北朝鮮が0-1でウズベキスタンに敗れる《アジアカップ2015》

2015.01.10 18:59 Sat
オーストラリア・シドニーで行われたアジアカップ・グループリーグBのウズベキスタンvs朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、1ー0でウズベキスタンが勝利を収めた。

2014年ワールドカップ・アジア3次予選でも、両チームは対戦していた。2011年10月11日に平壌で開催された試合では、25分にアレクサンドル・ゲインリフが入れたゴールを守り切ってウズベキスタンが勝利した。11月11日にタシュケントでの対戦も、1-0とウズベキスタンが49分のティムル・カパーゼのゴールを守り切って連勝している。また、過去には5回対戦してウズベキスタンが3勝2分0敗、得点8失点2と大きくリードしていた。

この日のウズベキスタンは、ミルジャラル・カシモフ監督の下でフォーメーションを4-1-4-1とした。GKイグナティー・ネステロフ、DFがアクマル・ショラフメドフ、シャヴカト・ムラジャノフ、アンズル・イスマイロフ、ヴィタリー・デニソフと並び、中盤の底はアジズベック・ハイダロフ、その前にサンジャル・トゥルスノフ、オディル・アフメドフ、ティムル・カパーゼ、セルヴェル・ジェパロフ、注目の1トップはイゴール・セルゲエフが入った。

北朝鮮のチョ・トンソプ監督は4-4-2。GKはリ・ミョングク,DFはチャ・ジョンヒョク、チャン・ククチョル、チャン・ソンヒョク、チョン・グァンイク。ボランチはパク・ソンチョルとリ・ヨンジク、ワイドMFがソ・ヒョンウクとリャン・ヨンギ、FWはパク・クァンリョンとチョン・イルグァンがスターターとなった。

試合は立ち上がりからウズベキスタンが押し込み、北朝鮮がカウンターで対抗するという展開。ウズベキスタンは右サイドバックでスタートしたショラフメドフを押し上げてサイドを攻略しようとしたが、リャン・ヨンギが巧みなポジショニングでなかなか突破させない。それでも17分、ウズベキスタンはトゥルスノフが右サイドを突破して上げたクロスに、逆サイドのカパーゼが頭で合われた。だがこれは惜しくもゴールポストを直撃し得点できない。

ウズベキスタンは2014年、13試合で14得点と得点力不足に悩んでいた。しかも3-1と大勝したニュージーランド戦、4-0だったUAE戦を除くと、11試合で7得点しか挙げられなかった。その表れとして、ボールは回るのだが、なかなかペナルティエリアに入っていけず、エリア外からのシュートを狙うが崩せない。29分に北朝鮮のミスパスをカットし、トゥルスノフがエリアに侵入して力強いシュートを放ったが、リ・ミョングクに阻まれた。

北朝鮮のチャンスは31分。右サイドに流れたチョン・イルグァンのクロスをDFの間にうまく入り込んだパク・クァンリョンがヘディングで合わせる。しかし、ボールに角度をつけることができず、シュートはポストの外側へと飛んでいった。北朝鮮も2014年は7試合で10得点、だが5-1と快勝したグアム戦を除くと6試合で5得点とゴールまでの道のりが遠いチームであることに変わりはなかった。

40分、サイドを攻め上がったデニソフのグラウンダーのパスをDFがオウンゴールしそうになった場面から、ウズベキスタンが再び活発になる。前半終了まで押し込んだが、北朝鮮が体を張ってボールを奪取。終了間際に李栄直が意表をついたミドルシュートを放ったがゴールを陥れるまでには至らなかった。

前半途中から降り始めた雨はハーフタイムから激しさを増し、両チームの選手は湿気をたっぷり吸ったピッチに苦しむことになった。ウズベキスタンが攻め、北朝鮮が守るという構図は変わらないものの、ウズベキスタンの足が止まるに従って北朝鮮が攻め込む時間も増えてきた、その時だった。

62分、ハーフウェイライン近くで右サイドバックのチャ・ジョンヒョクがボールを奪われると、その穴をジェパロフが突き、クロスを上げる。このパスを中央でフリーになっていたセルゲエフがヘディングで合わせて先取点を奪った。

北朝鮮はすぐにチョン・イルグァンを右サイドとして、2トップの一角にオム・チョルソンをソ・ヒョンウクに代えて投入し、状況の打開を図った。だが、ゴールで再び動きの良くなったウズベキスタンが余裕を持って攻め始めた。72分、ウズベキスタンはアフメドフに代えてサルドル・ラシドフを投入し、左サイドを崩し始める。78分、そのラシドフからの低くて早いクロスを再びセルゲエフが合わせたが、これはゴールに向かって飛ぶことはなかった。また86分にはペナルティエリア内での細かいパス交換からトゥルスノフが鋭くシュートしたものの、GKの美技に阻まれた。

そしてこの試合の最後の見せ場がやってきた。北朝鮮も試合終了直前のCKからパク・クァンリョンが鋭いヘディングシュートを放つ。これをGKネステロフがギリギリで弾き出し、あわやタイスコアというギリギリのピンチを救った。その直後、タイムアップのホイッスルが鳴り、ウズベキスタンが冷や汗をかいたものの、勝利を収めている。

前回4位のウズベキスタンは北朝鮮の堅い守りに苦しみながら、一瞬の隙を突いて初戦でまずは勝ち点3を収めることに成功した。一方、敗れたとはいえ、北朝鮮はこれまでと選手の体つきから違う、強化の進んだ姿を見せている。今日敗北した北朝鮮は14日16時にメルボルンでサウジアラビアと、勝利したウズベキスタンは同日18時からブリスベンで中国とグループリーグ第2戦を戦う。
提供:goal.com

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アジア競技大会の北朝鮮戦でもゴール、なでしこの新鋭・谷川萌々子は再現なるか「チャンスがあれば狙っていきたい」

なでしこジャパンのMF谷川萌々子(FCローゼンゴード)が、パリ・オリンピックアジア最終予選第2戦の北朝鮮女子代表戦へ向け、公開トレーニング後にメディアの取材に応じた。 なでしこジャパンは北朝鮮との第1戦を24日に中立地のサウジアラビアで行い、ゴールレスドローで終えた。第2戦は28日に国立競技場で行われ、勝った方がパリ行きの切符を手にするという、シンプルな構図で迎える。 今春にJFAアカデミーを卒業する18歳にとって、トップカテゴリーの選手と戦う機会はこれまで多くはなかったが、「(当たりが)強いなっていうのは感じますけど、やっていける気持ちもあるので、積極的に球際も負けずにやっていきたい」と、力強く語る。 ジッダでの第1戦にも69分から途中出場。アジア競技大会決勝でも相まみえている相手に対して「(北朝鮮戦の)雰囲気を一度味わっているので、途中出場の時もビビることなくプレーできたと思います」と頼もしい言葉を残す。 第1戦でのチームとしての課題にはこぼれ球の対応を挙げ、自身としても不完全燃焼気味。先述のアジア競技大会北朝鮮戦では得点も決めており、国立競技場での第2戦でもレンジの長い一撃に期待が高まる。 「(第1戦では)ロングホールからのセカンドボールやサードボールを相手に拾われて、二次攻撃をされていたので、ポジショニングについてはチームでも改善できています」 「(途中出場時は池田太監督から)しっかりハードワークして、チャンスがあればシュートを打ってこいと言われてピッチに入ったんですけど、1本も打てずに終わってしまったので、次にチャンスがあれば狙っていきたいです」 2024.02.27 23:20 Tue

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