次節クラシコ控えるバルセロナがハフィーニャ2戦連発でアスレティック撃破! 守護神のパラドンにVARで土壇場被弾回避の辛勝《ラ・リーガ》
2023.03.13 07:05 Mon
ラ・リーガ第25節、アスレティック・ビルバオvsバルセロナが12日にサン・マメスで行われ、アウェイのバルセロナが0-1で勝利した。
次節に今季ラ・リーガの覇権争いを左右するエル・クラシコを控える首位のバルセロナは、9位のアスレティックと敵地で対戦。前節は新生バレンシア相手にアラウホの退場というアクシデントに見舞われながらも、ハフィーニャのゴールを守り切ってウノセロで勝ち切ったブラウグラナ。
公式戦3連勝を狙った一戦に向けては先発2人を変更。サスペンションのアラウホとアンス・ファティに代えて、サスペンション明けのガビと負傷明けのレヴァンドフスキが復帰し、セルジ・ロベルトが右サイドバックにポジションを移した。
バルセロナは開始直後にいきなり決定機を創出。レヴァンドフスキのポストワークから右サイドのスペースに飛び出したセルジ・ロベルトが正確なクロスを供給。これをボックス中央のハフィーニャがワンタッチでファーに流すと、フリーのフェラン・トーレスが豪快に右足を振る。だが、このシュートはわずかに枠の左へ外れた。
ここから一気にペースを掴みたいアウェイチームだったが、以降はアスレティックの強度の高い前線からのプレスに苦戦。ビルドアップで嵌って押し込まれる時間がしばらく続く。
以降はボールを動かしながら相手のソリッドな守備の攻略を目指すバルセロナ、カウンターや相手サイドバックの背後を起点にイニャキとニコのウィリアムズ兄弟の個人技を軸にゴールへ迫るアスレティックという構図の下で拮抗した展開が続く。
その中でより効率の良い攻めを見せたホームチームは、30分過ぎにイニャキのミドルシュートでGKテア・シュテーゲンにセーブを強いると、このプレーで得た右CKではラウール・ガルシアが決定的なヘディングシュートを放つ。だが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
何とか一連のピンチを凌いだバルセロナは、前半終盤にかけてより押し込む状況を作り出すと、ワンチャンスを生かして先制に成功する。
前半アディショナルタイム1分、セットプレーの二次攻撃からボックス手前中央でこぼれ球を回収したブスケッツが、巧みなボディフェイントで対面のダニ・ガルシアを右にかわして絶妙なラストパスを供給。ボックス右で足元に収めたハフィーニャがすかさず右足を振り抜くと、これがファーポストに突き刺さった。一度はオフサイド判定も、VARのレビューの結果、ブラジル代表FWの2試合連続ゴールが認められた。
最高の時間帯にゴールを奪って試合を折り返したバルセロナは、集中した後半の入りを見せる。52分には左サイドを深くえぐったバルデからの絶妙な折り返しをゴール前のレヴァンドフスキが頭で合わすが、これは枠の左に外れる。
以降は左サイドのバルデを起点に幾度かチャンスを作るバルセロナだが、最後のところで粘る相手の堅守に苦戦。決定機まであと一歩という状況が続く。これを受け、68分にはフェラン・トーレスを下げてケシエを投入し、ガビを左ウイングに上げる。
対するアスレティックはラウール・ガルシアらを下げて切り札のムニアインらフレッシュな選手を投入。徐々に攻勢を強めていくと、72分にはイニャキのスルーパスに抜け出したベレンゲルがボックス左に持ち込んでシュートもGKテア・シュテーゲンの好守に遭う。さらに、79分にはボックス手前左の位置でボールを受けたムニアインが狙いすました右足のコントロールシュートをファーポストへ飛ばすが、ドイツ代表GKに驚異的な反応ではじき出された。
守護神のビッグセーブに救われたものの、明らかに流れが悪いバルセロナは80分過ぎにセルジ・ロベルト、ハフィーニャを下げてマルコス・アロンソ、アンス・ファティの投入で逃げ切りを図る。
だが、87分には中盤でのルーズボールを制したアスレティックが杯ラインの背後を狙うイニャキのスピードを生かした中央突破から見事にゴールをこじ開ける。だが、劇的同点ゴールかに思われたこのプレーにオンフィールド・レビューが入ると、ルーズボールを競った際にムニアインのハンドがあったとの判定でゴールは取り消しに。
“ネグレイラ事件”が国内の注目を集める中で判定に救われたバルセロナだが、残り時間では防戦一方の苦しい流れに。後半アディショナルタイムにはイニャキの右サイドでの突破からボックス内のユーリ、グルセタに決定的なシュートを浴びるが、DFクンデとDFマルコス・アロンソの気迫のゴールカバーで何とか耐え切った。
