終盤の2失点で神戸に逆転負けの松本が1年で降格… 新潟は敗戦も残留決定《J1》

▽7日にノエビアスタジアム神戸で行われた明治安田生命J1リーグ2ndステージ第16節の神戸(年間14位/2nd12位)vs松本(年間16位/2nd16位)は、2-1で神戸が勝利した。この結果、松本の降格が決定している。

▽勝たなければ降格が決定する松本が、前節の山形戦で残留を決めた神戸のホームに乗り込んだ。松本が立ち上がりから積極的にシュートを放てば、神戸も森岡を中心に応戦。その後は拮抗した展開になると、勝利が求められるアウェイチームが待望の先制点を奪う。

▽42分、敵陣中央でうまく前を向いたキム・ボギョンのパスを左サイドで受けた安藤がクロスを供給。これを阿部がヘディングで決めて松本が先行した。しかし神戸も前半アディショナル1分、森岡のスルーパスからボックス右に侵入した田中が喜山に倒されてPKを獲得。同点の絶好機だったが、渡邉のシュートは右ポストに弾かれた。
▽1点のリードを保って後半を迎えた松本は54分、フィードから北本と入れ替わった阿部が裏のスペースに抜け出す。GKと一対一を迎えた阿部だったが、シュートはGK徳重にセーブされた。その後も前がかる神戸の攻勢を凌いでカウンターから幾度も決定機を作る松本だったが、フィニッシュの精度を欠いて追加点を奪いきれない。

▽すると、松本は試合終盤にそのツケを払わされる。まずは86分、ボックス右の石津が中央に折り返したボールを森岡が右足で合わせて神戸が同点ゴールを奪取。さらに後半アディショナルタイム3分、渡邉が放ったシュートのこぼれ球を途中出場のペドロ・ジュニオールが詰めて逆転に成功した。このまま試合は終了。逆転負けした松本は1年でのJ2降格が決定した。▽また、同時刻にデンカビッグスワンスタジアムで行われた新潟(年間15位/2nd11位)vs湘南(年間8位/2nd9位)は、湘南が2-0で制した。

▽引き分け以上で残留が決まる新潟が2連勝中の湘南をホームに迎えた一戦は、拮抗した展開で推移していく。すると30分、右サイドを突破した藤田のクロスをボックス手前左で拾った三竿が左足でシュート。これはミートしきれなかったが、ボックス右付近の高山が右足で合わせてゴール右に決めた。

▽1点リードで後半を迎えた湘南は69分、左サイドからドリブルでカットインした菊池大が右足のシュートをゴール右上に突き刺して追加点を奪取。その後も新潟の反撃を許さず、勝利した湘南が3連勝を飾った。一方、ホーム最終戦を落とした新潟だが、松本が敗れたことで残留が決まっている。