プレビュー:リアクションサッカーの対峙《コスタリカvsギリシャ》
2014.06.29 18:00 Sun
▽ブラジル・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦が28日に行われ、コスタリカとギリシャがレシフェのアレーナ・ペルナンブーコで激突する。お互いにグループステージの第2節をアレーナ・ペルナンブーコで戦っており、気候やピッチコンディションは把握できているはずだ。
▽6大会ぶりの決勝トーナメント進出となるコスタリカは、ウルグアイ、イタリア、イングランドのワールドカップ優勝経験国と同居したグループDを首位で突破。グループステージの3試合を2勝1分けで終えており、その力は本物だ。ただ、過去3試合はいずれも地力に勝る相手との対戦であり、堅守からの速攻に徹するやり方がはまった部分もある。同じく堅守速攻を持ち味とするギリシャとの一戦では主導権を握る展開も予想できるだけに、試合運びが鍵になりそうだ。
▽一方、初の決勝トーナメント進出となるギリシャは、アディショナルタイムのPKでコートジボワールに勝利し、土壇場でグループステージ突破を決めた。前半途中から10人となった日本戦でも見せたように、守備の固さは折り紙つき。コートジボワール戦でも固い守りから相手の隙を突く粘り強い戦いを見せ、カウンターは機を見るに敏だった。今回の一戦でも、戦い方に大きな変化はないだろう。ただ、コスタリカにはボラーニョスという素晴らしいプレースキッカーがいるため、セットプレーの対応も重要になってくる。
★初対戦
▽両国の対戦は今回が初めて。今大会はお互いにリアクションサッカーで結果を残しており、今回の一戦がどのような結末を迎えるのかは気になるところだ。
◆コスタリカ代表◆
【5-4-1】
▽予想スタメン
GK:ケイロル・ナバス
DF:ガンボア、ドゥアルテ、G・ゴンサレス、ウマーニャ、J・ディアス
MF:ルイス、テヘダ、ボルジェス、ボラーニョス
FW:キャンベル
▽負傷者と出場停止者はいない。先のイングランド戦ではMFボラーニョスとDFウマーニャがベンチスタートだったが、今回の一戦ではスタメンに復帰するだろう。攻撃時には両ウイングバックが高い位置をとり、システムは3-4-3になる。
◆ギリシャ代表◆
【4-3-3】▽予想スタメン
GK:カルネジス
DF:トロシディス、マノラス、A・パパドプーロス、ホレバス
MF:マニアティス、カツラニス、サマリス
FWサルピンギディス、サマラス、クリストドゥロプーロス
▽日本戦で退場したMFカツラニスがスタメンに復帰し、コートジボワール戦に先発したMFカラグーニスがベンチへ。同じく負傷交代したMFコネの代役に、MFサマリスが入ると予想。それに伴ってカツラニスのアンカーシステムに戻すだろう。また、FW陣の状態を考慮すれば、引き続きFWサマラスが1トップの位置に入る可能性が高い。
★注目選手
◆MFクリスティアン・ボラーニョス(コスタリカ)
▽高精度のキックで好機を演出するボラーニョスを注目選手に推したい。堅守を売りにするギリシャに引かれた場合、その守備を崩すのは簡単ではないだろう。無闇に仕掛けていけばカウンターの餌食になる可能性が高い。1点の重みが増す決勝トーナメントでは、いかにリスクをケアしつつ、得点を奪えるかが重要になってくる。そこで期待がかかるのがボラーニョスだ。彼の右足から放たれる高精度のクロスであれば、リスクを負わずに一瞬の隙を突くこともできる。
◆DFジョゼ・ホレバス(ギリシャ)
▽対面するルイスはコスタリカのキープレーヤーの一人であり、彼を抑えられるかは重要なポイントになってくる。中央に侵入してくることも多く、周囲との連係で上手くマークを受け渡したい。ただ、左サイドバックとしてプレーしているホレバスだが、本来はより攻撃的な位置で起用されていた選手。実際、その攻撃能力は非常に高く、先のコートジボワール戦だけでなく、日本戦でもサイドから攻め上がりで好機を作り出す場面があった。ルイスとの攻防だけでなく、機を見たホレバスの攻め上がりにも注目してもらいたい。