そして、難所サン・マメスで薄氷のウノセロ勝利を収めたバルセロナが、レアル・マドリーとの9ポイント差を維持して次節クラシコに臨むことになった。
次節に今季ラ・リーガの覇権争いを左右するエル・クラシコを控える首位のバルセロナは、9位のアスレティックと敵地で対戦。前節は新生バレンシア相手にアラウホの退場というアクシデントに見舞われながらも、ハフィーニャのゴールを守り切ってウノセロで勝ち切ったブラウグラナ。
公式戦3連勝を狙った一戦に向けては先発2人を変更。サスペンションのアラウホとアンス・ファティに代えて、サスペンション明けのガビと負傷明けのレヴァンドフスキが復帰し、セルジ・ロベルトが右サイドバックにポジションを移した。
ここから一気にペースを掴みたいアウェイチームだったが、以降はアスレティックの強度の高い前線からのプレスに苦戦。ビルドアップで嵌って押し込まれる時間がしばらく続く。
それでも、要所で局面を打開すると、17分にはフレンキー・デ・ヨングのスルーパスに抜け出したレヴァンドフスキがボックス内に侵入。だが、ボールタッチが大きくなったところをGKアギレサバラにうまく詰められて先制点とはならず。
以降はボールを動かしながら相手のソリッドな守備の攻略を目指すバルセロナ、カウンターや相手サイドバックの背後を起点にイニャキとニコのウィリアムズ兄弟の個人技を軸にゴールへ迫るアスレティックという構図の下で拮抗した展開が続く。
その中でより効率の良い攻めを見せたホームチームは、30分過ぎにイニャキのミドルシュートでGKテア・シュテーゲンにセーブを強いると、このプレーで得た右CKではラウール・ガルシアが決定的なヘディングシュートを放つ。だが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
何とか一連のピンチを凌いだバルセロナは、前半終盤にかけてより押し込む状況を作り出すと、ワンチャンスを生かして先制に成功する。
前半アディショナルタイム1分、セットプレーの二次攻撃からボックス手前中央でこぼれ球を回収したブスケッツが、巧みなボディフェイントで対面のダニ・ガルシアを右にかわして絶妙なラストパスを供給。ボックス右で足元に収めたハフィーニャがすかさず右足を振り抜くと、これがファーポストに突き刺さった。一度はオフサイド判定も、VARのレビューの結果、ブラジル代表FWの2試合連続ゴールが認められた。
最高の時間帯にゴールを奪って試合を折り返したバルセロナは、集中した後半の入りを見せる。52分には左サイドを深くえぐったバルデからの絶妙な折り返しをゴール前のレヴァンドフスキが頭で合わすが、これは枠の左に外れる。
以降は左サイドのバルデを起点に幾度かチャンスを作るバルセロナだが、最後のところで粘る相手の堅守に苦戦。決定機まであと一歩という状況が続く。これを受け、68分にはフェラン・トーレスを下げてケシエを投入し、ガビを左ウイングに上げる。
対するアスレティックはラウール・ガルシアらを下げて切り札のムニアインらフレッシュな選手を投入。徐々に攻勢を強めていくと、72分にはイニャキのスルーパスに抜け出したベレンゲルがボックス左に持ち込んでシュートもGKテア・シュテーゲンの好守に遭う。さらに、79分にはボックス手前左の位置でボールを受けたムニアインが狙いすました右足のコントロールシュートをファーポストへ飛ばすが、ドイツ代表GKに驚異的な反応ではじき出された。
守護神のビッグセーブに救われたものの、明らかに流れが悪いバルセロナは80分過ぎにセルジ・ロベルト、ハフィーニャを下げてマルコス・アロンソ、アンス・ファティの投入で逃げ切りを図る。
だが、87分には中盤でのルーズボールを制したアスレティックが杯ラインの背後を狙うイニャキのスピードを生かした中央突破から見事にゴールをこじ開ける。だが、劇的同点ゴールかに思われたこのプレーにオンフィールド・レビューが入ると、ルーズボールを競った際にムニアインのハンドがあったとの判定でゴールは取り消しに。
“ネグレイラ事件”が国内の注目を集める中で判定に救われたバルセロナだが、残り時間では防戦一方の苦しい流れに。後半アディショナルタイムにはイニャキの右サイドでの突破からボックス内のユーリ、グルセタに決定的なシュートを浴びるが、DFクンデとDFマルコス・アロンソの気迫のゴールカバーで何とか耐え切った。
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