韓国、イ・グノ弾で先制も逃げ切れずロシアとドロー《ブラジル・ワールドカップ》
2014.06.18 09:02 Wed
▽ブラジル・ワールドカップのグループH第1節、ロシア代表vs韓国代表が17日にクイアバのアレーナ・パンタナールで開催され、1-1のドローに終わった。
▽3大会ぶり10回目の出場となるロシアを率いるカペッロ監督は、欧州予選8試合で4ゴールを記録したココリンやファイズリンといった選手を先発起用し、[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。
▽一方、8大会連続9回目の出場となる韓国を指揮するホン・ミョンボ監督は、パク・チュヨンをワントップに据える[4-2-3-1]を採用。2列目には右からイ・チョンヨン、ク・ジャチョル、ソン・フンミンを配した。
▽前半は、ポゼッションで優位に立ったロシアのペースで進む。立ち上がりこそソン・フンミンの左サイドを軸とした韓国の攻撃に攻め込まれたものの、時間が経過するにつれて、ロシアがロングボールを主体とした攻めで試合のイニシアチブを握る。だが、堅い守りを真骨頂とする韓国の守備ブロックを崩すアイデアを欠き、試合はこう着状態に陥った。
▽一方の韓国は前半のほとんどを守備に時間を割く展開を強いられる。そんな劣勢の状況を打開しようと縦に早い攻撃でロシアゴールに迫った韓国だったが、ソン・フンミンのシュートが枠を外れるなど、なかなか効果的な攻めができない。
▽前半の半ばから終了間際にかけても、流れは大きく変わらない。ポゼッションで上回るロシアと、相手の攻撃を凌いでカウンターを仕掛ける韓国という構図がピッチ上に描かれた。しかし、その後もリスクを冒さないプレーに徹した両チームは、得点機をつくりだせないままゴールレスでハーフタイムを迎えた。
▽迎えた後半は、互いに攻撃的な入りを見せたことで、オープンな展開となる。後半の立ち上がりから前に圧力を掛けていった韓国は、ソン・フンミンやク・ジャチョルを経由した攻撃を仕掛けていくと、立て続けに得点機を演出。しかし、あと一押しが利かず、先制できない。
▽後半の半ば以降も試合のペースを掌握する韓国は、ほとんど見せ場をつくれずにいたパク・チュヨンを下げてイ・グノを投入し、攻撃の活性化を図る。すると、この交代策が実を結ぶ。67分、ボールを持ったイ・グノが敵陣中央からボックスへ向かってドリブルを開始。元G大阪FWが鋭いミドルシュートを放つと、これを正面で弾こうとしたGKアキンフェエフがまさかのファンブル。後方に流れたボールがネットを揺らした。
▽守護神のミスで先制を許したロシアは、カペッロ監督が直後にケルジャコフを投入。すると74分、カペッロ監督の采配が的中する。ボックス右から放ったジャゴエフのシュートをGKチョン・ソンリョンがゴール前に弾く。これをクリアしようと試みたファン・ソッコのクリアボールがイェシェンコに当たると、最後はゴール前のケルジャコフが押し込んだ。
▽失点からわずか数分のうちに追いついたロシアは、手放しかけていた試合のペースを再び引き寄せる。しかし、その後は互いに運動量が低下したこともあり、そのまま試合終了。両監督の交代策が当たった一戦は、1-1のドロー決着で幕を閉じた。
▽3大会ぶり10回目の出場となるロシアを率いるカペッロ監督は、欧州予選8試合で4ゴールを記録したココリンやファイズリンといった選手を先発起用し、[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。
▽一方、8大会連続9回目の出場となる韓国を指揮するホン・ミョンボ監督は、パク・チュヨンをワントップに据える[4-2-3-1]を採用。2列目には右からイ・チョンヨン、ク・ジャチョル、ソン・フンミンを配した。
▽前半は、ポゼッションで優位に立ったロシアのペースで進む。立ち上がりこそソン・フンミンの左サイドを軸とした韓国の攻撃に攻め込まれたものの、時間が経過するにつれて、ロシアがロングボールを主体とした攻めで試合のイニシアチブを握る。だが、堅い守りを真骨頂とする韓国の守備ブロックを崩すアイデアを欠き、試合はこう着状態に陥った。
▽一方の韓国は前半のほとんどを守備に時間を割く展開を強いられる。そんな劣勢の状況を打開しようと縦に早い攻撃でロシアゴールに迫った韓国だったが、ソン・フンミンのシュートが枠を外れるなど、なかなか効果的な攻めができない。
▽前半の半ばから終了間際にかけても、流れは大きく変わらない。ポゼッションで上回るロシアと、相手の攻撃を凌いでカウンターを仕掛ける韓国という構図がピッチ上に描かれた。しかし、その後もリスクを冒さないプレーに徹した両チームは、得点機をつくりだせないままゴールレスでハーフタイムを迎えた。
▽迎えた後半は、互いに攻撃的な入りを見せたことで、オープンな展開となる。後半の立ち上がりから前に圧力を掛けていった韓国は、ソン・フンミンやク・ジャチョルを経由した攻撃を仕掛けていくと、立て続けに得点機を演出。しかし、あと一押しが利かず、先制できない。
▽後半の半ば以降も試合のペースを掌握する韓国は、ほとんど見せ場をつくれずにいたパク・チュヨンを下げてイ・グノを投入し、攻撃の活性化を図る。すると、この交代策が実を結ぶ。67分、ボールを持ったイ・グノが敵陣中央からボックスへ向かってドリブルを開始。元G大阪FWが鋭いミドルシュートを放つと、これを正面で弾こうとしたGKアキンフェエフがまさかのファンブル。後方に流れたボールがネットを揺らした。
▽守護神のミスで先制を許したロシアは、カペッロ監督が直後にケルジャコフを投入。すると74分、カペッロ監督の采配が的中する。ボックス右から放ったジャゴエフのシュートをGKチョン・ソンリョンがゴール前に弾く。これをクリアしようと試みたファン・ソッコのクリアボールがイェシェンコに当たると、最後はゴール前のケルジャコフが押し込んだ。
▽失点からわずか数分のうちに追いついたロシアは、手放しかけていた試合のペースを再び引き寄せる。しかし、その後は互いに運動量が低下したこともあり、そのまま試合終了。両監督の交代策が当たった一戦は、1-1のドロー決着で幕を閉じた。
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