ファーディナンドが苦しむダビド・ルイスへ助言「同じ立場なら自分の経験を頼りにする」
2020.06.29 23:05 Mon
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであり、元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンド氏が、批判が集中しているアーセナルの元ブラジル代表DFダビド・ルイスへアドバイスを送った。
28日のFAカップ準々決勝でシェフィールド・ユナイテッドを破り、準決勝に進出したアーセナル。この試合ではリーグ再開初戦となった17日のマンチェスター・シティ戦で2失点に絡み、多くの批判を受けていたD・ルイスが、出場停止を終えてチームのスタメンに復帰していた。
先週アーセナルと1年の契約延長が発表されたD・ルイスは、シェフィールド・U戦では安定したパフォーマンスを見せていたものの、54分に選手同士の接触で足首を負傷し、ピッチを後にしていた。
イギリス『BT Sport』の番組に出演したファーディナンド氏は、D・ルイスがベストの状態に戻るためのアドバイスを送った。
「もし私がダビド・ルイスと同じ立場だったとしたら、33歳の選手として、今までのキャリアを通してトップレベルでプレーしてきた自分の経験を頼りにするだろう」
「次の試合は物事をシンプルなものに戻すことに集中することだ。試合でいつも通りのプレーをする。クレイジーなことを試したりせず、目立つようなことはしない」
「90分を通して集中を最高に保たなければならない」
プレミアリーグを代表するDFから金言を授かったD・ルイス。まだ負傷の度合いは分からないものの、トップフォームを取り戻すことはできるだろうか。
28日のFAカップ準々決勝でシェフィールド・ユナイテッドを破り、準決勝に進出したアーセナル。この試合ではリーグ再開初戦となった17日のマンチェスター・シティ戦で2失点に絡み、多くの批判を受けていたD・ルイスが、出場停止を終えてチームのスタメンに復帰していた。
先週アーセナルと1年の契約延長が発表されたD・ルイスは、シェフィールド・U戦では安定したパフォーマンスを見せていたものの、54分に選手同士の接触で足首を負傷し、ピッチを後にしていた。
「もし私がダビド・ルイスと同じ立場だったとしたら、33歳の選手として、今までのキャリアを通してトップレベルでプレーしてきた自分の経験を頼りにするだろう」
「我々プロ選手は誰もがあのような状況に陥ることがある。試合で悪目立ちしてしまい、それをメディアに取り上げられ、自信を失ってしまうんだ」
「次の試合は物事をシンプルなものに戻すことに集中することだ。試合でいつも通りのプレーをする。クレイジーなことを試したりせず、目立つようなことはしない」
「90分を通して集中を最高に保たなければならない」
プレミアリーグを代表するDFから金言を授かったD・ルイス。まだ負傷の度合いは分からないものの、トップフォームを取り戻すことはできるだろうか。
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C・ロナウドがテン・ハグに物申す 「挑戦し、挑戦しないと」…「ファン・ニステルローイに耳を傾ければ力に」と助言も
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが古巣マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督に物申した。 テン・ハグ体制のユナイテッドは今季で3年目。2022年夏の発足から紆余曲折がありながら、昨季もFAカップを制し、カラバオカップ優勝の前季に続くタイトルを手にしたが、プレミアリーグでクラブワーストの8位に終わったほか、チャンピオンズリーグ(CL)でもグループステージ最下位と厳しい現実にも直面した。 今季を迎えるにあたり、ジム・ラトクリフ共同オーナーからなる『INEOS』グループは上層部一新の流れでテン・ハグ監督の解任にも動くのではないかとの噂が上がったが、2026年夏までの新契約とともに続投の運びに。だが、今季のプレミアリーグでも早々に躓き、開幕から1勝2敗と負け星先行の戦いを余儀なくされる。 そのなか、C・ロナウドはユナイテッド時代の元戦友であるリオ・ファーディナンド氏のポッドキャストに出演。2022年11月のユナイテッド退団時に「裏切られた気分」と痛烈批判したテン・ハグ監督の話を向けられると、こう述べる。イギリス『BBC』が報じた。 「監督はリーグやチャンピオンズリーグ(CL)で優勝できないと言っている。マンチェスター・ユナイテッドの監督がリーグやCLで優勝を争わないなんて言うべきじゃない。メンタル的にその可能性がないと言っているのかもしれないけど、僕はそう言えないね」 「挑戦し、挑戦しないと。僕らがマンチェスターに望むのは僕自身の望みでもあるんだ。彼らが最高のチームになることだ。僕はあのクラブのことが大好きなんだ。過去を忘れるような人間じゃない」 また、2013年夏にサー・アレックス・ファーガソン元監督が勇退してから「何の進歩もなかった」と切り捨てたが、ジム・ラトクリフ共同オーナーからなる『INEOS』グループのもとで迎えた今季の歩みに一筋の光を感じているようだ。 「僕の意見として、彼らはすべてを再建する必要がある。クラブは今も世界最高のクラブに数えられる1つで、再建に時間がかかるけど、変わっていく必要がある。彼らもそれこそが唯一の方法だと認識しているはずだ」 「だから、彼は再び変化し始めている。クラブの構造から、インフラ、そしてすべてでね。クラブのオーナーがトレーニング場に投資しているのは僕的に嬉しいよ」 「未来は明るいと信じている。信じているけど、才能だけに頼っていてはいけない。根本から再建しないと。そうじゃないと、争うなんてできない。不可能だろうね」 そして、改めてテン・ハグ監督の話に戻ると、アシスタントコーチとして帰還のルート・ファン・ニステルローイ氏をキーマンに。OBたちの意見に耳を傾けながら再建すべきと提言した。 「テン・ハグがルートに耳を傾ければ、彼は力になってくれるかもしれない。彼はクラブのことを知っているし、大いに役立つと思う。クラブはそこにいた選手たちに耳を傾けるべきだ」 「リオをはじめ、ロイ・キーン、ポール・スコールズ、ギャリー・ネビル、サー・アレックス・ファーガソンだったりね。知識がないと、クラブを立て直せない。オフィスで働く人たちではダメだ」 「フットボールを理解しているのは99%がロッカールームにいた人間たちだ。彼らは扱い方を知っている。こういうのを理解している人たちなんだ。だから、ルートはクラブの中にいたし、助けになると思う」 「彼はクラブのことを知っている。ファンのことも知っているんだ。監督が彼に耳を傾ければ、クラブも少し良くなっていけると思う」 2024.09.12 11:10 Thuアーセナルの人気記事ランキング
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