ボスニア・Hに敗戦もウェールズが初のユーロ出場決定《ユーロ2016予選》

2015.10.11 05:49 Sun
ウェールズ代表は10日、ユーロ2016予選グループB第9節でボスニア・ヘルツェゴビナ代表とのアウェイ戦に臨み0-2で敗れたものの、2位以上が確定して初のユーロ出場を決めている。

▽自力でのユーロ出場まで1ポイントとしている首位ウェールズは、ベイルやラムジー、ウィリアムズら主力が先発。3位イスラエル代表を2ポイント差で追う4位ボスニアを相手に、ウィリアムズをバックラインの中央に据える[5-2-3]の守備的な布陣で臨んだ。そのウェールズは9分、DFが足を滑らせてヴィスカに決定的なシュートを打たれるも、枠を外れて救われる。

▽序盤、ボスニアの圧力を受けたウェールズだったが、ウイングバックのリチャーズとテイラーがバックラインまで下がって凌ぐと、1トップのカヌの後方に配置されたベイルとラムジーを起点にカウンターを仕掛けて、徐々に流れを引き寄せていった。
▽すると前半終了間際の45分、ラムジーがゴールエリア右まで進入してラストパスを送る決定機を演出。しかし、ゴール前に飛び込んだテイラーは合わせきれず、前半をゴールレスで終えた。

▽後半も重心を下げながらカウンターを狙うウェールズは56分、先制点に近づく。縦への鋭い仕掛けからボックス左に侵入したベイルがシュート。しかし枠を捉えきることができなかった。
▽一進一退の攻防が続く中71分、ボスニアに先制ゴールが生まれる。ボックス内にアバウトなロングボールが入ると、これに反応した途中出場のジュリッチがウィリアムズに競り勝ってヘディング。シュートがゴール右に決まった。

▽失点を受けて攻勢を強めるウェールズは78分にラムジーがボレーシュートで、81分にはベイルがミドルシュートでゴールに迫ったものの、いずれも枠に飛ばすことができない。そして、88分のCKからベイルの放ったヘディングシュートがGKの正面を突くと、直後の90分にCKの流れからイビセビッチのゴールを許して0-2で敗戦。しかし、イスラエルがキプロスに敗れたため、2位以上が確定してウェールズが初のユーロ出場を決めている。一方、勝利したボスニアはイスラエルをかわしてプレーオフに回れる3位に浮上している。

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