躍進ジローナが来季の欧州カップ戦に! ミチェル監督も歓喜 「今日は祝う日」

2024.04.21 11:55 Sun
ジローナを率いるミチェル監督。
Getty Images
ジローナを率いるミチェル監督。
ジローナがクラブ史に残る来季の欧州カップ戦出場を決めた。
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今季のラ・リーガで一時首位に立つほど、躍進のジローナ。2月初旬に首位から陥落したものの、以降も上位につけ、31試合を消化した先週末の時点で2位のバルセロナと5ポイント差で、4位のアトレティコ・マドリーとも4ポイント差の3位につける。そして、20日の第32節では18位のカディスをホームに迎え撃って4-1と快勝し、2試合ぶりの白星。あと6試合で7位のベティスと20ポイント差とし、6位以内でのフィニッシュが決まったため、来季の欧州カップ戦に出場する運びとなった。
2021年夏から率いるジローナを最低でもヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)出場に導いたミチェル監督はスペイン『マルカ』によると、カディス戦後に来季の欧州カップ戦出場決定に歓喜した。

「今日はクラブの近年におけるプロジェクトを祝う日だ。選手たちは歴史を作ったわけだから、祝わないとね。歴史的なことだが、さらに一歩を踏み出したい。アドバンテージもあるし、それを有効に活用していきたいね。長きにわたり、一緒にいた人々のことを思い出すよ。彼らは2部で苦しんだが、今はどうか」
また、このままいけば獲得となるチャンピオンズリーグ(CL)出場権に向けても「あと9ポイントを掴めば、間違いなくチャンピオンズのチームになる。大事なのは一戦一戦を戦い抜くこと」とし、決意を新たにした。

「我々はどんな試合でも勝てるし、逆に100%の力を出さなければ、誰だって我々に勝てる。祝うためにも、火曜日からは(次節の)ラス・パルマス戦を考えないといけない」

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【ラ・リーガ第5節プレビュー】久保建英が王者マドリーに挑む! 5連勝狙うバルサは自治州ダービー

インターナショナルマッチウィークの中断前に行われた第4節は、バルセロナが圧勝で唯一の4連勝を達成。また、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーの2チームもきっちり勝ち点3を積み上げた。一方、不調のレアル・ソシエダやセビージャ、バレンシアは勝ち点を取りこぼしている。 “FIFAウイルス”罹患が懸念される中断明け初戦は、MF久保建英を擁するソシエダと王者マドリーの強豪対決が最注目カードだ。 開幕から深刻な不振に陥るソシエダは前節、ヘタフェとゴールレスドロー。格下相手に攻守に圧倒される乏しい内容のなかでシュート1本に抑え込まれ、辛くも勝ち点1を持ち帰る形となった。さらに、チームではDFアマリ・トラオレ、MFブライス・メンデス、FWオヤルサバルら主力に負傷者が相次いでおり、ホームで王者を迎え撃つこの一戦に向けて明るい材料は少ない。最低でも勝ち点1が求められるなか、日本代表でハイパフォーマンスを披露した久保の古巣相手の躍動は必須。チームとしては離脱者続出のサイドバックを中心に相手の強力なアタッカー陣をいかに封じ込められるかが勝敗のカギを握る。 対するマドリーは前節、ベティスとのホームゲームをFWムバッペのドブレーテの活躍で2-0の勝利。試合内容には引き続き課題を残したが、4試合目にして新エースにゴールが生まれた部分は大きい。ただ、チャンピオンズリーグ(CL)開幕を控えるなか、MFベリンガムやDFミリトン、MFチュアメニの全体練習復帰は追い風も、選手層に若干の不安を抱える。そのなかで今季2戦2引き分けと苦戦するアウェイゲームでは不調の相手をしっかりと叩いて今後の戦いに弾みを付けたい。とりわけ、失意と共にブラジル代表から戻ってきたFWヴィニシウス、FWロドリゴの両ウイングの奮起に期待したい。 ハンジ・フリック新体制で最高の滑り出しを見せたバルセロナは、昨シーズンに屈辱のダブルを喫したジローナ相手に開幕5連勝を狙う。前節は昇格組バジャドリー相手に、FWハフィーニャのハットトリックの活躍などで7-0の圧勝。代表期間中に負傷したMFダニ・オルモも大事に至らず、良い状態で敵地へ乗り込めるはずだ。 一方、大幅なスカッド刷新の影響で開幕2戦未勝利のジローナだが、前々節はオサスナに4-0、前節はセビージャに2-0の快勝。新エース候補のFWアベル・ルイスもここにきて2試合連続ゴールを記録しており、チームの状態は上がっている。週明けにはクラブ史上初のCLでパリ・サンジェルマンとの対戦を控えるなか、昨季同様にカタルーニャ自治州ダービーを制して勢いに乗りたいところだ。 今季ここまで2勝2分けのアトレティコは今季初の連勝を懸け、1分け3敗で最下位に沈むバレンシアとのホームゲームに臨む。前節のアスレティック・ビルバオ戦では復調気配のホームチーム相手に難しい戦いを強いられたが、後半終盤に投入したFWアンヘル・コレアがカウンターから決め切った劇的なゴールによってウノセロ勝利。昨季苦戦したアウェイゲームで今季初勝利を挙げた。引き続き新戦力のフィットに加え、代表戦含めたFWグリーズマンの状態はやや気がかりだが、不振のバレンシア相手にきっちり勝ち切りたい。 FW浅野拓磨を擁するマジョルカは前節、レガネス相手にウノセロ勝利で今季初白星を挙げた。スタメン出場の浅野は幾度か良い形で攻撃に絡む機会はあったものの、初ゴールや初アシストはお預けに。連勝を狙う今節は2勝2分けで上位に位置するビジャレアルと対戦する。日本代表ではやや消化不良の形となった浅野としてはその鬱憤を晴らすと共に、やや出入りの激しい試合が続くイエローサブマリン相手に目に見える結果を残したい。 その他ではセビージャvsヘタフェの未勝利対決を含め、初勝利を狙うラス・パルマス、ベティスといったクラブの戦いについても注目したい。 《ラ・リーガ第5節》 ▽9/13(金) 《28:00》 ベティス vs レガネス ▽9/14(土) 《21:00》 マジョルカ vs ビジャレアル 《23:15》 エスパニョール vs アラベス 《25:30》 セビージャ vs ヘタフェ 《28:00》 レアル・ソシエダ vs レアル・マドリー ▽9/15(日) 《21:00》 セルタ vs バジャドリー 《23:15》 ジローナ vs バルセロナ 《25:30》 ラス・パルマス vs アスレティック・ビルバオ 《28:00》 アトレティコ・マドリー vs バレンシア ▽9/16(月) 《28:00》 ラージョ vs オサスナ 2024.09.13 19:00 Fri
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PSGがドンナルンマのジローナ戦欠場を発表…新加入サフォノフが初出場か

