている。 5日、カタール・ワールドカップ(W杯)のラウンド16の2試合が行われた。 アジア勢の日本代表と韓国代表がそれぞれクロアチア代表、ブラジル代表と対戦した。 オーストラリア代表とともに、史上初となる3カ国がアジアからベスト16に残っていたが、日本はクロアチアにPK戦の末に敗戦。韓国は前半に4失点を喫し、ブラジルに完敗して敗退となった。 ラウンド16でアジア勢が全滅してしまったが、ザルツブルクの日本語公式ツイッターが1枚の写真をアップして話題だ。 その写真は3人の選手が抱き合っているもの。背中を見せているのは、18番のユニフォームを着た南野拓実と9番のユニフォームを着たファン・ヒチャンだ。 共に5日の試合に出場し、悔しい敗退を味わった中、「私達の誇り」として写真を投稿。2人と抱き合うのはハンガリー代表MFドミニク・ショボスライだ。 3人は2019-20シーズンはザルツブルクでチームメイトに。その後、南野はリバプール、フアン・ヒチャンはRBライプツィヒ、ショボスライも後にライプツィヒに移籍し、現在は誰も在籍はしていない。 この投稿には「泣ける」、「1番グッときた」、「ザルツブルクありがとう」とコメントが寄せられている。 アジア勢として、世界に一歩近づいた反面、まだまだ差があることも痛感させられた大会。4年後はどのような結果を残してくれるだろうか。 <span class="paragraph-title">【写真】ザルツブルクが日韓のクラブOBを称える「泣ける」1枚</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://t.co/hizxc98OC4">pic.twitter.com/hizxc98OC4</a></p>— FC Red Bull Salzburg JP (@FCRBS_jp) <a href="https://twitter.com/FCRBS_jp/status/1599893883218976768?ref_src=twsrc%5Etfw">December 5, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.12.06 22:15 Tue5