打ち合いを制したビルバオがグループL突破 グループHはスポルティングの逆転勝利で混戦に《EL》

▽ヨーロッパリーグ(EL)・グループL第5節のアウグスブルクvsビルバオが26日に行われ、アウェイのビルバオが3-2で勝利した。

▽引き分け以上で突破が決まるビルバオ(勝ち点9)が、2位・アウグスブルク(勝ち点6)のホームに乗り込んだ。試合は10分、左サイドからバレンシアガが入れたスローインをボックス手前で受けたスサエタが右足を一閃。鋭い弾道のシュートがゴール左隅に突き刺さり、ビルバオが先制する。

▽追う展開となったアウグスブルクは攻勢を続けると、前半の終盤に追いつく。41分、ボックス手前からトロホウスキが放ったシュートは相手DFに当たったが、これがうまくゴール左隅に吸い込まれた。前半は1-1で終了する。
▽迎えた後半、ビルバオは58分にイニャキ・ウィリアムスとラウール・ガルシアを同時投入して勝ち越しを目指したものの、その直後にアウグスブルクがシンプルな攻撃で逆転に成功する。59分、前線へのロングボールからこぼれ球を拾うと、チ・ドンウォンのシュートは相手GKに防がれたが、こぼれ球をボバディージャが頭で押し込んだ。

▽逆転されたビルバオだが、試合終盤にエースが魅せる。まずは83分、右サイドからのクロスをアドゥリスがヘディングで決めて同点。続く86分、ボックス右に抜け出したイニャキ・ウィリアムスの折り返しをファーサイドのアドゥリスが押し込んだ。結局、このまま試合は終了。エースの2発で打ち合いを制したビルバオがグループステージ突破を決めた。▽同時刻に行われたグループL第5節のAZvsパルチザンは、パルチザンが2-1の逆転勝利。この結果、パルチザンが2位に浮上し、AZの敗退が決まった。最終節では2位のパルチザンと3位のアウグルスブルクによる直接対決が行われる。

▽また、同時刻に行われたグループH第5節のロコモティフ・モスクワvsスポルティングは、スポルティングが4-2で勝利した。田中が欠場したスポルティングは開始5分に先制されるも、20分にモンテーロが同点弾を奪取。さらに、38分にブライアン・ルイスが逆転ゴールを挙げると、後半にも2点を追加して勝利した。

▽同じグループHのベシクタシュvsスカンデルベウは、トスンの2ゴールでベシクタシュが2-0の勝利。この結果、グループHは首位のベシクタシュから3位のスポルティングまで勝ち点2差の中にひしめく混戦となった。最終節はスポルティングvsベシクタシュ、スカンデルベウvsロコモティフ・モスクワのカードとなっている。

◆ELグループL順位表(第5節終了時点)
1 ビルバオ 12☆
2 パルチザン 9
3 アウグスブルク 6
4 AZ 3
※☆はGS突破決定

◆ELグループH順位表(第5節終了時点)
1 ベシクタシュ 9
2 ロコモティフ・モスクワ 8
3 スポルティング 7
4 スカンデルベウ 3