コンテ率いる新生・イタリアが白星発進《ユーロ2016予選》

▽イタリア代表は9日、ユーロ2016予選グループH初戦でノルウェー代表とオスロで対戦し、2-0で勝利した。

▽ブラジル・ワールドカップでグループステージ敗退に終わり、コンテ監督を招へいしたイタリアは、初陣となった5日前のオランダ代表との国際親善試合では2-0の勝利を収めた。その試合のスタメンから2選手を変更。出場停止のMFマルキジオに代えてMFフロレンツィを、GKシリグに代えて守護神のGKブッフォンをそれぞれ先発で起用した。

▽オランダ戦同様、中盤にアンカーを置く[3-5-2]で臨んだイタリアは立ち上がり、[4-3-3]のシステムを採用したノルウェーのハイプレスを受ける。しかし、10分を過ぎる頃には自陣に引いたノルウェーに対し、イタリアがポゼッションしていった。すると16分、最初のチャンスを得点に結びつける。左サイドのデ・シリオが入れたクサビのパスをインモービレがスルー。これを受けたザザがボックス左に侵入し、豪快に左足を振り抜くとDFノルトヴェイトに当たったシュートがゴール左に突き刺さった。

▽失点を受けて前がかるノルウェーは、ボールの収まる1トップのFWジョシュア・キングを使って打開を図る。20、29分とそのJ･キングがシュートを放ち、セットプレーを獲得してイタリアを揺さぶっていく。

▽一方のイタリアはDFボヌッチを軸に安定した守備でノルウェーの攻撃を受け止めるも、2トップのスピードを生かしたカウンターになかなか転じることはできなかった。そんななか、前半終了間際に追加点のチャンスを迎える。カウンターを発動し、左サイドからの折り返しを最後はインモービレがボレー。しかし、シュートは枠を捉えきれず1-0で前半を終えた。

▽迎えた後半、ノルウェーは前からプレスをかけていったが、ボールを奪いきれない。そこで、50分にニールセンに代えてFWエルヨナッシを左ウイングに投入し、流れを変えにかかる。しかし、押し込むものの、やはりシュートには持ち込めなかった。

▽すると62分、ショートコーナーの流れからイタリアが追加点を奪う。直前にDFダルミアンに代わって投入されていたDFパスクアルが左サイドから上げた鋭いクロスボールに、ファーサイドでフリーとなったボヌッチがヘディングで叩き込んだ。

▽その後は自陣に引いたイタリアがノルウェーの攻撃をしっかりと受け止めて時間を進めていった。すると72分、ザザがインモービレのフリックパスを受けて中央を突破し、バー直撃のシュートを放つ。さらにルーズボールをフロレンツィがダイビングヘッドで合わせたが、GKオルヤンの好守に阻まれてしまった。

▽試合終盤にかけてはカウンターを狙うイタリアが完全に主導権を握り、81分にはミスパスをカットしたザザがGKと一対一になるが、ループシュートはGKオルヤンの好守によって3点目は奪えない。それでも2-0で試合を終わらせたイタリアが、コンテ監督の公式戦初陣を白星で飾っている。

▽同日行われたグループH第1節のそのほかの試合では、クロアチア代表がマルタ代表を2-0で下し、ブルガリア代表がアゼルバイジャンを敵地で下している。