パリ・サンジェルマン(PSG)は15日、イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマが18日のチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ初戦のジローナ戦を欠場することを発表した。 クラブによれば、ドンナルンマは14日に行われたリーグ・アン第4節のブレスト戦で右太ももの筋肉を痛めたため、今週は治療を続けるとのことだ。 なおフランス『フット・メルカート』は、ドンナルンマが不在となるジローナ戦では、今夏にロシアのFCクラスノダールから加入したロシア代表GKマトヴェイ・サフォノフの出場が濃厚であると伝えている。 2024.09.16 08:00 Mon
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初出場ジローナ健闘も守護神が痛恨のミス、PSGが苦しみながらも白星スタート【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ開幕節、パリ・サンジェルマンvsジローナが18日に行われ、1-0でPSGが勝利した。 昨季はベスト4でドルトムントに敗れたPSGはムバッペがチームを離れたなか、リーグ・アンでは開幕4連勝スタート。そのPSGは守護神のドンナルンマが負傷欠場となったなか、アセンシオ、デンベレ、バルコラの3トップで臨んだ。 一方、昨季ラ・リーガで3位と大躍進し、クラブ史上初のCL出場を決めたジローナは迎えた新シーズンのラ・リーガでは2勝1分け2敗スタート。そのジローナはベテランのストゥアーニが最前線に構えた。 立ち上がりからボールを持ったPSGは13分、ザイール=エメリのヒールパスを受けたアセンシオがボックス左から際どいシュートを放つもわずかに枠外へ。 その後もPSGがポゼッションする展開となったが、好機は生み出せず。すると39分にアクシデント。アセンシオが太ももを痛めてコロ・ムアニとの交代を強いられたなか、ゴールレスで前半を終えた。 迎えた後半、一進一退の攻防で立ち上がったなか、55分にPSGに決定機。コロ・ムアニのスルーパスに抜け出したデンベレがGKと一対一になりかけたが、懸命に戻ったクレイチに阻まれシュートを打ちきれなかった。 さらに71分にはCKからコロ・ムアニが際どいヘディングシュートを放ったPSGが終盤にかけても押し込む展開とすると、83分には再びコロ・ムアニに決定機。しかしボックス右にうまく抜け出して放ったシュートはやはりわずかに枠を捉えきれず。 そして85分のハキミのゴール至近距離からのシュートをGKガッサニーガに止められたPSGは、そのままドローに持ち込まれるかに思われたが、90分に幸運な形で決勝点。 メンデスが左サイドから入れたクロスボールがDFにディフレクトしてゴールに向かうと、GKガッサニーガが痛恨のトンネル。これが決勝点となってPSGが苦しみながらも白星スタートとしている。 PSG 1-0 ジローナ 【PSG】 オウンゴール(後45) 2024.09.19 05:58 Thu

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