各国王者同士が激突!! 〜CLグループA展望〜

2014.09.16 22:00 Tue
◎本命:アトレティコ・マドリー(スペイン)
○対抗:ユベントス(イタリア)
▲注意:オリンピアコス(ギリシャ)
…大穴:マルメ(スウェーデン)

▽グループAはスペイン王者アトレティコ・マドリー、イタリア王者ユベントス、ギリシャ王者オリンピアコス、スウェーデン王者マルメと各国のリーグ王者が揃うグループとなった。そんななかでもアトレティコとユベントスがグループ突破の本命だ。

▽昨季のチャンピオンズリーグ(CL)のファイナリストであり、18年ぶりにリーガエスパニョーラ優勝を果たしたアトレティコは、エースのFWヂエゴ・コスタ、守護神のGKクルトワ、DFフィリペ・ルイス、FWビジャといった選手がチームを去った。それでもFWマンジュキッチ、FWチェルチ、MFグリーズマンと実力者を補強。4季目を迎えるシメオネ監督の下、インテンシティーの高さを継続できれば、順当にグループステージを突破できるだろう。

▽一方、セリエAの3連覇を達成したユベントスだが、昨季はグループステージ敗退という結果に終わった。さらに、ヨーロッパリーグ(EL)でも本拠地開催の決勝に進めず、欧州での戦いに課題を残している。そんななか、常勝軍団を復活させた立役者のコンテ監督が電撃的にチームを去った。後任にはミランでCLを3季連続で経験しているアッレグリ監督を迎え入れ、FWモラタ、MFロムロ、MFロベルト・ペレイラ、DFエブラを確保し、選手層は厚みを増した。コンテ監督同様、ハードワークを求めるアッレグリ監督の要求に選手たちが応えることができれば、昨季の屈辱を晴らすことができるはずだ。

▽ギリシャリーグを3連覇中の王者オリンピアコスは昨季、CLの舞台で4シーズンぶりとなる決勝トーナメント進出を果たした。守備の要だったDFマノラス、不動の左サイドバックだったDFホレバスがそれぞれローマへ移籍。一方でスペイン人指揮官ミチェル監督の下、リーガエスパニョーラ経験者のFWアフェラーイ、DFアビダル、DFボティアらを獲得し、FWミトログルも復帰した。欧州での戦いに課題があるユベントスを出し抜くことができれば、2季連続での決勝トーナメント進出も見えてくる。

▽FWイブラヒモビッチを輩出したことで知られるスウェーデンの“名門”マルメは、昨季のELで旋風を巻き起こしたオーストリア王者のザルツブルクをプレーオフで下し、クラブ史上初の本戦出場を決めた。現チームにはブレーメンやアヤックスで活躍したスウェーデン代表FWロセンベリが所属している。このグループにおいて最も格下となるが、欧州カップ戦ここ7試合無敗のホーム戦で強さを発揮することができれば、グループをかき回す存在になるかもしれない。

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