◆生放送予定
▽6/29(日)
《28:30》※キックオフ29:00
オランダ vs メキシコ
(フジテレビ系列)
▽6大会ぶりの決勝トーナメント進出となるコスタリカは、ウルグアイ、イタリア、イングランドのワールドカップ優勝経験国と同居したグループDを首位で突破。グループステージの3試合を2勝1分けで終えており、その力は本物だ。ただ、過去3試合はいずれも地力に勝る相手との対戦であり、堅守からの速攻に徹するやり方がはまった部分もある。同じく堅守速攻を持ち味とするギリシャとの一戦では主導権を握る展開も予想できるだけに、試合運びが鍵になりそうだ。
▽一方、初の決勝トーナメント進出となるギリシャは、アディショナルタイムのPKでコートジボワールに勝利し、土壇場でグループステージ突破を決めた。前半途中から10人となった日本戦でも見せたように、守備の固さは折り紙つき。コートジボワール戦でも固い守りから相手の隙を突く粘り強い戦いを見せ、カウンターは機を見るに敏だった。今回の一戦でも、戦い方に大きな変化はないだろう。ただ、コスタリカにはボラーニョスという素晴らしいプレースキッカーがいるため、セットプレーの対応も重要になってくる。
★初対戦
▽両国の対戦は今回が初めて。今大会はお互いにリアクションサッカーで結果を残しており、今回の一戦がどのような結末を迎えるのかは気になるところだ。
◆コスタリカ代表◆
【5-4-1】
▽予想スタメン
GK:ケイロル・ナバス
DF:ガンボア、ドゥアルテ、G・ゴンサレス、ウマーニャ、J・ディアス
MF:ルイス、テヘダ、ボルジェス、ボラーニョス
FW:キャンベル
▽負傷者と出場停止者はいない。先のイングランド戦ではMFボラーニョスとDFウマーニャがベンチスタートだったが、今回の一戦ではスタメンに復帰するだろう。攻撃時には両ウイングバックが高い位置をとり、システムは3-4-3になる。
◆ギリシャ代表◆
【4-3-3】▽予想スタメン
GK:カルネジス
DF:トロシディス、マノラス、A・パパドプーロス、ホレバス
MF:マニアティス、カツラニス、サマリス
FWサルピンギディス、サマラス、クリストドゥロプーロス
▽日本戦で退場したMFカツラニスがスタメンに復帰し、コートジボワール戦に先発したMFカラグーニスがベンチへ。同じく負傷交代したMFコネの代役に、MFサマリスが入ると予想。それに伴ってカツラニスのアンカーシステムに戻すだろう。また、FW陣の状態を考慮すれば、引き続きFWサマラスが1トップの位置に入る可能性が高い。
★注目選手
◆MFクリスティアン・ボラーニョス(コスタリカ)
▽高精度のキックで好機を演出するボラーニョスを注目選手に推したい。堅守を売りにするギリシャに引かれた場合、その守備を崩すのは簡単ではないだろう。無闇に仕掛けていけばカウンターの餌食になる可能性が高い。1点の重みが増す決勝トーナメントでは、いかにリスクをケアしつつ、得点を奪えるかが重要になってくる。そこで期待がかかるのがボラーニョスだ。彼の右足から放たれる高精度のクロスであれば、リスクを負わずに一瞬の隙を突くこともできる。
◆DFジョゼ・ホレバス(ギリシャ)
▽対面するルイスはコスタリカのキープレーヤーの一人であり、彼を抑えられるかは重要なポイントになってくる。中央に侵入してくることも多く、周囲との連係で上手くマークを受け渡したい。ただ、左サイドバックとしてプレーしているホレバスだが、本来はより攻撃的な位置で起用されていた選手。実際、その攻撃能力は非常に高く、先のコートジボワール戦だけでなく、日本戦でもサイドから攻め上がりで好機を作り出す場面があった。ルイスとの攻防だけでなく、機を見たホレバスの攻め上がりにも注目してもらいたい。
◆生放送予定
▽6/29(日)
《28:30》※キックオフ29:00
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